もう誰も愛さない
(フジ/1991年4月期・木22時)

企画:宅間秋史、清水賢治
プロデュース:阿部祐三、和田豊彦
脚本:吉本昌弘、中山乃莉子(#3,7)、林誠人(#6)
演出:楠田泰之、赤羽博、中島悟


第2話 偽りの愛

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美幸は卓也の父親の手術費の1千万円を捻出するために、米倉
俊樹の口座から1千万円を横領し、自分の通帳に振り込む。
しかしすぐにその事実が発覚して美幸は逮捕される。
美幸の前にはマスコミや取材陣で溢れていた。
美幸は黙秘を続けていた。

俊樹は町田を呼び出し、一連の横領事件に関して、主犯格は
別に居ると睨み、犯人を突きとめる様大金で雇うことに。

北東京拘置所に留置されている美幸。小百合は卓也に愛は本物
だと思わせるためにも面会に行き涙の一つでも見せてこいとい
う。卓也は美幸の元に行き、すまないと謝罪する。美幸は父親
の手術のことを気にしていた。卓也は本当のことを言ってくれ
ても良いと告げるが、美幸は自分が罪を背負うという。卓也の
笑った顔が好きだという彼女に、出所する日を待っていると
告げる。
美幸の元恋人・牧村通も面会にやってくる。卓也とすれ違い
様にお前が関わって居るんだろうと卓也に告げる。更に拘置所
を出たところで町田弁護士ともすれ違う。

一方俊樹と戸川亜紀の結婚式まで一ヶ月に迫る。
俊樹は啓介と逢い、必ず幸せにすると約束。

町田が俊樹の元を訪れ、美幸と関連のある三人の人物の写真を
見せる。卓也、通、そして小百合。卓也は支店長の運転手で
小百合と関係がある事を告げると、俊樹は全て彼女の仕業で
有ることが分かる。

花嫁衣裳合わせにいく亜紀は父親啓介に、俊樹は恐い人のよう
に思えると不安を口にする。彼には強い後ろ盾が必要だとして
安心して嫁ぐよう説得する。

卓也は美幸の両親の元を訪れる。両親はこれは通の仕業である
事を疑う。毎日のように美幸の元に脅迫状が届いているという。
両親からこの家を手放すことを考えているので、卓也にも協力
して欲しいと頼む。
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田代家の土地・10億円の奪取計画は失敗。

俊樹にその計画を掴まれて奪われてしまった。
何故奪われたのか、あの契約書が何なのかが良く解らないが、
この一連の展開の中に美幸を絡ませて、美幸の運命は俊樹が
握っているとしたところは面白くできている。

卓也はもう誰も愛さない。

彼がうぉぉぉと叫ぶシーンは、昔随分身近で流行した記憶が
あるな。
憎たらしいのは俊樹ではなく、小百合なんだよね。

不動産会社ヨネクラの台所事情は火の車だった。

結構意外な事実だがリゾート経営を広げすぎて借金で首が
回らない状況だとか。政財界の大物・戸川啓介のお陰で、なん
とか首が繋がっている状況。それなのに亜紀の事をあんまり大切
にしない所が終わっているな。

土地を奪われ譲渡には多額の税金がかかる。

一瞬にして田代家は借金を背負ってしまった。
今まで全く目立つことがなかった長男の春樹が、自分の将来を
潰されたとして頭がおかしくなり、ついには自宅に放火。
結果、両親と春樹は焼死する。しかし世間的には一家心中として
取り扱われる様だ。

再び計画が始動する。

今度の計画は俊樹を破滅させること。
既に首一枚の状況なので、彼を生かすも殺すも、亜紀の進退
如何になっている。ゴルフ場でマメを作る卓也に絆創膏を渡す
彼女の視線は、何らかの情が存在するのは確かだ。

町田弁護士もまた金体質の人物。

弁護士だけど金次第で動きそうな人物。
俊樹を破滅させるための計画を持ちかけたのも彼女。

次女・弥生も姉・美幸に会うため拘置所へ。

しかし記憶がないのか彼女に会うも怖がっている様子。
彼女の記憶がこのドラマの最終的なポイントとなるべきもの
なので、それが戻るのを楽しみに待とう。

沢村卓也(樫村満) …… 吉田栄作 (22歳・東都銀行の運転手)
宮本小百合 …… 田中美奈子 (東都銀行員)
沢村元春 …… 佐川満男 (卓也の父、無期懲役)
田代美幸 …… 山口智子 (東都銀行員)
牧村通 …… 薬丸裕英 (エリート証券マン、美幸から婚約破棄)
田代弥生 …… 観月ありさ (美幸の妹・記憶喪失)
田代春樹 …… 神田利則 (美幸の弟)
田代裕二 …… 平野稔 (美幸の父)
米倉俊樹 …… 辰巳琢郎 (不動産会社ヨネクラ社長)
水木圭子 …… かとうれいこ (ヨネクラの受付嬢)
戸川啓介 …… 仲谷昇 (財界の大物)
戸川亜紀 …… 荒井乃梨子 (米倉のフィアンセ)
町田玲子 …… 伊藤かずえ (弁護士)

中丸新将、池田道枝、森野恵、美村未紀、大森一、杉崎浩一、
武藤まさ子、永幡洋、長克巳、山下健太、津田真澄
平尾仁彰、掛川裕彦

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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