星の金貨 Die Sterntaler

脚本/龍居由佳里

第7話 別れの誕生日!愛の想い出、ありがとう

秀一のオペに拓巳が執刀することになるが無事成功に終わる。
拓巳は彩に対して、お前はオレが拾ったオモチャだから
オレが飽きるまで誰にも渡さない事を告げる。それは同時に
拓巳が医師を辞めず、この場に留まり、兄に対する挑戦状を
突きつけた格好でも有った。
手術後病室で寝ている秀一に付き添う祥子。
彩はそんな祥子のところへと行き、今の心情を素直に告白する。
確かに秀一の優しさは同情なのかも知れない。しかし彼が人を
愛する勇気をくれて、北海道の片田舎に留まっていた私を
他の土地に出て行く勇気を与えてくれたのだと。そして祥子の
方が秀一を幸せに出来る事を告げる。

今回は、患者・新井義彦の手術に関する話しだった。
義理の両親が金のないことを理由に手術することを中止する。
手術しなければ半年の命である事実を知った彩が説得に入り、
手術を受けさせる。

一方で副院長の野心が牙を剥く。
秀一、そして院長を追い出すために新井義彦が生け贄にされる
のだ。

小泉美和は完全に副院長に操られている。
医師としての良心よりも、医師・永井誠一郎に対する恨みが
勝っており、言われるまま犯罪に手を染める。
可哀想なのは医師としての自信を付け始めた拓巳が、そんな
野心に巻き込まれる犠牲者としての一面だろう。

秀一を追い出すという思惑では一致しているのに、副院長に
よって彼が先に追い出されようとしている。

彩の東京最後の思い出作りになるのかと思わせた話しだが、
寸でのところでそれを阻止した。もちろんそれを止めたのは秀一。
彩の秀一に対する気持ちを知ったわけだし、彼女が北海道
出身である事も分かったのに、未だに記憶が一本に繋がらない
現実。

相手にかける優しさは愛情なのか同情なのか。
同情しかできないといわれた秀一だが、確かに北海道を出る
時にはその殻を破って、彩に対する愛情に気がついた。
記憶を無くした今、再び愛情で有ると気がつくときは来るの
だろうか。

出演
酒井法子 (倉本彩) 耳と口が不自由な捨て子
大沢たかお (永井秀一) 医者。長男だが家を出て行った
竹野内豊 (永井拓巳) 医者。次男。異母
細川直美 (結城祥子) 秀一とエレベータでぶつかり怪我をさせる
西村知美 (遠藤園子) 看護婦。拓巳に憧れている?
田中美奈子 (小泉美和) 外科医。大病院に勤務するため拓巳と寝る
中島宏海 (篠宮あゆみ) ホステス [7話から登場]
北原雅樹(新井義彦) 患者。脳腫瘍。[4話から登場]
酒井和歌子 (永井美智代) 拓巳の母親。
伊武雅刀 (小森敏彦) 副院長
竜雷太 (永井誠一郎) 大病院の院長
丘みつ子 (結城貴子)
中丸新将 (佐野孝) 病院の経理
西尾拓美 (神崎直人)
久本朋子 (木下朱美) 看護婦
菊池則江 (恩田晴江) 看護婦
中野公美子 (花岡香代子) 看護婦
蛍雪次朗 (新井勝治) 義彦の義父。小料理屋
立石涼子 (新井和子) 義彦の義母。金がないので手術しないと言う
田山涼成 (川田洋一) 地方の公務員?
大滝秀治 (森岡四郎) 医者。倉本彩の父親代わり
西川義郎 (勝又) 拓巳の友人
三貴将史 (青木) 拓巳の友人
戸村美智子 (タキ)
加藤善博 (前田) 医師。美幌別診療所の後任
田島穂奈美 () タイトルに出る少女

guest
寺田千夏、情野真由美、中川彰、星子佳、橋本和人
喜多川なみ、上原由恵

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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