想い出にかわるまで
(1990年1月期、金曜22時枠・TBS)
1990年1月12日から3月30日

脚本:奥村俊雄(1)-(3)、内館牧子(4)-(12)
演出:大岡進(1)(2)(5)(6)、森山享(3)(4)(7)(8)(9)(12)
遠藤環(10)(11)
プロデュース:遠藤環



第3話 1990年1月26日 結婚前のムスメが
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るり子は新居のマンションで直也と朝方まで過ごす。
朝帰りするるり子は、家族に気がつかれないように帰宅するが、
妹・久美子は気がついてしまう。
直也は目が覚めるとるり子の姿を探すが、テーブルにはメモ書
きと共に朝食が用意されていた。
そんな直也の元に実家の秋田に居る母から電話が鳴る。母は
直也が沢村家の
印刷会社を継ぐことに大反対していたのである。
直也はそれはもう済んだ話だとするが・・・

久美子は朝帰りしたるり子に話しかける。
恐らく父さんも朝帰りした事実に気がついているという。
父・良夫は、朝食を作る母・登美子に対して、るり子は朝帰り
するし、久美子は大学の男友達から頻繁に電話が鳴るし、清治
は一体大学受験でどの大学を受けるのか?と母に尋ねる。言い
たい事、聞きたいことがあるのならば直接言ってくれという母。
るり子たちは朝食の為に一階に下りてくる。るり子は気まずい
雰囲気の中、コーヒーだけ飲んで出て行こうとする。すると
父から
結婚式の招待状の見本が刷り上がったと言われる。
見てみると注文したものとは違い、堅い感じの文面にできあが
っているのを知って失望する。出かけ際に久美子はるり子に、
昨日水口から電話が有ったことを語る。

会社でるり子と直也は会う。
今朝母から電話があった事を告げると、るり子はもしかして
工場の件で何かを言われたのか?と問う。直也はそれを否定し、
結婚するのにるり子と一度も逢わせてもらえないと文句を
言われたと告げる。るり子はホントにウチのことではなかった
のか?と聞き直すが否定する。

オフィスに居るるり子の元に水口から再び電話が鳴る。
今日仕事でそっちにいくので逢えないか?という。何故電話
してくるのか?と問うと、先日好きになりそうだと言っただろう
という。るり子は何を言っているのか分かっているのかとし、
自分には恋人がいるのでこんな電話は二度としないで欲しい
という。るり子はこの件を直也に相談しようとするが、直也は
仕事で忙しく話半分になってしまう。

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るり子と直也は結婚に向けて準備を進めていく中で、少しずつ
二人の関係にほころびが生じて来る。
直也は実家の母から、婿入りして家業を継ぐことに反対され、
一方るり子は水口との関係を近づけていく。
そんな姿を見ている久美子は心配しつつも、チャンスが有れば、
直也の事をものにしようとする姿があった。

財津和夫さんって押せ押せって感じの人ではないので、どうも
るり子に対して電話を何度もかけていく所や、好きになりそうだ
と告白していく辺りにやや違和感を覚える。

しかしるり子が浩二の事を気にする様にする為に、上手くフィ
ルムの件を挿入して、相手の存在に気がつかせる様演出して
いる。

三話目に来てようやく高覧している沢村家の事情が描かれたこ
とも有って、盛り上がってきたかな。

久美子は今にでも直也の胸に飛び込みそうな感じ。
姉の幸せを願いつつも、それを怖そうとしている正反対の行動
がとても興味深く映る。

るり子は、水口との出会いによって直也に対する気持ちがぶれ
ているのかどうか。
今のところそんなに水口のことを好きになる理由もない気が
するけど、忙しくする相手よりも、寡黙だけど近くにいてくれ
る人の方が良かったりするのかな。

沢村るり子 …… 今井美樹 (長女)
高原直也 …… 石田純一 (るり子の婚約者)
沢村久美子 …… 松下由樹 (次女、三流銀行に内定)
沢村良夫 …… 伊東四朗 (父、印刷会社経営)
沢村登美子 …… 佐藤オリエ (母)
沢村清治 …… 大沢樹生 (長男、予備校生、さやかが好き)
水口浩二 …… 財津和夫 (兄、水中カメラマン)
水口さやか …… 高樹沙耶 (妹、エアロビインストラクター)
富永優佳 …… 響野夏子 (直也の関係者)

あめくみちこ、青山美恵子、仁科扶紀、大森博


小宮健吾


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