東京ラブストーリー (1991年1月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本 ： 坂元裕二 プロデュース ： 大多亮 企画 ： 山田良明 プロデュース ： 大多亮 演出 ： 永山耕三（1・2・5・7・9・11）、本間欧彦（3・4・6・8・10） 主題歌 ： 小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」 http://www.bsfuji.tv/top/pub/love_story.html

第1話 出会いと再会
--------------------------------------------------------
永尾完治はこの日羽田空港に降り立つ。
中途採用で入社したハートスポーツに勤めるために、地元愛媛
から上京したのである。上司の和賀によると、紺のジャケット
を着た会社の人間が到着出口で待っているはずだという。
すると赤名リカという女性が、完治の名前を大きな声で呼ぶの
だった。着いたばかりだが、リカは倉庫の積み卸しが有るので
手伝って欲しいとして仕事場へと連れて行く。

仕事が一段落した頃、完治が元気なさそうにしているのを見て
リカが話しかける。まるで8月31日の小学生みたいな顔をして
元気がない理由を尋ねると、愛媛から一人で上京して不安である
事を口にする。しかしリカは何が有るか分からないからこそ
楽しいのではないかと告げる。

リカと共に本社に行くと、上司の和賀と面会する。
和賀は仕事のことで分からなければ渡辺に話を聞けという。
渡辺は完治がリカと仲よさそうにしているのを見て、彼女とは
あんまり関わらない方が良いと忠告する。

完治は早速同郷の親友で現在文教大医学部付属病院で研修中の
三上健一に電話する。彼は女性を家に連れ込んで一緒にベッド
で寝ていた。完治は愛媛東高校の同窓会に来るのか?と問うと、
三上に対して、東京にいる関口も来るのか?と聞きづらそうに
尋ねる。三上は分からないとし、彼女は俺のことを嫌っている
からあまり詳細が分からない事を語る。

関口は西麻布幼稚園の保母の仕事をしていた。
同僚の北川時子に、仕事の合間に高校時代の思い出を語って
聞かせる。三上と永尾という二人の男性と仲が良かったこと。
ずっとこのままで居たいと思っていた相手と五年ぶりに再会
する事を語る。

完治は和賀に社内を案内される中で、春のキャンペーンを担当
しているリカに、完治を任せて仕事を教えてやれと言われる。
リカは完治をランチに誘い、ラーメンを食べながら仕事の話を
するが、完治はご飯を食べている時くらいは仕事の話は辞めない
か?と告げる。リカは自分の行動が誤っている事を知り、確かに
その通りだと語る。
リカは完治に対して女性に人気があるんでしょ?と問うと、全く
モテない事を告げる。高校時代の恋を未だに引きずっていて、
その相手には告白も出来なかったのだという。しかし今度
5年ブリに逢うことになった事を告げると、リカは青春の一ペー
ジと再会するなんて羨ましいことを告げ、うまくいくと良いね
と励ます。

同窓会。
久しぶりに会う高校時代の友人達。
東京に上京した完治の為に、同じく先に上京している仲間達
が開いてくれたものだった。話題は関口の事になり、関口は
高校時代のまま純粋な感じなのか?と語り合っていると、そこ
に関口がやってくる。高校時代と全く変わりない姿に、仲間
たちはうれしさを覚える。
--------------------------------------------------------

愛媛から東京に上京する事になった完治は、高校時代の
親友だった三上と関口と五年ぶりの再会を果たす。
完治は関口の事を5年前と変わらず好きな気持ちを抱いたまま
再会すると、5年前と変わりない姿に喜ぶが・・・

東京ラブストーリーも何十回も見ているんだけど、とりあえず
BSで放送していたのでまたまた見て見た。
といっても、月曜22時枠はドラマの録画の予約が4本も入って
いるので、途中で感想が止まるかも知れないし、最後まで書け
るかどうかは不透明な所が有る。とりあえず書けるところまで
書いていこうかな。

如何にもバブル時代のドラマって感じで髪型からファッション
まで、異色の臭いを感じる所が有る。
特に髪型とか女性だけでなく、男性の髪型を見ても当時の刈り
上げた感じが如何にも90年代って感じがする。

純粋な関口、純粋な完治、そしてちょっぴりアウトロー的な
三上の存在。関口と完治が結ばれればこれ程似合うカップル
は無いかと思うけど、同じタイプの人間を好きにならない所
がまたドラマでも有り、人生の皮肉さを描いている。

女性の特有のものなのか人間の魅力の本質的なもののかは分か
らないが、安定志向の男性よりもちょっぴり悪い感じの男の方
がモテてしまう辺りが有るよね。

リカと完治がいきなり初回から息がぴったり。
リカのペースに完治が巻き込まれている格好だけど、完治自身
が不快に感じている部分はない。
ただリカの設定がアメリカンな育ちだったり引っ越しが多い
という役柄故に、オープンハートな性格を持ち合わせている
所が有る。

しょっぱなから三上の良いとこ取りの場面が多かったけれど、
そんな傷ついたハートをリカが癒していく所は、一部小っ恥ず
かしさを感じつつも、恋人同士ならば気にならないところなん
だろうなと。

中山秀征さん演じる渡辺が、リカに対する変な先入観を持たせ
る辺りが実に憎たらしい所でもある。