新空港物語
(1994年度1月期・テレ朝・木曜21時枠)
1994年1月6日〜3月17日

脚本:塙五郎、中村勝行、ちゃき克彰
演出:山口和彦、田中秀夫ほか
プロデューサー:五十嵐文郎、高橋勝、南條記良、力武敏彦
音楽:本多俊之
主題歌:「Don't Leave Me」B'z
テーマ曲:「あの時のように」山根康広




第9話 成田離婚殺人事件!香港便の女の秘密…
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篠崎は妻から温泉に行く事を聞かされる。どういう事かと尋ね
ると結婚記念日だという。すっかり忘れていた篠崎は思い出の
レストランで食事しようと言うが、話の途中で電話を切られる。

そんな篠崎に対して声を掛けてくる男性が居た。篠崎検事は
25年前と変わらないという男性。篠崎は一体誰なのかなかなか
思い出せずにいたが、松井武(49歳)、通称ガセ松だと思い出す。
詐欺の常習でよく捕まっていた男性だった。松井は現在
松井商会の社長をしている事を告げ、身なりはアルマーニ、
エルメス、ロレックスなどで身を包んでいた。篠崎のお陰で
今があるという松井。篠崎は現在検事は辞めて空港の管理
センターに居る事を告げる。定年になったらお前の会社で
雇ってくれるか?と問うと、松井は喜んで迎えるとして名刺を
手渡す。今日は外国から客を迎えるために空港に来たのだと
いう。

一方純平たちは酔っ払いの外国人・ミハイルの対応に追われて
いた。その一方で空港では新婚のカップル、佐野美和子敏彦
カナダへの新婚旅行に行く為にビデオカメラで撮影していた。
純平にもツーショットを撮りたいのでカメラ撮影を頼む。
それを見ていた立花洋子は、あまりにはしゃぎすぎている
カップルなので長くは持たないと告げる。

久美子は管制室からカナダ行き16便の出発を見送る。

その頃、
空港の第二駐車場では男性(宮越一郎)が何者から
よって殺害され、サイフとパスポートが盗まれていた。
遺体を車のトランクに入れられる。その日の空港は雨が
降り、遺体はその後5日間は見つかる事がなかった。

篠崎は休みの日に、松井の会社を訪ねてみる。
しかし名刺に書かれた住所にオフィスはなかった。変わりに
人だかりが有り、そこで
松井は路上でバナナのたたき売りの
パフォーマンスをしている
事が分かる。

篠崎は松井と食事をしているとそこに外国人のジョアン
娘の安奈がやってくる。サクラ客として先ほど松井からバナナ
を買っていた人物だと知る。なんと松井は彼女と国際結婚を
していた。ジョアンは篠崎に対して松井が危ない仕事をしない
様話して欲しいと頼む。20歳の年齢差がある二人だが、松井に
よるとジョアンは母親みたいな事ばかり言うのだとして笑うの
だった。

4日後、ジョアンは空港を訪ねてくる。
一方空港管理センターでは芸能人が入国する為に、警備・誘導
の打ち合わせをしていた。
管理センターの篠崎の元にジョアンが尋ねてくると、武が
家に戻らない事を告げ、
多分香港に偽ブランドを買い付けに
行こうとしている
事を告げ、それを
止めて欲しいという。現在
松井は執行猶予中の身であり、悪さすれば刑務所に入れられる
という。しかし空港ではパスポートを持つ人の出国拒否は出来
ない事を告げ、これは警察の仕事だと告げる。しかしジョアン
は警察にも話したが、警察も犯罪が起きない限りは止めること
は出来ないのだという。何とか出来ないか?と純平も気にする
と、とりあえずイミグレーションで松井が来たら知らせる様
話しておくという。

そんな中、5日前にグローバル線で出国した女性・美和子が
一人で帰国しているのを目にする。美和子は一人で車に
乗ってマンションに戻ろうとするが、
彼女の車のトランクから
遺体が発見される
。空港警察の二宮刑事は、篠崎に遺体が
見つかったとして、捜査協力を要請する。

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篠崎の冒頭でのナレーションベースで事件が発生していくことが
描かれた話。犯罪者がこれまでにも登場したけど、殺人事件が起きた
のは初めてかも。気の良さそうな男性が殺人を犯して、そして妻が
裏切ったのではないかと疑心暗鬼になって殺すだなんだといって
いるところを見るととても優しい男には思えないぞ。

■空港の客

・酔っ払いの外国人客
・新婚カップル
・偽ブランドを買い付けるために香港に渡ろうとする男
・男に犯罪をさせまいとする妻

■ついに空港の敷地内で殺人事件が・・・

殺人の捜査は空港管理センターの仕事の範疇なのかという
突っ込みは存在しているのは確かだけど、協力くらいはするの
も当然かな。
このドラマ、どうしても刑事ドラマのようになってしまう所が有るね。
篠崎は元検事なので仕方が無いのかな。

■優しくしてくれた日本人

一度優しくしてくれた日本人に何時までも義理立てするかの
ようにして世話を見てくれている外国人の姿を見ると、
昔は逆の立場だったんじゃないのかなって感じもする。
最近では外国人の方が、そんな優しさと義理人情を備えている
ところが多いのかも。

■執行猶予の男

逮捕歴のある男が海外に行けるなんて話し聞いたことが無い
な。出国は出来るけど、入国は出来ないということなのか。
それとも香港ならば入国審査はそれ程厳しくないのか。
まぁそれを見越して別の男性のパスポートを盗んだのかも
知れないけど相手もヤクザだし、一体何をしようとしていた
んだかね。

■アナログ

入国したかどうかなんてわざわざ顔をつきあわせなくても
すぐにコンピュータの方で割り出してくれそうだけどね。
なんだか空港に泊まってまで探すっていうのはどういう事だ
って感じにも思えた。

篠崎潤三 …… 植木等 (空港管理センター室長)
新道純平 …… 東幹久 (空港管理センター勤務)
藤沢久美子 …… 鈴木杏樹 (航空管制官)
立花洋子 …… かとうかずこ (空港管理センターチーフ)
宗方克也 …… 布施博 (空港管理センター主任)
香山康二 …… 布川敏和 (空港管理センター勤務)
谷川銀次郎 …… 勝村政信 (空港管理センター勤務)
栗山荘子 …… 鈴木蘭々 (空港管理センター勤務)
高田豊 …… 菊池孝典 (パイロット。久美子の恋人)
八巻澄子 …… 川嶋朋子 (空港管理センター)
中野克子 …… 吉村美紀 (空港管理センター)
下田昌代 …… 松井祐未 (空港管理センター)
山村秀子 …… 中村裕美 (空港管理センター)
木下管制官 …… 善田卓也

二宮刑事 …… 木村元 (空港・中央警察)

松井武 …… なべおさみ (49歳、偽ブランド売り、保護観察)
佐野美和子 …… 田中広子 (新婦)
佐野敏彦 …… 宮田恭男 (新郎)
ジョアン …… アンナ (武の妻)
安奈 …… 酒井真理子 (ジョアンの娘)

石原辰己、原雅一、グリコリエフ・ミハイル、吉満涼太
中村隆夫、倉田照三、新実


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