想い出にかわるまで (1990年1月期、金曜22時枠・TBS) 1990年1月12日から3月30日 脚本：奥村俊雄(1)-(3)、内館牧子(4)-(12) 演出：大岡進(1)(2)(5)(6)、森山享(3)(4)(7)(8)(9)(12) 遠藤環(10)(11) プロデュース：遠藤環

第5話 1990年2月9日 こじれていく結婚
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秋田の田舎から東京に出てきた直也の両親にるり子を逢わせよ
うとした日、彼女は不幸にも水口と一緒にいた際にエレベーター
が止まって閉じこめられ、会うことは出来なかった。

るり子は今のままでは直也の妻になる自信がないという。二人
の間に距離が出来たみたいだというるり子。
直也はそんな状況の中で、るり子の妹・久美子から告白される。
ずっと好きだという彼女は、姉とのことで同情しているわけで
はないとし、返事が欲しい物ではないという。単に言いたかった
だけだという。しかし直也は自分はるり子と結婚することを
告げる。

久美子は帰宅すると姉から心配掛けてごめんと謝罪される。
結婚の延期のことは両親には話さないで欲しいと頼む。心配
かけたくないと。久美子は姉に彼と本気で結婚する気は有るの
か?とし、溝があるならば結婚してから埋めれば良いと告げる。
しかしるり子はいい加減な気持ちではダメだという。久美子
は本当に水口のことが好きになっているのではないか?と問い
グズグズしている間に誰かに取られるかも知れない事を語る。
姉ちゃんは不器用でお騒がせだと語る。

るり子の両親は直也の両親に電話で謝罪すると、全く怒って
おらず、寧ろ逢わずに帰ったことに対して謝罪を受ける。
良夫は安心した様子でるり子にその事実を伝える。息子の
愛したるり子の事を信じていると言われたという。

翌日るり子は出社するも直也とは顔を合わせづらかった。
るり子の同僚は式で着ていくドレスを早くも購入したいという。

一方良夫は直也が家業を引き継いでくれるまでにカラースキャ
ナーを導入すべきかどうか妻と話していた。妻は清治の事も
考えて話してというが、アイツはフリーターでもするつもり
なのだろうと語る。
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るり子は直也との大事な約束に行かれず、結婚を前にした二人
の距離は開いてしまう。るり子はこのまま結婚するのは難しい
として、直也に結婚式の延期を申し出るが・・・

なんだかるり子の態度が実に子供っぽく、やたらと鼻につくのは
気のせいだろうか。
言葉一つを巡ってその意味合いを探り合うという作業は恋愛に
於いては楽しい要素だけど、直也たちが言っているるり子は
不器用だという姿は、不器用というよりも神経質過ぎると思う。

るり子の我が儘にも近い後先考えない行動に、直也でなくても
久美子でなくても見ていて実に腹が立つ。
元々は自分のミスで直也との約束を不意にした部分が有るのにも
関わらず、主導権は完全に自分にあるとばかり。
直也が言うように完璧にした状態で結婚式を臨む事には、本人
にとっては必要な物なのかも知れないけど、二人の問題なのだ
からこれから少しずつ埋め合っていけば良いのでは無いのか。

互いに出会った頃の気持ちに立ち返ったことで、再び結婚の気運
が生まれてくるが、直也が発した言葉で再び混沌の状態が
訪れる。
言葉一つを取って揚げ足取りのような態度を繰り返するり子
だけど、これまで見てきた直也自身の性格などを何故鑑みるあげ
ようとはしないの理解に苦しむ。

そんな状況の中、久美子が直也を寝取ったことで、個人的には
ざまぁみろ状態。

水口の存在など入り込む余地はなさそうなのに、るり子は
直也が組織の人間で上司に取り入ったりする部分がいやなのか?
そして一人で仕事をしている水口の存在がよく見えたりして
いるのだろうか?その辺の要素はちょっと強引に問題点として
現れている感じがする。