ホームワーク
(1992年10月期、TBS) 1992年10月16日〜12月25日

脚本:遠藤察男
企画協力:秋元康、佐藤光夫
プロデュース:遠藤環 
演出:遠藤環、金子与志一、戸高正啓



第4話 夢…みたいなもの
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圭介と幸子はついに対面する。
今度会うときはどうすれば良い?とする彼に明日またホームで
と告げ別れる。

圭介は帰宅するとうらんは机にもたれかかって寝ていた。
音を立てないようにする圭介だが、うらんは目覚める。
遅いので寝てしまったという彼女。

一方周二は帰宅すると、幸子の事を白い目で見つめる。
彼女に俺が帰ってこないと思ったか?と尋ね、居ない方が良いと
思っていないか?という。そんな気がしたという周二は、幸子が
出かけた事に対して俺を捜しに出たのか?という。周二は幸子に
こっちに来いとし、彼女を抱こうとする。

うらんは圭介と一緒にビデオ映画を見ようと誘う。仕事をしな
ければならないのでは?と尋ねると、映画くらい見ても良いと
告げ、昔よく二人で見たことを語り合う。

周二は幸子を抱いた後、タバコを吸いながら突然笑い出す。
最高だぜと一人呟く。

圭介は朝早く会社へ行くために家を出る。
周二は幸子が化粧する姿をじっと見つめると綺麗だなと呟き
キスする。

恵美は古川の自宅まで迎えに行くと、彼の恋人である順子は
わざわざ外にまで出てくる。古川は順子のそんな行動に対して
珍しいなと呟く。

駅のホームで会う圭介と幸子。幸子は今夜は忙しくて会えない
という。圭介は連絡先が知りたいとして名刺が無いかと尋ねる
が、現在切らしていると告げ、連絡は自分の方からすると告げる。

圭介は会社に出社し仕事をする中、席を外していた際に机の
上に幸子の名刺が置かれているのを目撃する。もしかすると
彼女がオフィスまで来たのか?と思い、名刺の電話番号に電話
してみる。彼女も圭介から電話がかかってきた事に驚くが、
圭介は決して調べたわけではないことを告げ、今日何処かで
逢えないか?と約束する。そんな圭介の元にうらんがやってくる
と、圭介は仕事の電話のようにごまかすのだった。

その頃、周二はかつて関わったことのある音楽スタジオに行く。
一方恵美は奥野に、社長の古川と順子の事を尋ねる。すると
奥野は順子は社長の金目当てで近付いている事を告げ、結婚する
気は無いみたいだと語る。

昼食の際、圭介はうらんが急になれなれしい態度を見せ始めた
事に対して、仕事がやりづらくなるだろうと語る。うらんは
今日仕事が終わったらデートしないか?とするが、今晩はちょっと
用事があるという。明日はゴルフの打ちっ放しにいかないか?
といううらんに、昔あれだけ否定していただろうと告げると
あの頃は私も若かったのだと告げる。

周二は昼休みに幸子を呼び出すと、稲垣のツアーのギターに空
きが出たことを告げ、自分も参加させてもらい、行く行くは
自分の曲を出すことを語る。お前が思っている男ではない所を
見せると告げる。

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圭介と幸子が徐々に関係を近づけていく中で、互いの相手に
異性の影が有ることを知ったうらんと周二は、突然軽視して
いた相手に執着心を持ち始める。

周二の役所が実に痛々しい。
福山雅治も若かりし頃は、こんな役柄をしていたのね。

少しずつ圭介と幸子が話し合いをする中で、互いの存在が自分
の中での理想の相手だと認識し始めた感じで、この恋の流れを
止められない感じの展開だった。

幸子の周二を見る視線の中にも、見捨てられないとする以上に
圭介の存在が大きくなっている感じだし、今まで圭介と別れる
事など考えもしなかったうらんが、突然態度を変え始めて、
気に入られる女性になろうとしている所が、時既に遅い感じが
してなんとも皮肉なもの。

周二もあれだけ格好悪い自分を見られても、結局幸子のアパート
に戻ってきてしまうという点で、かなり依存度が高く、今まで
彼女は自分にベタ惚れしているであろう事にあぐらを掻いていた
様子がうかがえる。

うらんが圭介のために彼女の名刺を渡してしまう行動が、気持ち
とは相反するもので、彼の気持ちを確かめたいとする意図が
有ったりしたのかな。

男は仕事で女は家庭を守るものだとする価値観と、そんな価値観
に縛られる事無く、やりたいようにすれば良いとする二人の
考え方の違いが、ドラマの根幹に骨太のテーマとして存在して
いる。
二人のカップルだけでなく、森田の事情の中でもそんなテーマ
が浮かび上がってくる所は、今後共に期待させるものだなと。

森田圭介 …… 唐沢寿明 (文具会社"コナン株式会社")
竹永幸子 …… 清水美砂 (浅川弁護士事務所・秘書)
滝本周二 …… 福山雅治 (幸子のヒモ)
水野うらん …… 浦江アキコ (圭介と同居)
古川茂雄 …… 筧利夫 (ビデオレンタル業他、実業)
村口順子 …… 墨田ユキ (茂雄の彼女、浪費癖)
森田恵美 …… ちはる (圭介の妹)
奥野正 …… 榊原利彦 (茂雄の会社の社員)
森田八千代 …… 内田あかり (圭介の母)
森田幸介 …… 宝田明 (圭介の父、浮気)

浅川 …… 稲垣美穂子 (弁護士)
谷 …… 宮内順子 (森田家のお手伝い)
課長 …… 加賀谷純一


畑知子、伊地知聖子、伊藤隆明、稲垣純一、宮原学、重実博

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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