新空港物語
(1994年度1月期・テレ朝・木曜21時枠)
1994年1月6日〜3月17日

脚本:塙五郎、中村勝行、ちゃき克彰
演出:山口和彦、田中秀夫ほか
プロデューサー:五十嵐文郎、高橋勝、南條記良、力武敏彦
音楽:本多俊之
主題歌:「Don't Leave Me」B'z
テーマ曲:「あの時のように」山根康広




 

第3話 ロサンゼルス行き婚約旅行・レイプの秘密!
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JAL005便がロサンゼルス空港から成田に向かっているが、
離陸後に車輪の破片が見つかったとして、パンクの可能性
示唆する。その連絡を受けた空港管理センターでは緊急の事態
に向けて対応をする。もしも滑走路内で立ち往生するとなると
二時間はクローズすることになる。到着便にして20便・6千名、
出発便10機・3千名の足に影響が出るとの事だった。成田近郊の
空港にも到着させる可能性を示唆する中で、谷川と純平には
各部署に準備させろと篠崎を命令する。
機内でもパイロットがパンクの可能性を乗客に伝える中、
滑走路では緊急配備についていた。久美子は着陸許可を与える
中でJAL005便は無事に到着し、ノーマルランディングだった事
を知る。

純平たちは東京に向かう乗客達にバスで向かう方が早いとして
誘導する中で、一人の女性が機内から下りてバスとは違う方向
に向かうのを目にする。

純平は篠崎から飲みに誘われる。
篠崎は悩みを聞いてやるというが純平には悩みなどないという。
人は悩む事で進歩するのだと告げると、もっと悩めという。
その頃女性(森岡優子)は
ワインガラスを床に叩き付けると、
割れたガラスの破片で手首を切る


翌朝、純平は篠崎と遅くまで飲んでいた為に、エレベーター
で有った久美子からは酒臭いと指摘される。
ブリーフィングに遅れてきた純平に対して、一同酒臭い事を
指摘。篠崎は上司の手前純平に激怒するが、昨日一緒に飲んで
いたことで彼に二日酔いに利くドリンク剤を手渡す。

そんな中、女子トイレにガラスが割れているという苦情が
入る。栗山と山村、そして純平に片付けてくるよう命令する
篠崎。純平はトイレに向かう中女性とぶつかる。
昨日見かけた女性である事を知り、更には
手首から血が出てい
るのを知る。女性は外国人の姿を見て顔を強張らせていた。

トイレでガラスの破片を処分する中で血が付いている事を知る。
まさか自殺を図った人物が居るのか。純平はすぐに先ほどの
女性の事が頭に思い浮かび空港内を探す。
そんな中、一人の女性・大塚亜梨紗という女性が純平に声を
かけてくる。今度のニューヨーク便にのる事になっているが
それに乗るまでの間匿って欲しいというのである。男性によって
追いかけられているのだと。そんな彼女は突然気を失うと
純平は急いで管理センターに連れて行く。その姿を男・秋山芳雄
が見ていた。

秋山は純平の元にやってくると、先ほど運んだ女性と話したい
事を告げる。自分は弁護士だとして、名刺を差し出すと、先ほど
の女性はフリーターの大塚亜梨紗という女性だが、事件の証人
でも有るのだという。
三ヶ月前にレイプ事件が有り、その時の
目撃者
だという。唯一の証人だが彼女は突然証言をしないと
言い出したのだとし、容疑者の暴走族の男性たちと顔見知りの
ために脅されているのだという。被害者はこのままだと泣き寝
入りになると告げ、なんとか証言を引き出したいのだと語る。

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■自殺未遂の女性

当初は田村さとみと名乗っていた女性。
国際空港とはいえ、昨日にニューヨークから帰国した女性が
今日も空港に居るということで、職員たちも疑問に持たねばな
らない案件だ。純平はそれに気がついて上手く対処したけど、
トイレでガラスが割れているのに気がつかない職員の方が
マズイような気がする。

■篠崎と純平

先週のエピソードでは、自宅ですき焼きをするという篠崎が
純平を誘わなかったシーンが有ったけど、今回は一緒に酒を
飲み交わした様子。
元々は篠崎が家に帰りたくなくて誘ったみたいだけど、どれ
だけ飲んだんでしょうかね。
流石に一緒に飲んだ手前、二日酔いで来る純平を責めきれない
ところが有った。

■怪しいサングラスの女性

女性の名前は大塚亜梨紗。
演じているのは川越美和さんだったけど、当初見た時には
高木美保さんかと思った。
男性から追われていたけど、父親なのかと思えば、弁護士。
彼女は強姦事件の目撃証言を迫られ、証言する事で復讐が怖い
ので逃げていることが分かる。
アメリカだったら報復が激しいので口をつぐむことが多いけど
日本も逆恨みするなんて事が有るのかな?

■謎の女性、滑走路へ

冒頭で飛行機がパンクしているのではないかとする疑いから
始まった今回のドラマ。
破片というキーワードを読み解くと、何かが欠けている、異変
があるというという事を象徴していたんだなという感じで、
一人の女性の心を現していたことなのだろう。
滑走路に勝手に入って自殺するというのも無理が有るような
感じはする。
名前を調べていく内に、森岡優子だと判明。

■二つの事件が影響し遭う

皮肉な感じだけど、うまく二つの事件が互いを補完し合う関係
になった。一方はニューヨークから帰国。一方はニューヨーク
に行こうとしているところも面白いところだね。

ただテレビでの暴行映像が凄い。

■果たして女性の心は救われたのか

吉田吾朗という婚約者が女性が襲われているのに勝手に帰国
してしまうというのが凄い。母親の威厳が大きいらしくて息子
としては何も口だし出来なかったようだ。
亜梨紗が語る様に誰もが自分が可愛い訳で、自分中心に回って
いる訳だけど、純平の熱血が上手いこと人の気持ちを揺り動か
した。自殺を止めようとして自ら屋上から落ちそうになるとい
うのはお約束なのか。

篠崎潤三 …… 植木等 (空港管理センター室長)
新道純平 …… 東幹久 (空港管理センター勤務)
藤沢久美子 …… 鈴木杏樹 (航空管制官)
立花洋子 …… かとうかずこ (空港管理センターチーフ)
宗方克也 …… 布施博 (空港管理センター主任)
香山康二 …… 布川敏和 (空港管理センター勤務)
谷川銀次郎 …… 勝村政信 (空港管理センター勤務)
栗山荘子 …… 鈴木蘭々 (空港管理センター勤務)
高田豊 …… 菊池孝典 (パイロット。久美子の恋人)
八巻澄子 …… 川嶋朋子 (空港管理センター)
中野克子 …… 吉村美紀 (空港管理センター)
下田昌代 …… 松井祐未 (空港管理センター)
山村秀子 …… 中村裕美 (空港管理センター)

木下管制官 …… 善田卓也
大塚亜梨紗 …… 川越美和 (レイプ事件目撃者)
吉田吾朗 …… 岩田育人 (優子の婚約者)
森岡優子 …… 比企理恵 (ニューヨークで襲われる)
秋山芳雄 …… 杜澤泰文 (弁護士事務所)

阪上和子、小村哲生、森田秀人、武林美由紀
風吹あんな、奈月莉香、前田哲也、萩原等司、成田渡
水野勝章、畑山信義、中村悦司


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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