想い出にかわるまで
(1990年1月期、金曜22時枠・TBS)
1990年1月12日から3月30日

脚本:奥村俊雄(1)-(3)、内館牧子(4)-(12)
演出:大岡進(1)(2)(5)(6)、森山享(3)(4)(7)(8)(9)(12)
遠藤環(10)(11)
プロデュース:遠藤環



第4話 1990年2月2日 大切な日の出来事
--------------------------------------------------------
直也はるり子に対して、水口の家に行ったのか?と問う。
るり子はそれを認めると、自分とぶつかり彼の持っていた写真
のフィルムが水に落として仕事を不意にしてしまった事を語る。
最初は良い感じの人には思っていなかったが、私のせいで仕事
をダメにしたからと告げると、直也は分かったと語る。
もし俺が聞かなかったら、果たしてるり子はこの件を話してく
れたのだろうかと思うと少し怖くなり、自分から言ったのだと
告げる。すると例え聞かれなくても私は話したとし、私には
直也が一番好きだからと語る。

朝、久美子は二日酔いで目覚める。
るり子は久美子を呼び出すと、どうして余計なことを直也に
話したりするのか?と問い、言うときは私から言うと告げる。
久美子は酔っていたので全然覚えていないとし、ごめんと謝罪
する。

会社で直也はるり子に話しかける。
ウチの両親と会う日を考えていたという直也は、今度の日曜日
にるり子と顔合わせするために僕たちのマンションに来て貰い、
月曜日にはるり子の実家で両親の顔合わせをしようという。

水口はその頃アンティークドールの撮影の仕事をしていた。
担当者から新品の人形ではなく、アンティークの雛人形は無い
のか?と問われる。

るり子は帰宅すると両親や久美子たちに、月曜日に両親の顔合
わせに決まった事を語る。るり子はありのままのウチを見せれば
良いとするが、父・良夫は、直也の実家の家柄を気にする。
向こうもの両親も東大出なのか?と焦る良夫に対して、妻の登
美子は、父さんだって一代で工場を軌道に乗せたのだから自信
を持って良いと語る。久美子は派手な格好をして若々しく見せ
たらどうか?と告げる。

久美子はるり子と二人っきりになると、もう水口の件は良いの
か?と問う。水口は今までに居ないタイプの人だから心が揺れた
のでしょう?と尋ねる。するとるり子は、アンタが問題を大きく
しているだけで、私は直也ず一番好きだという。
結婚に際して彼のことだけ見ていれば良いと思っていたが、実際
には違うとし、一日だけ取り繕っても意味が無く、ありのまま
の姿を見せるという。結婚は二つの家族を持つと言うことだか
ら、出来る限り相手の家族の中でも自然と息が出来るように
していきたいと語る。

--------------------------------------------------------

いよいよ直也の両親が上京し、るり子と面通しさせると共に、
実家の両親とも顔合わせしていくことになる。
しかしそんな当日、るり子にとっては不可抗力ではあるが、
エレベーターが故障し、顔合わせの場所に行けなくなってしまう。

大事な場に行けなくなる為のシチュエーション作りがドラマ
としては難しい気がする。行けない事の理由の中には、必ず
浩二と一緒にいたという既成事実の挿入が必要なわけで、
そんな展開を脚本家内館牧子はどんな手を使ってくるのか。

カメラマン自身がアクティークの人形の揃えなければならない
のか?とか、エレベーターが故障すると言っても人がなかなか
寄りつかないエレベーターで閉じこめられる必要があるという
事で、少々不格好になった印象のあるエピソードだった。

るり子の事を自分の事情に巻き込んでしまった浩二に対して
視聴者は肩入れできるか。そしてるり子自身もそんな彼に惚れ
ていくことなどあり得るものなのか。

久美子が直也との関係の中に突如躍り出る辺りは面白い部分
だけど、現実的に直也がるり子と別れて久美子と付き合うと
言うのは100%あり得ないかな。

沢村るり子 …… 今井美樹 (長女)
高原直也 …… 石田純一 (るり子の婚約者)
沢村久美子 …… 松下由樹 (次女、三流銀行に内定)
沢村良夫 …… 伊東四朗 (父、印刷会社経営)
沢村登美子 …… 佐藤オリエ (母)
沢村清治 …… 大沢樹生 (長男、予備校生、さやかが好き)
水口浩二 …… 財津和夫 (兄、水中カメラマン)
水口さやか …… 高樹沙耶 (妹、エアロビインストラクター)
富永優佳 …… 響野夏子 (直也の関係者)

あめくみちこ、青山美恵子、仁科扶紀、大森博

小宮健吾、池田政典、市川勇

高原今日子 …… 原知佐子 (秋田に棲む直也の母)
高原竜一 …… 歌澤寅右衛門 (直也の父)


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system