カミさんの悪口2
(TBS 1995年1月8日〜3月26日)

原作/村松友視 
脚本/山元清多
プロデュース/八木康夫、磯山晶 
演出/清弘誠、桑波田景信、鈴木早苗、鴨下信一


第5話 1995年2月5日 ミスター・チルドレン
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三人の夫は居酒屋で飲む。特に片桐はしゃっくりが止まらず、
それで居て酔っていた。
いつも妻達が夫を見送る際に、今晩何を食べたいか尋ねてくる
が、あれは愛情ではなく、自分が決めるのが面倒くさいからだと
いう。茂木はブリの照り焼きが食べたいと言ったのに、サンマ
の塩焼きが出てきたことを告げ、八百屋が新鮮だと言ったと
ごまかしたという。ウチは魚と言ったのにハンバーグが出てきて
それを成長盛りの子供たちのせいにしているという片桐。
成長しているのは妻の方だという。子供のせいにすれば夫が
文句を言えないと思っていると。
茂木は念願の書斎を作ったのに、子供の勉強部屋にさせられた
という。なんだかんだ言う癖に挙げ句の果てには、すぐにパパ
に似たせいだと愚痴る。肇に対して子供が居ないのが羨ましい
とするが、子供が居ない分矛先は全て自分に向くのだと告げる。
そんな中、片桐はまた妻が妊娠したかも知れないことを告げる。
妊娠したのも俺のせいにすると言うと、肇も茂木もそれはお前
のせいだと告げる。

朝、手帳が無いとして肇は電話周りを探す。
離れの部屋に置いたのかと探しに行くと、妻・由起子はそこに
は無いと必死になって夫を止めようとする。なんと空き部屋
だった部屋に、
子猫が居た。妻は近所の小宮家で5匹の赤ちゃん
が生まれたからもらってきたとし、前に飼っていたアブさんに
似ていたという。しかし肇は前の猫が家から居なくなったときに
由起子が意気消沈して、何も手に付かなくなった事を思い出せ
と告げ、あれで動物を飼うのは懲りたという。返してこいという
夫に対して、由起子は肇が出かけたら私は一人になるのだから
飼っても良いでしょうと告げるが、飼うならば金魚がカブトムシ
にしろと告げ、帰ってきても居たら捨てるぞと語る。

今日の肇たちの仕事は
アースペイントの商品"森のなか"のご愛
用者の集いが開催される。愛用者を抽選で招待するという
イベント。そこには山田雅子と同姓同名の女性が赤ちゃんを
連れてやってくる。年齢も同じだが、山田の方は赤ちゃんも
無く結婚もしていない。

肇は茂木から、アメリカの大学病院で不妊治療を専攻していた
友人の医師が帰国するとし、一度診てもらったらどうか?と
いう。

由起子の元に真琴がやってくる。
子供の話になり、由起子は自分たちも子供が欲しくて、あらゆる
病院に駆け込んだが、このまま一生医者巡りするわけにも行か
ずに成り行きに任せることにしたという。今は自分の意志で
子供を産まない人もいるし、自分の生き方が有っても良いとする
真琴は、自分も結婚もしなくて良いという。由起子はまだ若い
のだからと諭すが・・・

そんな由起子の元に、短大時代の友人で静岡の旅館に嫁いだ
松井勝代から電話が鳴る。東京に出ており、ディズニーランド
に行くのだという。由起子はホテルに泊まらずウチに来てくれ
れば良いとするが、子供達が居るのでと遠慮する。

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子供が居る家庭が幸せなのか、夫婦二人だけの家庭が幸せな
のか?


そういえば今更ながら肇たちには子供が居ない事に気がつく。
子供に苦労させられている人にとっては肇達が羨ましく思える
だろうし、肇達も過去には不妊治療を受けていたとする事実
も存在する。

松井夫婦の事情

東京に出てきたのは観光なのかと思えば、実際には家出して
きたものだった。女性は特に比較して見ると思うので、相手
の夫がよく見えてしまうという事は有るのかな。

由起子も見栄えを良くしようとして、部屋にいるときもジャ
ケットを着せようとする所が笑える。

松井家の事情

長男のユウイチ(小6)、長女のチヨ(小4)、次男のコウジ(小1)。
ユウイチはスーパーファミコンが大好きで、ストリート
ファイター2で遊んでいた。長女はネコと戯れ、コウジは絵を
描く。
子供達の騒がしい姿も、夫婦二人から見れば微笑ましいもの
かもしれないね。ただ毎日顔をつきあわせているとまた違って
くるのだろうけど。

妻はネコを飼いたい

最初はダメだとする肇だけど、最終的には認めてしまう所は
優しいね。ネコがまた可愛らしいな。

茂木家も喧嘩

子供の教育の問題で争っている様だ。
夫は子供に書斎を奪われたりして災難だけど、一流大学に
入れ為に勉強させるべきかどうかは、息子の気持ちを優先
させようとするもの。

夫婦互いに責任をなすり付ける

自分には責任が無いとして責任転嫁する辺りのやりとりは、
日常の場面でもよく見られるものだった。
何が食べたい?という妻の声は、愛情ではないとしたところは
面白い所だった。確かに何が食べたいのか聞いておいて、結局
違う食べ物ができあがってくる事なんて良くあることだと思う
しね。


小泉肇 …… 田村正和 (本部長)
茂木修二郎 …… 橋爪功 (常務)
片桐安男 …… 角野卓造 (社員)
茂木スミ江 …… 岡本麗 (修二郎の妻)
山田雅子 …… 久本雅美 (社員)
大野真琴 …… 渡辺満里奈 (三上と結婚するが・・)
三上聡 …… 大沢たかお (取引先の社長の息子)
安田紀子 …… 増田未亜 (社員、山田の後輩)
大場咲 …… 松本明子
小泉由起子 …… 篠ひろ子 (肇の妻)


松井勝代 …… 泉ピン子 (由起子の短大時代の同級生)
松井 …… 小野武彦 (静岡で旅館)

松浦佐知子、大武実智子、富田樹史、朴悠、中村夏海


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