魔女の条件 (1999年・4月期木曜22時枠) 脚本／遊川和彦 演出／土井裕泰、難波一弘、片山修 プロデューサー／八木康夫 http://www.tbs.co.jp/drama_archive/majo/index-j.html

第3話 二人が結ばれた夜
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自分でも何をしているのか分からないという未知が涙を流す
のを見てハンカチが涙を拭く光。キスしようとするが、次の
瞬間現実に戻る未知。そして二度とやけになって酒を飲むな
と約束して欲しいと告げると、結局教師に戻るのかと光は
失望する。

翌日未知はクラブに居た女子生徒たちを問いつめようとするが
その時学校に光の母・鏡子が来ているのに気がつく。職員室
に行く未知は突然教頭の岡島から担任を変えることを口に
出されたので、鏡子がクレームに来たのだと察する。
岡島が代行するが、木下は何故担任が変わったのか質問する。
結婚のためだと説明するが生徒達は納得がいかなかった。
木下は未知を見つけるとまた逃げるつもりなのかと声をかける。
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学校にも家庭にも居場所がない未知と光。
今回は更に二人の居場所を奪っていき、二人だけが良き理解
者となるべく描かれた話だった。

年齢差、性別差、社会的地位の差など色んな条件の違いは
存在するが、互いに何処にも自分が自分らしく居られる場所
が無いことが上手く描かれている。

まさにドラマ「高校教師」を再現しているかのようだ。

学校で二人の関係が知られると同時に、つまらないイジメが
幅を利かせてくる。光に対して生徒達はつまらない喧嘩を
吹っ掛けてくるし、未知に関してはなんと生徒達が襲ってくる
始末。

図書室が一つの避難所として利用される点も高校教師を見て
いるかのよう。互いに周りの視線が気になる中で、PCを使った
chatでの会話はなかなか上手かったと思う。ただ去る
ときはちゃんとモニタの電源を切るだけでなくウィンドー
自体を閉じた方が良いと思う。

立場の違いからなかなか二人が一緒に居ることが厳しくなる
中で、それでも互いの存在が必要となっていく。

ドラマとして上手いのは、大が桐子に言われた後すぐには
未知に声を掛けずに行動を監視するような行動に出たこと。
ようやく二人が逢えると思ったときにタイミングよく大が
出てきて二人が引き合うのを防ごうとする。
未知はまさかの一日二度も襲われる事になる。いずれも未遂に
終わったが男性不信になるんじゃないか。

夜遅くに光と待ち合わせた校門へと足を運ぶ。
まさに高校教師の再現って感じのシチュエーション。
図書室に足を運び互いにキスするようになるが、やっぱり
大人と子供がキスしているような感じに見えるな。

広瀬未知（26）…… 松嶋菜々子 (陵星学園、数学の教師)
黒澤光（17）…… 滝沢秀明 (転校してきた生徒)
北井大（30）…… 別所哲也 (東陽銀行勤務。未知の婚約者)
菅井美春（21）…… 緒沢凛 (家庭教師)
宇田桐子（26）…… 西田尚美 (東陽銀行勤務)
木下純（17）…… 山田麻衣子 (生徒。気難しそう)
五代優（42）…… 山口祐一郎 (医師)
岡島教頭（50）…… 田山涼成 (教頭)
松岡教諭（35）…… 温水洋一 (教師)
下田主任（45）…… 角替和枝 (教師)
広瀬憲一（59）…… 辻萬長 (父親、校長)
広瀬素子（54）…… 白川由美 (母親)
黒澤鏡子（39）…… 黒木瞳 (光の母、)

永田杏奈、東野佑美、日垣はるか、井上孝幸
小山雅也、原功一
櫻庭博道、窪園純一、樋渡真司

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)