ホームワーク (1992年10月期、TBS) 1992年10月16日〜12月25日 脚本：遠藤察男 企画協力：秋元康、佐藤光夫 プロデュース：遠藤環　 演出：遠藤環、金子与志一、戸高正啓

第9話 結ばれたのに・・・
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それぞれの朝がスタートする。
うらんと一緒に住む事になった周二。うらんは彼に食費と家賃
ききちんと入れてよと告げる。

圭介と幸子は正月に行く旅行の話になる。
幸子は資金のことを考えて温泉で良いとするが、もっとグアム
とかサイパンとか言えないのか?と問う。じゃあパリというと
圭介は黙ってしまう。
幸子は朝、ゴミを出しに行くと、隣の住民が燃えないゴミを
出していることに気がつく。

圭介は仕事場に行くと、ポスターが出来たので現場にもっていく
様告げられる。圭介は宣伝部・部長・永橋に自分が作った映画
の脚本/企画書を提出する。先輩の中村からお前も相当しつこい
なと告げる。

周二に初めての給料が出る。なんと長いこと勤めている奥野よ
りも高額の金が出る。ウチはキャリアではないので給料が欲し
ければ見合った仕事をしろという。
周二は給料が出たこともあって幸子に電話する。一緒に飯を
食べに行こうという彼は、何をするわけではなく友達として
いくだけだとするが、幸子は電話を切ってしまう。

うらんは自分の会社へと足を運ぶが、雇っているヒトミはうらん
を見て微笑む。

母・八千代は夫の幸介に、先ほど恵美から電話が有ったとし、
現在アルバイトをしている事を報告。そんな事関係ないとする
父だが・・・

古川はツタヤでアルバイトしている恵美に、24日にはレストラン
を予約しておいたことを告げる。
一方圭介は残業で遅くまでバイク便が届くのを待っていた。
しかし彼はそこで朝、永橋に渡した企画書がゴミ箱に捨てられて
いるのを目にする。

古川は恵美のアパートへいく。古川を送っていった奥野の元に
電話が鳴ると、順子から社長は何処か?と尋ねられ、恵美の元
なのかと言われる。

帰宅した周二は自分のバッグから金が抜き取られているのを
知る。うらんに対して、金を抜いただろう?と問うと、家賃と
食費を抜いた事を聞かされる。周二はうらんに今日の食事は
どうしたのか?と問うが、毎日は作れないという彼女。今日は
そっちが作ってというが、男がそんなものを作れるかと告げ、
家事は女がやるものだという。そんなんだから振られると言おう
とする周二だったが・・・
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★冒頭では新婚アツアツ

結婚したのか籍を入れたのかイマイチよく分からない状況だ
けど、取りあえず最初は初々しさが有る。
愛妻弁当なども作ってもらう事で幸せさをアピールするが・・

★うらんと周二の同棲

辛い失恋だけど、上手く支え合える人を作ったことで、ダメージ
が最小限に留められた感じだね。

展開上面白いのはうらんがかつての圭介の様な立場になり、周二
がかつてのうらんのような性格を持っている所だった。
この辺はとても上手くできているな。

★古川と順子の亀裂

このドラマ、殆どの人物が付き合っている異性がいるにもかかわ
らず別の人に惹かれていく。
男女の末期的状態、別れというものの形が色んな所で見られるな。
かつては順子がイニシアチブを持っていた関係も、古川が
持ち始めた感じ。

★圭介は仕事で無理をし始める

圭介という人物の世間的な認識の甘さに辟易する。
頭が良いのか悪いのかよく分からないな。
それだけ親の力で守られた事で、世間知らずになっている部分
が有るのだろうか。

すぐに自分のしたい仕事を出来ると思っているのか、それとも
映画会社に入りさえすれば、自然とそんな仕事が入りこんで
くると思っているのか。
結婚に対する認識の甘さは、皮肉だけど圭介の父親の意見の
方が全然正しい所がある。

★圭介は周二の二の舞

幸子にしても過度に男性に期待しすぎている所があるのだろうか。
結婚した途端に妙に口数が多くなり、圭介の事をあれこれ指示
するになった感じもする。

周二のような男性を引き寄せてしまう所があるのかな。

圭介は周二とそのまんま同じような道を歩んでいる。

★奥野は会社を辞める

元々この仕事に対して満足していなかった彼。
ただそれならば何をしたいのか?という事になる。奥野が何を
したいのか全く分からないけど、正直恵美を好きだとする理由は
かなり弱い。恵美の何処にそこまで魅力が存在しているのか。

★元さやに戻るか?

4人の中で一番成功を収めているのは周二だという所が展開の
妙だね。
圭介は今にもドロップアウトしそうな感じ。
幸子は圭介との新生活の手前、別れを決意するのも難しそう。
うらんは文具の会社を辞め、自分の会社の社員から裏切られ
全てを失ってしまった。
周二だけは今の仕事にピッタリと合致してしまった。