カミさんの悪口2
(TBS 1995年1月8日〜3月26日)

原作/村松友視 
脚本/山元清多
プロデュース/八木康夫、磯山晶 
演出/清弘誠、桑波田景信、鈴木早苗、鴨下信一


第12話 1995年3月26日 ケンカの鉄人
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三人は健康診断の為に病院に来ていた。
茂木は先日大学の同窓会に出たときの話をする。
みんな白髪の髪の毛の事や、腹が出たとか、成人病とか健康
の事ばかりが話題に上がったという。
片桐はストレスが溜まっていて検査にも影響が有るのではない
かと心配する。会社では上司と部下の板挟みで、家庭に帰れば
妻と子供の板挟みだという。結婚したときには、妻はどんなに
遅く帰ってきても起きていてくれたのに、今ではふてぶてしく
寝ているという。少しでも病気になればギャーギャー五月蠅いと
いう。その癖、夫が風邪にでもなれば、怪しい薬を飲まそうと
する。まるでモルモットだという。亭主の最大のストレスは
カミさんであり、病気になって心配するのならば、普段から
体を労れという。

茂木は新人ナースの
吉野の事が気に入り、必要以上に病院へと
通っていた。あの子を見ていると胸がときめくという。片桐は
先日の検査の結果、茂木は血糖値が高いことを知り、糖尿病
ではないかと告げる。糖尿病だとアッチの方もダメだろうと
冷やかす。片桐は円形脱毛症に悩んでいるという。肇は検査には
何処も引っかかっていないとし、普段の心構えの問題だと
いう。片桐は肇に今日帰りに飲みに行こうと誘うが、今日は
デートが有るとして断る。

肇は由起子とホテルで合流する。
今日は山田と三上の会社の男性を引き合わせる手筈になって
いた。由起子は今度こそ順調に仲人してまとめたい事を告げる。
山田がやってくると、気軽に挑むよう告げ、もしも嫌ならば
断っても良いと告げる。それを聞いた山田は、相手はハゲか
デブなのかと心配すると、由起子は男は外見ではなく中身だと
いう。山田はいつも肇の傍にいるので外見には厳しくなってい
るという。由起子は健康ならば良いのではないかと告げる。
そんな中、三上が
佐々木を連れてやってくる。なんと佐々木は
アキラという子連れだった。子供が居るとは聞いていなかった
事で、由起子は山田を連れてその場から帰ってしまう。

肇は帰宅すると、俺の立場が無く佐々木に対しても失礼だと
告げる。しかし由起子はあれでは山田に失礼だとし、一度結婚
に失敗した人は曰く付きだと告げる。肇は誰にでも失敗は有る
とするが、由起子はそれを黙っている方が悪いという。肇は
お前だって結婚相手が居ることを隠していただろうと告げると、
20年前のことを今更言うなんて卑怯だとし、あの時は貴方が
言わせようとしなかったのだと語る。結婚して失敗したと思って
いるのか?と問うと、俺にだって相手くらい居るという。
由起子はそんな相手が居るならばいつでも別れてあげるとする
と、肇は離婚だとして、出て行けと叫ぶ。

由起子は出て行こうとすると、スミ江も荷物をまとめて家を
飛び出してくる所だった。ウチの主人も出て行けと言ったとし
頼まれても居てやらないとして二人で家を出て行く。

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怪しいクスリを飲ませようとする妻達

確かに何処から聞いたのか、漢方とか健康の為の薬とか、妻は
夫に飲ませようとするところは有るかも知れない。茂木がまる
で夫はモルモットだとするところが笑えた。

中年の男性は、必ず体の何処かにガタが来ている

茂木は糖尿、片桐はストレス性?の脱毛。
肇は自ら大丈夫だとするが、検査では要再検査の指示を受けて
しまう。果たして肇は何か重大な病気が隠されているのか。

山田の見合い

なんと見合いに連れてきたのは子供付きの男性。
肇としては仕事が出来る人物という事でお薦めした形だが、
流石に子供が居るという事や、バツイチである事を話せずに
見合いの場に連れて行くのはちょっと反則って感じもする。
ただあのまま逃げてしまうというのも確かに失礼な話で、
肇にとっては顔を潰されてしまったかも。

いつもの夫婦げんかだが・・・

山田が茂木と片桐の話を立ち聞きしてしまう事で、一気に緊迫
感が増す。離婚を検討しているとする話を山田は、肇がその
ように考えている様に捉えてしまった事。
ただ由起子に話すと随分余裕のある感じだったね。

夫達も威勢は良かったが・・・

茂木は看護師、片桐は行きつけのキャバ嬢と関係を近づけて
いくのかと思えば、みんな示し合わせたかの様に、大衆食堂で
鉢合わせする。

慰謝料は年100万円が相場

結婚期間20年だと、20*100で2千万円!!
しかも茂木は社長の娘との離婚であり、片桐によるとスミ江の
居ない片桐は気の抜けたビールみたいなものだという。
果たしてそれでも別れるのか!?

体の事を心配する由起子と肇

離婚届を用意していると聞いてもビクともしなかった由起子
だけど、肇が再検査を求められていると知ると途端に狼狽える
姿があった。自分の体を何故労らないのかとして由起子が
肇に訴えかける様子は、夫の事を本当に心配していることが
伝わり、微笑ましい夫婦の姿があった。
結局過去の胃潰瘍の完治した後が、影として写っていたみたい。


小泉肇 …… 田村正和 (本部長)
茂木修二郎 …… 橋爪功 (常務)
片桐安男 …… 角野卓造 (社員)
茂木スミ江 …… 岡本麗 (修二郎の妻)
山田雅子 …… 久本雅美 (社員)
大野真琴 …… 渡辺満里奈 (三上と結婚するが・・)
三上聡 …… 大沢たかお (取引先の社長の息子)
安田紀子 …… 増田未亜 (社員、山田の後輩)
大場咲 …… 松本明子 (元、茂木の愛人、6話に登場)
小泉由起子 …… 篠ひろ子 (肇の妻)


佐々木四朗 …… 遠山俊也
大衆食堂"おふくろ"店員 …… 青木和代


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