カミさんの悪口2
(TBS 1995年1月8日〜3月26日)

原作/村松友視 
脚本/山元清多
プロデュース/八木康夫、磯山晶 
演出/清弘誠、桑波田景信、鈴木早苗、鴨下信一


第10話 1995年3月12日 香港に来ちゃった!
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社長の代理で岩手に出張する予定だった肇と茂木だが、急遽
社長が自ら行くことになったために、片桐も含めて三人で週末
を利用して香港に行く。
一方旅行に連れて行ってもらう予定だった由起子たちは、突然
夫が社長の代理で出張することになったのを知り、山田とスミ江
も含めて三人で香港へと買い物旅行へ出かける。

カミさんが居ないだけで解放されるという肇達は、香港市内を
二階建てバスで走りながら語り合う。
一方女性陣も同じバスの一階に乗り語り合う。旦那が居ないと
心おきなくショッピングが出来るという。買い物だけでなく
アバンチュールが有ると良いですねと話し合っていると、山田
は何処かで本部長の声が聞こえた気がすると告げる。

男性達は妻達への話題で盛り上がる。
何故妻と旅行するともめるのか?旅行すると常に顔を合わせて
いなければならないとし、カミさんは自分のやりたい様行動
して協調性が無いと告げる。片桐は犬に反省させるよりも難しい
として笑い会う。肇達も妻達の笑い声が聞こえたような気になる
が、そんなはずはないよなと確かめ合う。

肇達はホテルに付くも、予約が取れていない事を知る。片桐は
香港支社の陳さんが手筈を整えてくれているはずだとするが、
肇達は片桐を非難する。

女性達は船上バスに乗りながら、今頃旦那は岩手の雪の中だわ
と微笑み、また月曜日に会わなければならないなんて憂鬱だと
告げる。夫婦は妙な物で呉越同舟のようなもので、敵味方が同じ
船に乗っている様な物だという。男性陣はその頃同じ船上バス
に乗って写真を撮っているのだった。

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香港にいく男性たち、女性たち

中盤まで常にニアミス状態にあるところが面白いところ。
飛行場、機内、路線バス、船上バスなど、至る所で対比される
男性陣・女性陣の姿がある。

夫婦での旅行はストレスが溜まる物なのか

男性同士、女性同士で旅行に行くとあれだけ楽しそうな姿が
あるのに、夫婦で一緒にいると常に争いばかりが起こる。
当然肇たちは、妻に岩手に出張だと言っていた手前怒られる
のも分かるし、妻もショッピングといいながらも、香港にまで
来ている現実がある。互いに非難し合う様子は日本に居るとき
と全く変わりがないかな。

キョンシー山田

交差点をチャイナドレスで飛び跳ねる姿は笑える物があった。
周りで見ていた香港人も興味深そうに眺めていた。

必然的に山田は片桐とペアとして行動することになる。

香港的御神籤

由起子は御神籤で「運命的遭遇、一生的才子」と出る。
スミ江は「一生的不作、生涯的苦労」と書かれていた。
この二人の違いは一体何なのか。

香港の夜景に魅了される

喧嘩していた小泉家も、夜景で一緒に居るときは妻も大人しく
していた。逆に肇は、陳さんから女性との合コンをセッティング
してもらっている為に、風邪を引いたような素振りをみせる。

映画「慕情」

不覚にもこの映画見たことがないのだけど、1955年に製作
されたアメリカ映画みたい。

肇が妻にバラを送り、その中にメッセージカードを添えていた
所がとてもこのドラマではあり得ないほどロマンチック。

「ジェニファー・ジョーンズへ、約束の場所で待っている。
ウィリアム・ホールデン」。

妻が欲しがっていたネックレスも用意していたし、これだけの
演出をしてもらえれば、日頃の苦労も忘れそうだね。

香港的演出

主題歌が香港バージョンだった。
更にエンドクレジットが香港バージョン。細かいところだけど凝った
作りだね。


小泉肇 …… 田村正和 (本部長)
茂木修二郎 …… 橋爪功 (常務)
片桐安男 …… 角野卓造 (社員)
茂木スミ江 …… 岡本麗 (修二郎の妻)
山田雅子 …… 久本雅美 (社員)
大野真琴 …… 渡辺満里奈 (三上と結婚するが・・)
三上聡 …… 大沢たかお (取引先の社長の息子)
安田紀子 …… 増田未亜 (社員、山田の後輩)
大場咲 …… 松本明子 (元、茂木の愛人、6話に登場)
小泉由起子 …… 篠ひろ子 (肇の妻)


陳 …… 徳井優 (香港人)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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