新空港物語
(1994年度1月期・テレ朝・木曜21時枠)
1994年1月6日〜3月17日

脚本:塙五郎、中村勝行、ちゃき克彰
演出:山口和彦、田中秀夫ほか
プロデューサー:五十嵐文郎、高橋勝、南條記良、力武敏彦
音楽:本多俊之
主題歌:「Don't Leave Me」B'z
テーマ曲:「あの時のように」山根康広




 

第7話 旅券を破った女!殺意の南米行き最終便
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朝、純平は空港内で女性達が列を成しているのを目にする。
栗山と八巻によると、
あの郵便局で買った切手を使ってラブ
レターを送ると恋が成就するという伝説が有る
のだという。
純平に対して、栗山はラブレターで私を誘うならば今しかない
事を告げると、君は谷山とデートしているんだろうと告げる。
純平は
恋は努力で勝ち取るもので、もてない人ほど神にすがる
ものだ
という。栗山達は純平が妙に自信を持っていることが
気になる。もしかして
"ミス成田タワー"久美子と進展が有った
のか?と疑う。

久美子は木下管制官から外で高田さんが待っていると聞かされ
る。高田に会うと、夕方から香港便でフライトだが明後日に
戻るので時間を取って欲しいという。しかし久美子は終日仕事
が入って居るとして断る。高田は僕の事を避けているのではな
いか?と問い、指輪を返したり自信がないと言ったりしている
のは全ては純平の影響なのか?と問う。久美子はそれを否定し
ずっと前から迷っていた事を語る。高田は結婚すれば何も
かも上手くいくと説得するが・・・

純平は外国からの観光客が気分を悪くして蹲っているのを目に
する。しかし男性は大丈夫だとして、純平の助けを借りようと
はしなかった。
しかし純平が管理センターに戻った際に、
カナダ人観光客が
倒れた
との連絡が入り急いでクリニックにいくと、なんと
先ほどの夫婦であった事を知る。救急車に乗せられて病院へと
運ばれていくのを見る。
純平は自分がもっと気を使っていればこうなる前に防げたの
ではないかとして落ち込む。
篠崎には倒れた夫の妻から聞いた話として、元々あの人は心臓
が悪く、他人からの助けを受けるのを嫌っていた人だったこと
を告げるが、純平は自分の責任だと思い込んでいた。

純平は空港内の人気ポストから手紙を出そうとしていた。
その姿を久美子に見られ声を掛けられる。ラブレターでも
出すのかと問われ家族への手紙だとして宛先を見せる。
仲良くしている二人を見て、高田や管理センターのスタッフ
たちは二人の近しい関係を知る。もしかすると今後高田との
間に血の雨が降るのではないかという。

そんな中純平に対して声を掛けてくる女性・児島直美の姿が
有った。彼女は突然L.A行きのグローバル便を止めて欲しいと
いうもの。
飛行機は大きな乱気流によって巻き込まれるのだと
いう。自分には
霊感が働くのだとし、アナタならば信じてもら
えると思ったからこそ声を掛けたのだという。569人の乗客を
守れるのはあなただけだと言われると純平は篠崎の元にいき、
グローバル便の再検査を要求する。もう一度整備士にチェック
させて欲しいとするが理由は話せずにいた。重要な情報網から
の知らせだとすると、篠崎は純平を信じて自分の責任で
再チェックを行わせる。しかし飛行機には異常が無く、どの
ようにして手に入れた情報なのかと問われ、空港内にいた
客の人の霊感である事を告げる。涙を流していたことや、
乗客数を知っていたので信じてしまった事を告げる。
篠崎はいくらドジをしてもかまわないが、問題は
純平がなぜ
その情報を信じたのかが問題だ
という。外国人の件でまだ
気にしているのではないか?とし、
安全のためには寧ろ臆病に
なるほうが良い
事も有るが、今日の純平の行為は
自分の臆病を
人に押しつけること
だという。空港には沢山の人が働いている
が、再チェックをさせるということはその職員たちのことを
信用していないことにもなりかねないのだとして、
働く人を
信じることは大事なことだ
と言われる。

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■純平のミス

いつもは暑苦しいくらいに客への対応に首を挟むのに、冒頭
の外国人客に対しては妙に素っ気ない態度を見せていた。
それが発端で一気に純平の状況・立場が悪化していく。

■児島という謎の霊感少女

飛行機のことに詳しい感じで、色々と専門知識を披露していた
ので空港関係者なのかと思わせたが、実際には旅行案内係と
して働いていた女性らしい。

職員によって一度はセンター室に連れて行かれていたけど
業務妨害じゃないのか?それを放置して置くって言うのも
ある意味凄い。

一人の乗客か多くの人の安全かに迫られていたことで、
フィアンセを失ったとしていたけど、相当無理が有った
気がする。

■空港の纏わる都市伝説

空港内で買った切手でラブレターを送ると成就するという
もの。今時の携帯世代にはあんまり意味のない伝説なのかも。

女子高校生に対して、伝説は信じるものではなく作る物だと
語っていた。

■純平の空港への拘り

小学生の頃の作文で、純平は夏休みに連れて行ってもらった
父親との空港のことがきっかけで空港スタッフにあこがれた
様だ。小笠原に空港を作ることと空港で働くことは、
また別問題のような感じにも思えるけどね。まぁ故郷の
空港で働けるのが一番なのかもしれない。

■宗方が再登場

現在どういう位置づけなのか正直よく分からないけど、
空港と地元との繋がりを求める活動をしているのかな。
成田空港の場合、建設に際して地元との激しい抗争の歴史
が遭ったのも事実だしね。空港レストランに地元の野菜
農家を利用してた。そこで働く女性に恋をしているのか?

■久美子と高田

もう完全に久美子の心は離れている感じ。
ただそれならばそれで高田とは別れるなりきちんと断る
なりした方が良いような感じもする。
高田の悪あがきもちょっと気の毒でもあり、無駄な努力
に思えてしまう。
それにしても高田役の菊池孝典さんをみるとはんにゃの
川島章良さんに見えるのは私だけか。

■篠崎の名言集

今回は随分篠崎が純平に対して良いことを語っていたな。

篠崎潤三 …… 植木等 (空港管理センター室長)
新道純平 …… 東幹久 (空港管理センター勤務)
藤沢久美子 …… 鈴木杏樹 (航空管制官)
立花洋子 …… かとうかずこ (空港管理センターチーフ)
宗方克也 …… 布施博 (空港管理センター主任)
香山康二 …… 布川敏和 (空港管理センター勤務)
谷川銀次郎 …… 勝村政信 (空港管理センター勤務)
栗山荘子 …… 鈴木蘭々 (空港管理センター勤務)
高田豊 …… 菊池孝典 (パイロット。久美子の恋人)
八巻澄子 …… 川嶋朋子 (空港管理センター)
中野克子 …… 吉村美紀 (空港管理センター)
下田昌代 …… 松井祐未 (空港管理センター)
山村秀子 …… 中村裕美 (空港管理センター)
木下管制官 …… 善田卓也

二宮刑事 …… 木村元 (空港・中央警察)

児島直美 …… 北原佐和子

木村圭作、大谷規由季、小笠原愛、佐藤侑輝、石田圭三
ロン・ヘアー、リュー・ペギー

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