魔女の条件
(1999年・4月期木曜22時枠)

脚本/遊川和彦
演出/土井裕泰、難波一弘、片山修
プロデューサー/八木康夫

http://www.tbs.co.jp/drama_archive/majo/index-j.html


第5話 先生さよなら

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私は学校を辞める気はない。光のことを愛している。
壇上の上でそう伝えた未知の発言はあらゆる人たちに波紋を
投げかける。
生徒に愛を告白するなんて言語道断。岡島教頭も憤怒しお父様
に知られたらどうするのかと言われるが、未知は父は関係ない
という。今日は取りあえず帰れと言われ仕方なく学校を後に
する未知。その姿を窓から見ていた光は、未知に向かって指輪
をかざし、心が共にあることを示した。

未知の父親・憲一が帰宅すると馬鹿な行動をした娘に憤怒。
しかし未知は一歩も引かずに、今まで良い子になろうとして
顔色ばかりを伺っていたことを述べ、こんなのは本当の私では
ない事を告げた後、未知は家を出て行くことになる。そして
友人の桐子の元に転がり込むことになる。

光も母・鏡子の前で今まで自分から好きになったことは初めて
だと告げ、彼女との関係によって頑張り、勇気が湧き、人に
優しくなれると告げる。鏡子は困り果てて、光の年では誰もが
抱く一過性の熱病だとするが、幾ら反対しても学校を辞めない
し付き合いを辞めるつもりはないと告げる。
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思い切って自分の気持ちを素直に告白したものの、流石に
時と場所は最悪に近く、当然というような周りからの反応が
待ち受けていた。私達は何も悪いことはしていないというが
完全に犯罪ですから!

この恋愛は心の共有だけで成り立ち、現実感が皆無な気がする。
所詮は17歳のガキだといった大の捨て台詞が笑えたが、ある
面では確かに当たるところ。光が勉強している姿を見てそれを
見守る未知の姿を見ると、完全に子供とお母さんみたいに見え
る。

未知は自分一人でやりきったと悦には入る訳だが、その裏で
光はイジメに遭い、家族は激しい世間からの中傷の目に曝さ
れる。まさか未知はこんな影響力も考えずにした行動だった
のか。

いじめっ子たちの行動も実に短絡的で、あれだけ馬鹿にすれば
反撃くらい覚悟の上だと思うが、怪我した途端に突然被害者
面するところがいけ好かないね。

未知のやる事に理解を示そうとしている母親の姿が最も印象的だ。

最後には光も未知から暫く距離を置こうと言われて失望して
しまう。でもなんか単にスネている子供みたい。
自由の国など無いと失望する光に未知は再び手を取り、希望の
地を目指すことになる。このご時世にそんな自由は存在する
のか。

広瀬未知(26)…… 松嶋菜々子 (陵星学園、数学の教師)
黒澤光(17)…… 滝沢秀明 (転校してきた生徒)
北井大(30)…… 別所哲也 (東陽銀行勤務。未知の婚約者)
菅井美春(21)…… 緒沢凛 (家庭教師)
宇田桐子(26)…… 西田尚美 (東陽銀行勤務)
木下純(17)…… 山田麻衣子 (生徒。気難しそう)
五代優(42)…… 山口祐一郎 (医師)
岡島教頭(50)…… 田山涼成 (教頭)
松岡教諭(35)…… 温水洋一 (教師)
下田主任(45)…… 角替和枝 (教師)
広瀬憲一(59)…… 辻萬長 (父親、校長)
広瀬素子(54)…… 白川由美 (母親)
黒澤鏡子(39)…… 黒木瞳 (光の母、)

永田杏奈、東野佑美、日垣はるか、井上孝幸、小山雅也、原功一

夏川さつき、沼崎悠、白岩遊馬

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