東京ラブストーリー
(1991年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本 : 坂元裕二
プロデュース : 大多亮
企画 : 山田良明
プロデュース : 大多亮
演出 : 永山耕三(1・2・5・7・9・11)、本間欧彦(3・4・6・8・
10)
主題歌 : 小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」

http://www.bsfuji.tv/top/pub/love_story.html





第2話 愛ってやつは
--------------------------------------------------------
リカと完治に突然キスをし、二人はなんだか別れがたい夜を
経験する。

翌朝、出社途中でリカが木の前で何かしているのを目にした
完治だが無視して行こうとする。しかしリカに気がつかれてし
まい、木の上の靴を取って欲しいと頼まれる。何故靴が木の上
に有るのか・・・お天気占いをしていただけだという。
完治はリカが毎日持ってきている大きなカバンの中には何が
入っているのか?と尋ねるが、愛と希望だとごまかされる。
リカは完治にさっきは声を掛けなければ逃げようとしていた
でしょうと問われ、逢いたくなかったのか?と言われる。完治は
昨夜突然キスされたからだという。何であんな事をしたのか?
という問いかけに、私は年中バレンタインデーだからと告げる。
完治はあの時関口と三上がキスしているのを見たからだろうと
告げる。

リカは機嫌が良いことを同僚の秋山に指摘される。
そんな中、上司の和賀から仕事を頼まれるリカ。和賀はリカと
二人きりになると無理はすると言われ、何か相談が有ればいつ
でも話を聞くと言われる。

帰り道、完治は渡辺や石井と共に会社を出ると、そこに三上の
姿が有った。三上は昨日はどうしたのか?と尋ね、関口と一緒に
待っていたんだと告げる。アイツはお前が居ないと機嫌が悪い
とすると、完治は三上には用が無いとして立ち去ってしまう。
一連のやりとりを見ていたリカは三上に対して、完治は昨日の
ことを全て見ていた事を話してしまう。

完治の家にリカがやってくる。後ろには三上も一緒にいて酒を
持ってくる。三上はリカから完治が昨日の関口と三上のキスを
見ていた事を聞いたとして、言い訳は考えていない事を告げる。
しかし三上はいつもの事で俺らしい行動だとするが、完治は
関口とはそんな関係ではない事を指摘する。キスしたらアイツ
は震えていたとし、アイツは俺のことが嫌いなんだなと告げる。
それを聞いた完治は何か食べるものを買ってくるとして部屋から
出て行く。

三上はリカに対して、完治は本気で関口のことが好きなんだな
と告げると、リカは貴方も関口を好きなんでしょう?と問う。
完治とは小学校時代からの親友で、信じられる友達はアイツだ
けだったという。そんな完治が関口のことを好きだと知りつつも
キスしてしまった事を告げる。俺は遊びでしか女性とはつきあ
えないとするが、わざと嫌われる態度を取って、完治に関口の
事を譲ろうとしているだけでしょ?と指摘される。三上はそんな
リカに対して完治が好きなのか?と問うとリカは迷わず、好きだ
と告げる。完治は関口の事が好きでもか?とするが、リカは白旗
を上げるつもりはないという。

完治は関口の元に電話する。
いつも完治は自分が元気の無い時に電話してくれるとして
感謝する関口。関口はやっぱり女性と軽く付き合う三上のこと
が好きになれない事を告げる。関口は明日完治に会えないか?
と告げる。

完治は部屋に帰宅すると三上は帰宅しリカだけが居た。
リカは完治に明日の予定を聞くが、明日は予定があるという
完治。そんな彼にリカはアイスホッケーの試合のチケットが
有るので明日関口を誘ったらどうかとしてチケットを渡す。

完治と関口は
恵比寿駅前で落ち合う。
互いに真面目な性格な二人は
約束の時間の15分前に来ていた。
関口は完治の靴紐がほどけている事を指摘し、完治は靴紐が
いつもほどけていて、三上はかかとを踏んでいるので靴を見れば
どちらなのか分かると告げる。

--------------------------------------------------------

完治は関口と三上の動向が気になり、関口を支えていこうとす
るが、それに割ってはいるようにして来るリカの存在が大きく
なっていく。
傷つけるつもりはないのに、勘に障る事をされたり、ズバリ
本音を指摘されると、完治はリカを傷つけてしまう。

今回は、随分完治がリカを傷つけてしまったり、意図しない所
で、完治がリカに対して寝覚めが悪い状況を作ることで、リカ
へ視線を向けていく状況が作られた。

リカが他人の気持ちに対して鋭い視線を見せる中で、完治が
関口の事を好きだと知りつつも、自分のペースで完治に接触
していく。

物事の例え方がリカ独特のものが有って、可愛らしい部分も
多いし、喜怒哀楽がハッキリとしていて、見ていて清々しい
ものがあるけど、リカと完治のやりとりの中で、擬似的電話を
使ったやりとりの流れは、当時見ていたときには気にならなか
ったけど、今見ると結構恥ずかしい感じはしてくる。

リカが過去にどんな傷を背負っているのかが気になるところ
だし、関口と三上が互いに好き合っている感じでは有るけれど、
性格が違いすぎるところも多くて、乗り越えられる関係なのか
という辺りも今後気になる要素として存在している。

上司から完治とリカの性格は全くの正反対で、リカは過去を
忘れずに荷物を背負っていくような人物だと称していたけど、
完治も全く同様に過去を引きずっている所が有るんだよね。
確かに人当たりであったり、他人との接し方に於いては二人は
正反対の側面があるけど、性格的には似ているような感じがする。

リカの一人舞台といった様相も見せている状況だけど、
その舞台に完治を強引に引きずり出したところで、気持ちはつい
てくるのか。

千堂あきほさんが懐かしい感じだけど、このときの千堂あきほ
さんの役柄が一番良かったな。

関口が過去にこだわりを見せている事。
特に彼女の実家がラブホテルだったという辺りが驚きだけど、
その件でいじめに遭い、色んな所に落書きされた後処理を
していたのが三上だったという事実が今になって分かってしまう
辺りが皮肉と言えば皮肉。でもまぁ三上はまだ学生だし、
高校時代もそんなに前の事ってこともないのかな。

赤名リカ …… 鈴木保奈美 (スポーツ用品メーカー「ハートスポーツ」の事業部勤務)
永尾完治 …… 織田裕二 (ハートスポーツの営業部に勤務)
関口さとみ …… 有森也実 (永尾の高校(愛媛東高校)の同級生。元麻布幼稚園に勤務。)
三上健一 …… 江口洋介 (永尾の同級生。文京大学医学部の学生)
長崎尚子 …… 千堂あきほ (三上の医大の同級生。)
和賀夏樹 …… 西岡徳馬 (永尾の上司。ハートスポーツの営業部長 。)
渡辺昇 …… 中山秀征 (永尾の同僚。ハートスポーツの営業部員)
北川時子 …… 水島かおり (関口の同僚。西麻布幼稚園の保母。)
秋山緑 …… 五島悦子 (リカの同僚。ハートスポーツの事業部員)
石井景子 …… 伊藤美紀 (永尾の同僚)

阿部六郎、佐藤百紀、牧野友弥、松永博史、前田賀奈子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system