想い出にかわるまで (1990年1月期、金曜22時枠・TBS) 1990年1月12日から3月30日 脚本：奥村俊雄(1)-(3)、内館牧子(4)-(12) 演出：大岡進(1)(2)(5)(6)、森山享(3)(4)(7)(8)(9)(12) 遠藤環(10)(11) プロデュース：遠藤環

第1話 1990年1月12日 結婚と家族
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るり子の同僚のリサが船上"アリババ号"で結婚披露のパーティ
ーを開く。
るり子は自分のフィアンセの直也を捜して船内を歩く。
甲板にいた直也が、同じ会社の建築三課に勤めている田中ミチ
コが直也の胸で泣いている姿を目撃してしまう。
直也はるり子に、話を聞いていただけなので落ち着いてするが
るり子は嫉妬する。少し落ち着いた頃に、るり子に田中は
今回の新郎と関係を持っていた様で、結婚披露のパーティーに
呼ばれたので落ち込んでいたみたいだと告げる。
ホントに誤解なのか?というるり子に対して、怒ったときの君
の顔もなかなか良かったとし、機嫌を直すよう告げる。

水中カメラマンの水口浩二は、東京湾で写真を撮っているが、
アリババ号から投げ出されたと思われるシャンパンのボトルが
水中に振ってくる事に気がつく。すぐに船を接近させて、浩二
はパーティーを主催している人物を出せと凄む。感じをしてい
たるり子は話を聞くが、直也が変わりに話を聞くとして彼女の
前に躍り出る。この船の乗客の誰かがこのビンを水中に捨てた
と告げ、海はゴミ箱ではないと告げる。

澤村製版を経営している沢村家。
るり子は昨日船上で有ったことを妹の久美子に話す。
久美子は高収入、高身長、そしてイケメンの彼を見つけた姉・
るり子に対して、そんな良い彼が居るのに文句を言ったら罰が
当たる事を告げる。るり子は彼を選んだのはそんな"三高"だ
ったからではなく、とても頼もしい事だからだと告げる。

父・良夫は、自宅をフローリングにした事に対して気に入らない
様子。朝から食事を取りながらぶつぶつと文句をいう。
るり子は出社前に彼とマンションを見に行くと告げ、月末までに
独身寮を出ないと行けないみたいだという。それを聞いた母は、
るり子だけに聞こえるようにして父さんを置いてきぼりにしない
でと告げる。

朝るり子を迎えに来ていた直也。
妹の久美子は直也に話しかける。今度銀行への入社が決まった
事を語る。そして最近写真を始めたので、直也に教えて欲しい
と頼む。久美子は姉の婚約者の直也に少なからず好意を寄せて
いた。
久美子も一緒に三人で新居として想定しているマンション物件
を見に行くことになる。

父・良夫は娘のマンションは何処になったのか?と妻に尋ねる。
そんな中、予備校に通う長男・清治が起きてくる。清治は
予備校の学費を用意しておいてと母に告げる。
父はそんな清治に対して、どんな大学でも良いからとにかく
大学だけは出ろと告げる。良夫はお前が工場を継いでくれたら
どんなに良かったのかと告げると、姉の夫が変わりに継ぐの
だから良いだろうと告げる。

直也が見つけてきた物件は8千万円もするものだった。
るり子は最初から贅沢すぎないか?と心配する。なにせローンは
35年。支払い終わるのは直也67歳、るり子61歳の時である。
しかし直也はそんな事はないとしてるり子を説得する。
久美子は新居の記念に写真を撮ろうとして、直也とるり子の
ツーショット写真を撮る。そして密かに直也だけの写真も撮影
する。
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直也とるり子はもうすぐ結婚する間柄。
しかし沢村家では、跡継ぎの問題で有ったり、同居の問題で
有ったり、そして長男・清治と父親の関係であったりと問題を
多く抱えていた。るり子はそんな家族を放って家を出る事への
違和感を感じていく。

取りあえず初回なので、まだまだネタフリ感が強くて、何が
どうとは言えないけれど、るり子は出会いが最悪だった浩二
の事を好きになっていくのだろうか。

浩二の性格はまるで父・良夫の様な感じがあり、娘の結婚相手
は父親と似た人だと言われる今日、そんな関係になっても
可笑しくないものが有るのかな。

久美子が直也を好きでいる所とか、清治が浩二の妹のさやかに
惚れているとか、今後を期待する展開も多数含まれている。
浩二とバブリー真っ直中の様な優佳の存在も、一体どんなもの
が含まれているのか興味深い。

卵を出産した後、メスは何処かに居なくなりオスが外敵から
卵を守るとしたアイノメの事を引き合いに出して、近頃の
女性は魚と同じだとしたけれど、現在の所そんな傾向の人は
見あたらない。浩二は優佳の事をそのように表現しているのか?
そうなると、二人の間には子供が居たりするのか?

しかし8千万もするマンションをローンで買ってしまって、その上で
るり子の実家の印刷会社を継ぐというのはリスキー過ぎないか?
良夫の顧客に対する態度を見ると、正直顧客が離れていきそうな
感じもする。