星の金貨 Die Sterntaler

脚本/龍居由佳里

第3話 愛のない記念日…私の恋人を奪わないで

次第に傷が癒えてきた秀一。リハビリに付き添う彩の前に
怪我を負わせてしまったことで責任を感じる祥子が立ち憚る。
二人は密着しいつでも二人で居ることで彩の立ち入る隙は
無くなってしまう。それどころか食事の席で、今後のお世話の
全てを祥子がやると言いだし、二人の間柄は益々近づいていく
事になる。

彩が一言声をかけてあげれば全ては解決しそうな感じだが、
ひたすら相手の記憶が取り戻されて、自分のことを思い出して
くれるのを待っている彩のいじらしさが全面に出た話である。

皮肉なことにドラマでは、彩の前から秀一の存在をどんどん
遠ざけられていくような展開であり、思わず秀一の前で涙する
彩に同情するような作りとなっている。

ただ脚本家も悪魔ではない。
今回は病院を飛び出し、二人がデートする様なシーンを用意した。
星のイヤリングをプレゼントするなど、記憶が無くなっても
もう一度彩の元にたどり着きそうな気配はプンプンしている。

興味深いのは、彩の態度にイライラしている拓巳の存在だ。
今まで女性を意のままに操り従わせてきた彼だが、彩の存在は
特別であるかのよう。

母親は副院長と関係を持っていた。
院長とは愛のないことは明らかであるが、憎む必要など有るの
だろうか。その辺がイマイチよく分からないところか。
病院の権力争いや派閥の存在が現在は影を潜めている形だが、
後々勃発しそうな気配。院長は野心を持つ小泉美和を味方に
したいようだね。

出演
酒井法子 (倉本彩) 耳と口が不自由な捨て子
大沢たかお (永井秀一) 医者。長男だが家を出て行った
竹野内豊 (永井拓巳) 医者。次男。異母
細川直美 (結城祥子) 秀一とエレベータでぶつかり怪我をさせる
西村知美 (遠藤園子) 看護婦。拓巳に憧れている?
田中美奈子 (小泉美和) 外科医。大病院に勤務するため拓巳と寝る
中島宏海 (篠宮あゆみ)
北原雅樹(新井義彦)
酒井和歌子 (永井美智代) 拓巳の母親。
伊武雅刀 (小森敏彦) 副院長
竜雷太 (永井誠一郎) 大病院の院長
丘みつ子 (結城貴子)
中丸新将 (佐野孝) 病院の経理
西尾拓美 (神崎直人)
久本朋子 (木下朱美) 看護婦
菊池則江 (恩田晴江)
中野公美子 (花岡香代子) 看護婦
蛍雪次朗 (新井勝治)
立石涼子 (新井和子)
田山涼成 (川田洋一) 地方の公務員?
大滝秀治 (森岡四郎) 医者。倉本彩の父親代わり
西川義郎 (勝又) 拓巳の友人
三貴将史 (青木) 拓巳の友人
戸村美智子 (タキ)

guest
森山米次、長野知夏、巴千草、柾木良子、田島穂奈美

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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