ホームワーク (1992年10月期、TBS) 1992年10月16日〜12月25日 脚本：遠藤察男 企画協力：秋元康、佐藤光夫 プロデュース：遠藤環　 演出：遠藤環、金子与志一、戸高正啓

第7話 もう離れられない
--------------------------------------------------------
うらんに対して別れたい事をついに語る圭介。

翌朝うらんに声を掛ける圭介だが、彼女は暫く無視していた。
口を開いたかと思うと、どっちがアパートから出て行くか?と
尋ねる。俺が出て行くというと、この部屋を気に入っていたか
ら良かったといううらん。家財道具などはどうするかとするが
全て置いていく事を語る。幸子と結婚するのか?一緒に住むの
でしょう?と尋ねるが、それは分からないという。結構いい加減
なのねと告げ、すぐに同居人を捜さないと行けないとうらんは
告げる。

周二は幸子が何か考え事をしているのを見て何を考えているのか
尋ねる。仕事の更新のことだと告げると、周二はその内嫌でも
決めてやると告げる。

喫茶店で圭介と幸子は会う。圭介はうらんに別れる事を話した
とし、彼女も別れても良いと言ってくれた事を告げる。幸子は
自ら古いタイプの人間である事を告げ、私はそんな風にあの人
に言えない事を告げる。圭介は、今日共映新社と三友という
映画会社に履歴書を持って尋ねることを告げる。幸子は圭介が
どんどん変わっている事を告げると、変わっているのではなく
変えているのさと告げる。

圭介は会社を訪問するがなかなか取り合ってもらえず。
帰りに不動産屋へと足を運び物件を調べる。

周二はうらんのオフィス"アイ・ユウ・エム"株式会社にやってくる。
そこで幸子はアイツとは会わない事を言っているとするが、自分
たちは別れる事にしたことを語る。

恵美は野田と食事し正式にプロポーズされた事を両親に報告す
る。恵美の元に古川から電話が鳴るも、母にまだ帰っていない
と言って欲しいとして電話には出なかった。
古川は帰宅すると順子から、仕事の件が上手く行って良かった
わねと声を掛けられる。
周二は帰宅すると幸子に、食事は要らないので新しいシャツを
用意してくれるよう頼む。彼女から別れ話を口にさせないよう
な態度だった。

圭介は翌日、燈映社という製作会社を訪ねる。
関係者の男性から簡単に質問されただけで、来週から来てもら
うと言われ採用が決定する。

圭介は昼休みに幸子を呼び出すと、仕事が決まったことを語る。
小さな製作会社だが、大きな会社だと営業に回されたりして
なかなか映画を作ることが出来ない事を指摘し、小さな製作
会社の良さをアピールする。これから部屋を借りないと行けない
事を口にすると、幸子は会社に近い方が良いのではないか?と
告げる。圭介はどちらの会社に近い方が良いのか?とし、既に
同棲することを考えていた。圭介は彼女に結婚しないか?と告げ
一緒に住みたいことを語る。まだ出会ったばかりだとする幸子
に時間は関係ないと告げる。幸子は勝手だと非難し、相手が居る
事を訴えるが、違うと思ったらすぐにやる事を告げる。
私は貴方みたいに出来ないとするが、逆に言い出さない方が
傷つくこともあるとし、かつてうらんとは結婚を考えていたが
彼女自身が結婚に興味が無い事を知って、中途半端な関係が
嫌であることを告げる。問題は他人がどう思うかではなく自分
がどうしたいかだとすると、幸子は彼に結婚とは何なのか?
と尋ねる。圭介はその答えを見つけることは出来なかった。
--------------------------------------------------------

ついにうらんとの同居を解消した圭介。幸子は自分には周二に
別れを告げられないとするが、圭介は彼女に愛してる事を
訴え、自分と結婚する様告げる。

いよいよ恋愛も大詰め。
圭介と幸子は互いに相手を傷付ける事を知りながらも、それぞれ
の相手と別れを選択し、新たな道を歩み始めた。

ドラマとしては順調かに思えるけれど、夢だけでは飯は食べて
行けないだろうし、圭介の今後は夢を追い破れた周二の後を
追う可能性もあって、なんとも不安にさせてくれる。

周二が最後に意地を見せたなという感じがするし、逆にうらんは
言葉とは逆に、幸子に文句を告げに行く所など、未練が有るな
と思わせる所もあって、なんとも複雑。

古川に対して順子の本音が伝わる所が意外といえば意外だった
けど、それを知りつつ順子と別れて、恵美との関係を求めて
いくのだろうか?

圭介が幸子から結婚とは何か?と問われ答えられない彼が、
恵美に同様の質問を流す辺りの展開の妙が有った。
なんとか文房具に例えて結婚とは何かを説明する辺り、職業柄
なのだろうか。

しかし幸子が派遣の仕事の更新を躊躇っているのは何故なのだ
ろうか。

またうらんと周二が体の関係を持ったことも告げられた事で
幸子が別れを決意できた部分もあるのかな。