新空港物語 (1994年度1月期・テレ朝・木曜21時枠) 1994年1月6日〜3月17日 脚本：塙五郎、中村勝行、ちゃき克彰 演出：山口和彦、田中秀夫ほか プロデューサー：五十嵐文郎、高橋勝、南條記良、力武敏彦 音楽：本多俊之 主題歌：「Don't Leave Me」B'z テーマ曲：「あの時のように」山根康広

第8話 謎の匿名電話・ロサンゼルス便を見送る女!
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テレホンクラブで小山哲夫は女性と会話する。
女性は自らをK.Mだとイニシャルで名乗り、成田空港で働いて
いると告げる。

管制塔ではミス・ナリタの久美子が雪の中、パイロットと密に
連絡を取り仕事をする。
ニューヨークからは坂口由紀子が成田空港に外国の社員を連れ
てやってくる。

哲夫は空港に来ると、女性職員のネームIDをジロジロと見て
回っていた。見られた栗山たちは、胸を見ていたのだとして
若い痴漢ではないのかと告げる。しかし純平はそんな会話を
聞いていて、どうせ見るならばもっとボインの子を見るだろう
と語る。私たちは出ている所は出ていると八巻たちは反論する。
篠崎は仕事中に無駄口をたたくなと一喝するが・・・

そんな中、管理センターに出国ロビーで問題が発生している
との連絡が入る。純平と谷川は現場に向かうと、フィジーに
行こうとして出国を待つ新婚カップルたちが、パスポートを
無くしたという問題だった。再発行までには8日間程度はかかる
ので、今日の出発便はキャンセルされた方が良いことを告げる
と、新婦は激怒して出て行ってしまう。

一方管制官の久美子に逢いたいとする女性・坂口が純平たち
に声を掛けてくる。純平は久美子に連絡すると、坂口などと
いう女性は知らないという。しかし坂口はパイロットである
高田の元恋人だと聞かされると、久美子は逢う事を告げる。

カウンターには呼び出しをして欲しいとする夫婦が来ていた。
名前は小山哲夫だという。

カフェでランチを取りながら、女性たちは久美子と坂口の
事が話題になっていた。女の戦いが始まるハズ。ライバル
の出現によって久美子の高田への気持ちも再燃するのでは
ないかと。そんな会話を聞いていた純平は不機嫌になり、ランチ
くらい静かに食べさせろと言って席を立とうとすると、
ウェイトレスの女性・深沢和代とぶつかり食器を落としてし
まうのだった。

弟の哲夫は心臓の病気で、ロスの病院で手術することになって
いるのだという。前日からホテルに泊まっているが、哲夫は
空港で働いている知り合いの女性と出発前に逢いたいと言って
出て行ったのだという。写真を見ると、スタッフの胸を見て
いたとする痴漢扱いしていた少年だと知る。それを聞いたスタ
ッフたちは、ネームIDを見ていたのだと分かる。
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■パスポートを無くしたカップル

成田離婚が流行っていた頃のエピソードなのかな。
新婚旅行で旅行先の対応で相手に失望するというカップルは
いるけど、成田の出発前に離婚するというケースがこの時代
騒がれた気がする。
パスポートを無くした為に再発行には8日間かかるという事を
示したもの。

■結婚決断に揺れる久美子

今回高田の元彼女でアメリカで働く坂口由紀子という女性が
登場する。高田に求婚されていたが、彼女もまた久美子と
同様に仕事を選んで結婚を諦めた訳だけど、結果的に後悔して
いてまた高田とやり直したい感じの素振りだった。
今ならば仕事ではなく結婚を選ぶ、仕事と家庭の両立を
図れると思っている女性だった。

一応高田とは電話で連絡を取り合っていたようだ。

■心臓病の患者と痴漢騒ぎ

スタッフたちの胸を見て回る若者の姿が空港内で確認される。
大抵そんな不審者が居れば、すぐに純平が探しに出るのに
エピソードの構成上それを行わないところがかなり違和感が
有ったかも。

心臓病の手術を受ける為に空港近くのホテルに滞在している
青年が居て、その人物の写真と痴漢だと疑われていた青年が
一致する。

■青年が探している空港職員K.F

テレクラで話し合ったとするK.Fという女性。
青年は正直に病気で有ることを告白すると、女性からは
病院の方に連絡が来るようになった。その後電話だけの交流
が有り、五分五分の成功確率の心臓病の手術を受けるかどうか
のことを相談していく。
K.Fによって
「何もしないで死ぬのは卑怯、手術を受けるべき、人は死ぬ為
だけに生まれてきているのではない」と励まされたことで手術
を決める。

青年の切実な事情を知って純平がK.Fを探す事を約束。
安請け合いだとされるが、篠崎の若い頃とソックリだという。
彼の若い頃を知るというそんな発言の立花洋子は一体何歳なん
だ?

■テレクラの事情

テレクラ経験者の女性から、オペレーターとして出ている女性
はサクラが殆どで、本名を使う人はいないがイニシャル
に本名を使う人は多いらしい。

純平がテレクラを特定して、名簿を買い取っていたけど、
登録している情報もまたホントかどうかは分からないよね。
まぁそんな事言っているときりがないけど・・

K.Fはウェイトレスとして働いている女性深沢和代だった。
深沢は水商売をしていて、テレクラも金儲けの為だったので
逢う資格はないとするが、嘘を本当にする為に、電話後に
成田で働き始めたとのこと。凄く健気な人だった。
演じていた安原麗子さん、懐かしい。

■取り乱す久美子、自制する純平

久美子が結婚に悩み、クラブに行き、酒を飲んで酔うシーン
が有った。クラブではお立ち台の人が熱心に踊っていたな。
キスを求められるシーンが有ったけど、純平はこんな中途半端
な状態で関係を進めることは君らしくないとして、キスを
拒む姿が有った。