星の金貨 Die Sterntaler

脚本/龍居由佳里

第2話 失われた愛の記憶!帰らぬ恋人のため地の果てまで

毎日空港に迎えに行く彩だが、来る日も来る日も秀一からは
連絡がない。新しく美幌別診療所に赴任してきた前田医師から
は幾ら待っても無駄で欺されたのだと言われる始末。
彩は思い切って東京まで秀一を探しに行く。
彼女が分かる秀一の事と言えば名前くらい。
虱潰しに東京に住む永井家を当たるが、なかなか秀一という
人物は見つからない。そんな折り、彩が通行人に財布が盗ま
れてしまう。警察に届けに行くと盗んだ人物と風貌の似ている
男性が警察署から出てくる。秀一の弟・拓巳だった。
拓巳は彩の事を手伝い、泊まるところのない彩のことを自分の
病院へと連れて行く。初めは警戒心を露わにする彩だが、
院長室に連れて行かれた彼女は秀一の持っていた「星の金貨」
の本がテーブルの上に置かれているのを見つけ、秀一の身に
何かあったのではないかとICUの病室まで確認しに行く。
すると意識不明の秀一の姿がベッドに横たわっていた。

早くも秀一の元にたどり着いてしまった彩。
韓国ドラマならば秀一にたどり着くまでに10話くらいは消化
するハズ。日本のドラマの異常なテンポの良さに驚きだ。

彩の純粋な一面にろくでなしの拓巳も彼女のペースに巻き込ま
れる感じですね。
彩の助けが有ったとはいえ、一人の人間の命を救った拓巳は
医師としての喜びを実感する。しかし父親からはそれを素直に
受け止められず、またまた拓巳はろくでなしに転落する。

このやりとりを見ていると拓巳の求めるものが何なのかが
分かるような感じか。父親からの愛情、そして業績を認められ
たい子供の気持ち。常に長男と比較されてきたがゆえの劣等感。

秀一の病状の回復も驚異的だ。
しかし運動神経障害と言語障害、そして記憶の障害が残るという。
病室に誰も駆けつけてこない事で寂しさを覚える秀一だが、
その様子を見ている彩も寂しそうだったね。
特に過去の記憶について、思い出したくないことを無意識に
消し去っているのか、忘れた方が良い程度の過去なのかと
つぶやく秀一の独り言を聞く彩は本当に可哀想だった。

でもそんな切ない展開にも一抹の期待が無いわけではない。
闇の中からボクを呼んでいる気がする、大事な約束が有ったの
ではないかと、直感的に感じている秀一の姿が有るためだ。

韓国ドラマと同じくして兄弟で一人の女性を奪い合いそうな
気がするが、取りあえず次回を期待してみる。

出演
酒井法子 (倉本彩) 耳と口が不自由な捨て子
大沢たかお (永井秀一) 医者。長男だが家を出て行った
竹野内豊 (永井拓巳) 医者。次男。異母
細川直美 (結城祥子) 秀一とエレベータでぶつかり怪我をさせる
西村知美 (遠藤園子) 看護婦。拓巳に憧れている?
田中美奈子 (小泉美和) 外科医。大病院に勤務するため拓巳と寝る
中島宏海 (篠宮あゆみ)
北原雅樹(新井義彦)
酒井和歌子 (永井美智代) 拓巳の母親。
伊武雅刀 (小森敏彦)
竜雷太 (永井誠一郎) 大病院の院長
丘みつ子 (結城貴子)
中丸新将 (佐野孝) 病院の経理
西尾拓美 (神崎直人)
久本朋子 (木下朱美) 看護婦
菊池則江 (恩田晴江)
中野公美子 (花岡香代子) 看護婦
蛍雪次朗 (新井勝治)
立石涼子 (新井和子)
田山涼成 (川田洋一) 地方の公務員?
大滝秀治 (森岡四郎) 医者。倉本彩の父親代わり

guest
荒井乃梨子、武野功雄、浅川仁義、東美江、土田ユミ
たかはし等、米川サチ、門谷美佐、金井節、安達香代子
上岡大夏、猿田修二、道又隆成、高橋勝、田島穂奈美

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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