星の金貨 Die Sterntaler

脚本/龍居由佳里

第10話 永遠の愛!記憶が蘇るとき…命が消える

篠宮あゆみによって刺された倉本彩はすぐに緊急オペが行われる。
生死を彷徨う中で、執刀する永井秀一は失っていた2年前の記憶
の全てを取り戻すことになる。自分は彩を幸せにすると約束して
北海道を旅立った事。その途中の空港で記憶を失ったこと。
なんとか手術が終わりホッと胸をなで下ろした隙を見て、
拓巳はベッドで寝ている彩を自分の友人のマンションへと連れて
いき、看病することになる。

いよいよ秀一の記憶が一本化した。
今まで歪んでいた数々の真実のために動き出す展開だ。

今回は何と言っても秀一の記憶を取り戻したことだが、肝心の
彩の気持ちが現在何処にあるのかを描いた。
もちろんこれまでの態度を見れば、一寸たりとも揺らぐことなく
2年半前の気持ちのままで居る事は明らかで、結果としては当然
の流れだった。

ドラマとして面白くなったのは、秀一の気持ちの詰まった手紙を
拓巳へと託した事だ。
拓巳は彩に全ての事実を語る必要もなかった。ある意味では
彼女の気持ちを確かめたのかも知れないが、彩が一人の男性を
続けて愛するという事実が拓巳にとって存在しない価値観だった
のかもしれない。

それと同時に小泉が患者・新井義彦の手術を意図的に失敗に
導いた件を告白した。この事実はいつか明らかにされるとは
思っていたけど、自分の口から語り出すとは意外に映る。

彩の為に全てを捨てる覚悟の秀一。
当然ながら婚約も破棄。自殺を以て二人が結ばれることを
阻止する結城祥子の行動も恐いものがあるが、こんな事をして
も人の心を無理矢理ねじ曲げることは出来ないよね。

出演
酒井法子 (倉本彩) 耳と口が不自由な捨て子
大沢たかお (永井秀一) 医者。長男だが家を出て行った
竹野内豊 (永井拓巳) 医者。次男。異母
細川直美 (結城祥子) 秀一とエレベータでぶつかり怪我をさせる
西村知美 (遠藤園子) 看護婦。拓巳に憧れている?
田中美奈子 (小泉美和) 外科医。大病院に勤務するため拓巳と寝る
中島宏海 (篠宮あゆみ) ホステス [7話から登場]
北原雅樹(新井義彦) 患者。脳腫瘍。[4話から登場]
酒井和歌子 (永井美智代) 拓巳の母親。
伊武雅刀 (小森敏彦) 副院長
竜雷太 (永井誠一郎) 大病院の院長
丘みつ子 (結城貴子) 結城グループのオーナー
中丸新将 (佐野孝) 病院の経理
西尾拓美 (神崎直人)
久本朋子 (木下朱美) 看護婦
菊池則江 (恩田晴江) 看護婦
中野公美子 (花岡香代子) 看護婦
蛍雪次朗 (新井勝治) 義彦の義父。小料理屋
立石涼子 (新井和子) 義彦の義母。金がないので手術しないと言う
田山涼成 (川田洋一) 地方の公務員?
大滝秀治 (森岡四郎) 医者。倉本彩の父親代わり
西川義郎 (勝又) 拓巳の友人
三貴将史 (青木) 拓巳の友人
戸村美智子 (タキ)
加藤善博 (前田) 医師。美幌別診療所の後任
田島穂奈美 () タイトルに出る少女

guest
伊藤眞、滝雅人、星子佳、喜多川なみ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system