魔女の条件
(1999年・4月期木曜22時枠)

脚本/遊川和彦
演出/土井裕泰、難波一弘、片山修
プロデューサー/八木康夫

http://www.tbs.co.jp/drama_archive/majo/index-j.html


第9話 妊娠

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光はロスへと留学してしまう。
未知は鏡子に対して連絡先を教えて欲しいと告げる。彼が
私のために嘘を付いているのは明らかで、それくらい分かる
でしょうとの事。鏡子は二人が逢えなくなればそれで良いと
いう。暫く逢えなければ光忘れるだろうとのことだった。
貴方は母親ではなく女、嫉妬に狂った女だと未知は告げる。

未知は過労と栄養失調で倒れる。
病院駆けつけた母・素子と木下に対して、妊娠の事実を伝える。
素子は未知が目覚めるとその事実を伝える。
一方その頃未知の実家に空港から出した光からの手紙が届いて
いた。父・憲一がその手紙を勝手に開いて内容を読んでしまう。
そこには空港で嘘を付いた事に対する謝罪と、ロスに居る間
には勉強に頑張るので、18歳になったら迎えに行くとして
信じて待っていて欲しいと書かれていた。

桐子も病院にいる未知の元に行き、二人の居場所をバラした
事を謝罪。しかし桐子は周りからチヤホヤされて当然の顔を
している未知に嫉妬したのだと告げ、なかなか手に入らない
事を教えたかったのだと告げる。そして決別宣言をして出て
行く。
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妊娠して尚、次々と彼女の周りから人は去っていき、歓迎も
されない未知。
愛する母親も父親に反抗したことで殴られたのを見て、彼女
は一人で育てる事を決意する。

相変わらず未知と光に対する厳しい視線が送られる中、
ダメを押すように居場所を奪っていくサディスティックな展開。
このドラマに出てくる登場人物のほぼ全てが人間的というか、
自分の利益のために他人を傷つける事、他人に執着する事に
固執している人物ばかりという感じ。

北井大は未だに未知に執着している。
光との間に子供が出来た事に対しても揺らぎない愛情を示そう
と近づいてくる。それがまた愛情に執着しすぎて妙に恐い。

鏡子は相変わらず光に対して母親以上の執念さを見せて追い掛け
続けるも、五代の叛乱によって不安定な状況に陥る。
五代が子供にかまけて病院に目を傾けなかったのが悪いという
のは確かに真理かも。この人実に野心的で憎たらしいのだが
正しいことを言っているんだよな。

一番の驚きは菅井美春の叛乱。
自分は金のために居たのではなく、幸せな家庭が壊れていくの
を見たかったという。光は道から離れたのではなく貴方から
離れていったのだとする美春のセリフが印象的だ。

未知は自活の生活を選ぶ。
予備校関係は噂が知れ渡っていてNG。寮付きの厨房の仕事が
見つかるも最初から怪しい契約だった。あの人の弱味に
つけ込む店長のキャラクターが実に分かりやすい悪役で笑えた
が、居場所のない未知にとっては死活問題。

どうやって未知と光は再会するのか。
やはり密会していた観覧車の見える広場。近くにいるのになか
なか気づかせない演出がなんとも憎いね。

広瀬未知(26)…… 松嶋菜々子 (陵星学園、数学の教師)
黒澤光(17)…… 滝沢秀明 (転校してきた生徒)
北井大(30)…… 別所哲也 (東陽銀行勤務。未知の婚約者)
菅井美春(21)…… 緒沢凛 (家庭教師)
宇田桐子(26)…… 西田尚美 (東陽銀行勤務)
木下純(17)…… 山田麻衣子 (生徒。気難しそう)
五代優(42)…… 山口祐一郎 (医師)
岡島教頭(50)…… 田山涼成 (教頭)
松岡教諭(35)…… 温水洋一 (教師)
下田主任(45)…… 角替和枝 (教師)
広瀬憲一(59)…… 辻萬長 (父親、校長)
広瀬素子(54)…… 白川由美 (母親)
黒澤鏡子(39)…… 黒木瞳 (光の母、)

まいど豊、窪園純一、水橋和夫、小寺大介、秋山浩一
中根徹、山口詩史、藤井千夏、マーカス・ワシントン
後藤和雄、末田貴寛、木村優梨香、中村侑希子

山田麻衣子さんのblog
http://ameblo.jp/yamada-maiko/

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