想い出にかわるまで
(1990年1月期、金曜22時枠・TBS)
1990年1月12日から3月30日

脚本:奥村俊雄(1)-(3)、内館牧子(4)-(12)
演出:大岡進(1)(2)(5)(6)、森山享(3)(4)(7)(8)(9)(12)
遠藤環(10)(11)
プロデュース:遠藤環



第2話 1990年1月19日 結婚へのハードル
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直也は忙しい中、会社から一日休みをもらってるり子と一緒に
結婚式の準備をする。
近いウチに直也は独身寮からマンションに荷物を運ぶという。
るり子に手伝ってくれるか?と問う。そして明日出社したら
専務の元に挨拶に行こうという。るり子は気が重いとし、社内
結婚って色々と面倒ねと告げる。

結婚式のドレスを探しに行く二人。
今日はこの後結婚時の引き出物探しと家具を探す予定だった。
るり子は引き出物は代官山の店で、そして家具は芝浦の店で
買いたいという。しかし一日で回れるかな?と直也は告げる。
みんなから直也の家庭はかかあ天下になると言われている事
を話す。

新婚旅行先の予約を取るためにJTBへと足を運ぶ。
るり子が欧州に行きたがっていたために、その予定で来るが
いざ店に着くとるり子は、ハワイにしようかなと言い出す。
欧州はもっと先の目標にしたいという彼女。しかし直也は
子供が出来たら欧州にもなかなか行けなくなるとすると、
るり子は子供は三年間作らない約束だという。直也は旅行会社
には大学時代の友人が絡んでいて欧州行きの確約をしてしまった
事を語り、これ以上悩んでいたら、家具や引き出物を探す
時間が無くなるのではないか?という。しかしるり子は、大事
な事なのだから少しは悩ませて欲しいとし、一つ一つ時間を
かけて決めたいことを訴える。
しかし直也も一歩も引かず、忙しい事を告げると、るり子は
私は貴方ともっと話し合いがしたいとし、結婚は女にとって
夢なのだから尊重して欲しいという。しかし直也も男の現実
だって有るのだというと、彼女は仕事以外にもっと大切な
事があるとし、最近ロクに話し合っていない事を訴える。
直也は分かったとし、旅行をキャンセルするという。しかし
彼女はそれを止める。

化粧室にいくるり子の事を一人の女性がほほえみかける。
外に出て直也の元に行くとそこには先ほどの女性が居た。
直也は女の事が分からない人だとして立ち去る女。話を聞くと
大学時代に付き合っていた女性であることを語る。

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るり子と直也の結婚が近付く中で、忙しさのあまり二人の気持ち
のすれ違いが起こっていく。決定的な決別とまでは行かないもの
の、結婚を前にした不安定な時期に、歪みが生まれていく。

男性側の立場で見ているためなのか、るり子のしている事が
我が儘にしか感じられず、見ている方としてもるり子の態度に
イライラしてくるものがあった。

元々旅行に於いて欧州に行きたいとしたのはるり子の方だし、
子供の件でも、上司の手前子供が欲しいとしたのが明らかにも
関わらず、不自然な形でケンカに発展した感じは否めず。

偶然とはいえやたらと不自然な形で再会するるり子と浩二の
関係など如何にもドラマかなと思う。

今のところ久美子が入り込む余地はなさそうだし、浩二に関し
ても、この状況の中で心の隙間に入り込むだけの魅力は存在
しているのか今のところ見いだせる要素が存在しない。

如何にも不安にさせるべく登場した直也の元彼女の存在。
浩二のパトロンの様な女性の存在など、如何にもドラマって
感じの配役だったかな。

沢村るり子 …… 今井美樹 (長女)
高原直也 …… 石田純一 (るり子の婚約者)
沢村久美子 …… 松下由樹 (次女、三流銀行に内定)
沢村良夫 …… 伊東四朗 (父、印刷会社経営)
沢村登美子 …… 佐藤オリエ (母)
沢村清治 …… 大沢樹生 (長男、予備校生、さやかが好き)
水口浩二 …… 財津和夫 (兄、水中カメラマン)
水口さやか …… 高樹沙耶 (妹、エアロビインストラクター)
富永優佳 …… 響野夏子 (直也の関係者)

あめくみちこ、青山美恵子、仁科扶紀、大森博


専務 …… 奥野匡 (直也の上司、仲人を頼む)
ケイコ …… 三平利佳 (直也の元彼女)

遠藤真理子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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