想い出にかわるまで
(1990年1月期、金曜22時枠・TBS)
1990年1月12日から3月30日

脚本:奥村俊雄(1)-(3)、内館牧子(4)-(12)
演出:大岡進(1)(2)(5)(6)、森山享(3)(4)(7)(8)(9)(12)
遠藤環(10)(11)
プロデュース:遠藤環



第6話 990年2月16日 直感で知った事実
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久美子は帰宅するとるり子に対して、今直也と寝てきた事を
語る。るり子はそれを信じず私が慌てるかどうか試している
のでしょうとするが、試してなどいないとし、抱かれた事を語
る。
直也は彼女が部屋に婚約指輪を忘れていったのを知り、指輪を
ゴミ箱に投げつける。

翌日、るり子はオフィスで直也の元に行くと久しぶりにランチ
しないか?と問う。しかし客とのランチの約束があるとして断る。
るり子は同僚とランチにいくが食が進まなかった。同僚達に
どうかしたか?と尋ねられると、式の用意などで忙しくて疲れて
いるのだという。

一方良夫は東大出の社長が婿に来ることを知り、浮かれて工場の
改装の話を業者と相談する。それを清治は聞いていた。

直也は帰宅するとマンションにはるり子の姿があった。昨晩
あんな別れ方をしてしまったので話し合わないといけないと
思ったという彼女。るり子は昨日久美子がとんでもない事を
口走ったとつげ、貴方と愛し合ったと話していたと告げる。
直也はびっくりして話にもならないとすると、るり子は一瞬
疑ってしまった事を謝罪し、貴方は私と水口の事を信じてくれた
のだという。

帰宅するとるり子は久美子に話しかける。
冗談がキツイというるり子は、直也からは何もなかったと聞いた
事を語る。彼はそんな事は出来る人ではないとすると、お姉ち
ゃんだって私の話をとっくに信じているのでしょうと語る。
それでも信じないというるり子に対して、直也には幼少期に
鉄棒でつけた傷跡が体にある事を語る。そんな事は誰でも知って
いることだと告げるが、全ては姉が悪い告げる。

直也は率先して残業する様になる。
るり子は仕事が終わったら直也のマンションに行っても良いか?
と尋ねる。
そんな中、同僚達が人事部から退職届を取ってくる。なんでも
直也自身が人事部に掛け合い早く退職届を発行するよう求めた
との事。自分の物にしたいと思っているのではないか?とるり子
に告げる。

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直也のふとした一言からるり子は再び直也との結婚の延期を
考えるようになる。それを知った直也は泥酔し、迫ってくる
久美子を抱いてしまう。久美子は直也のことを姉から奪おう
として、彼と寝たことを告げるが・・・

なんだか凄い展開になったな。
久美子が直也に抱かれる展開が12話の中の何処かで来るとは
思っていたけど、意外と早い段階で訪れた。
男女の関係は疑いを持った時点でなかなか修復するのが難しい
事が描かれると共に、また一歩結婚からは遠ざかる。

るり子を見ていると嫌悪感を覚えるが、久美子を見ても相当
腹が立つものがある。結局沢村家で肩入れできる人物は母親
意外に居ない感じだね。

女性が男性に振られて弱っている所に男性が近付き関係を求め
るのは最低の行為だとされるけど、男性が意気消沈している
所に女性が体当たりで迫り関係してしまうのも、やっぱり男性
が悪いのだという様な扱い。

直也に迫る久美子を見て、不器用なのはるり子ではなく久美子
の様な感じがする。

恋は戦いだとするけど、こんな事で男性の心を奪い取れるはず
はないのに、強引に隙間に入り込む久美子のバイタリティが
もの凄い。
久美子が勝手に直也の部屋にいるのを見て、ホラー映画ばり
の怖いシチュエーションだった。

水口の存在は、傷ついた後のるり子の受け皿ではあるけれど、
恋愛関係に発展するのは少々現実味がない気がする。

そういえば直也の上司役で小宮健吾さんが出ていた。
今「華の嵐」を見ているのでよく見かける。
後輩役は池田政典さんだ。

沢村るり子 …… 今井美樹 (長女)
高原直也 …… 石田純一 (るり子の婚約者)
沢村久美子 …… 松下由樹 (次女、三流銀行に内定)
沢村良夫 …… 伊東四朗 (父、印刷会社経営)
沢村登美子 …… 佐藤オリエ (母)
沢村清治 …… 大沢樹生 (長男、予備校生、さやかが好き)
水口浩二 …… 財津和夫 (兄、水中カメラマン)
水口さやか …… 高樹沙耶 (妹、エアロビインストラクター)
富永優佳 …… 響野夏子 (直也の関係者)

あめくみちこ、青山美恵子、仁科扶紀、大森博


小宮健吾、池田政典、名取幸政


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