東京ラブストーリー
(1991年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本 : 坂元裕二
プロデュース : 大多亮
企画 : 山田良明
プロデュース : 大多亮
演出 : 永山耕三(1・2・5・7・9・11)、本間欧彦(3・4・6・8・
10)
主題歌 : 小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」

http://www.bsfuji.tv/top/pub/love_story.html




 

第6話 赤い糸に結ばれて
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完治の誕生日、完治がさとみと遭っていたことに嘘を付いた
を知ってリカは激怒して出て行ってしまう。リカが折角用意
してくれていたケーキと豪華な料理。完治はそれを食べながら
リカにしてしまったことに後悔する。
リカは一人自宅で花に水をあげながら、
完治からプレゼント
されたネックレス
を手にしていた。

翌朝、出社すると完治は通勤道でリカが来るのを待っていた。
完治はリカに昨日の事を謝罪するが、リカが何事もなかった
様な素振りを見せるために怒っていないのかと尋ねるが、
怒っているに決まっていると激怒される。
私は完治が全部なの
に悔しいというリカに対して俺だってリカが全てだという。
しかし
完治は気持ちの半分を何処かに置いてきているとして
納得のいかないリカは、今この場所で好きだと言ってと要求す
る。こんなに通勤客が居る前で言えるわけがないという完治に
私ならば言えると告げ、
"愛しているよ完治"と語る。
その姿を渡辺は見ていて色男だねと冷やかされる。

リカは倉庫に居る完治にコーヒーを持っていく。
完治は今手が離せなくて忙しいのだとすると、他の女からの電話
には飛んでいくに彼女のコーヒーは飲めないのかと告げる。
完治はさとみの事が放って置けなかったのだとすると、その間
放って置かれた私は何なのかと反論され、返す言葉もなかった。
しかしリカもあまり問い詰めず、許すような素振りを見せるが
さとみの事が少しは好きなんじゃないの?と言われて戸惑う。

そんな中三上から電話が鳴り、
さとみが盲腸で入院したのだ
と知らせが入る。完治はリカに一緒に見舞いに行こうと誘う。

さとみは
文京医科大附属病院・・・三上が通う大学の病院に
入院していた。リカと完治は現場に向かうと、リカは突然
完治にさとみは剃ったのか?と問い、完治は答えに困る。

303号室にいくと、三上が付き添っていた。
リカは元気そうで良かった事を告げ、電話を受けたときの完治
は真っ青だったよという。
さとみがあそこの毛を剃ったか気に
していたよ
と嘘を付くリカに完治は必死に反論する。
さとみが果物が食べたいと言った為に三上は買いにいくことを
告げリカも付いていく事に。

リカは買い物に行く中で、三上に対して浮気をしたのか?と問い
さとみが落ち込んでいる事を告げる。アイツは気にしすぎている
のだとし、浮気なんてしていないと否定する。するとリカは
それ以上言及しなかった為に三上はホントに信じたのか?と問う
と、そう言ったでしょと告げる。三上はリカが良い女だなと
告げ、お前と間違いを起こしそうだと告げると、リカは私は
完治の彼女だと告げる。

一方さとみは完治にこの前はゴメンと謝罪する。
リカが怒っていなかったかと問うが大丈夫だと告げる。
三上とちゃんと話したのか?と問うと、
言葉では足りない気持ち
も有る
のだとし、あんなに好きだったのにと呟く。完治もさとみ
が5年間三上の事を思い続けていたのだろうとし、もう俺には
あんな事は言うなと告げると、さとみももう一度三上を信じる
と約束する。

リカたちは病室に戻ってくるが、三上は中でキスしているかも
知れないのでノックした方がいいかもしれないぞとリカを
からかう。
そんな中、突然尚子が見舞いにやってくる。
誤解されたのでお詫びに来た事を告げ、その代わりに私の
結婚式に花束を持って来てと三上に要求する。
私は結婚する
のだとし、これが私たちの件で誤解が取れる
でしょと問う。
三上も尚子に話を合わせるが、さとみはそんな三上の表情を
見て不安に感じる。

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リカもさとみもそれぞれ完治と三上が別の女性に目を向けて
居る事を知って焼きもきする中で、何度も彼の事を信じよう
として努力を続けるが、皮肉な事に意識が相手に向けられる
状況が目の前で起きていく。

相変わらずやりとりは可愛らしくて面白い。
ただそれぞれに嫌な面が見え隠れしていて、どの人物にも
良い面と悪い面があるなという感じがする。

リカの嫌な面は人目を気にせずに愛情を見せつけようとする
所かも。元々帰国子女という設定のようだし、明るくて清々しい
ところはあるのだけど、同僚たちの手前、仕事の話をしていたり
別のことをしているのに、いきなり完治・完治と呼ぶ姿は
ちょっぴりウザったらしかった。

三上の嫌な面は、やはり誤解されるようなことを次々と
起こしている事か。一人の女性だけを愛せないのであれば、
さとみのようなタイプではなく別の女性を愛せば良いのにね。
ただ尚子の事に対して三上はさとみと似たような雰囲気が有る
と語っているように結局似たタイプを求めているというところ
がある。

完治の嫌なところは、リカのことを好きだと言いつつも、
さとみの事ばかりを気にしている点か。それがリカに見透かさ
れているとも知らずに行動しているところは、がさつなのか
それとも天然なのかって感じ。優しさという名の非情さを
感じる所。

そしてこのドラマの一番の元凶はさとみなのかも。
この子の確信犯的言動にはちょっと嫌な感じばかりがしてくる。
頼れることにあぐらをかいてしまっているところもあるのだろう
か。同僚の女性だって居るわけだし、完治に相談しなくても
良いんじゃないかという気がする。

尚子が三上と同じような境遇で有りつつも、三上のように実家を
飛び出すことは出来ずもどかしい思いをしているところは
三上を引きつけるのに十分。白馬の王子が連れ出してくれる
のを待っているというお姫様願望・王子願望が有る様で、
如何にも裕福な家で育ったとする発想かも。

完治と三上が酔って校歌を歌うとか、高校時代の思い出なり
二人が出会ってからの17年の歴史を語るところなど、いがみ合
っても同郷の絆の強さみたいなのを感じるね。

赤名リカ …… 鈴木保奈美 (スポーツ用品メーカー「ハートスポー
ツ」の事業部勤務)
永尾完治 …… 織田裕二 (ハートスポーツの営業部に勤務)
関口さとみ …… 有森也実 (永尾の高校(愛媛東高校)の同級生。
元麻布幼稚園に勤務。)
三上健一 …… 江口洋介 (永尾の同級生。文京大学医学部の学生)
長崎尚子 …… 千堂あきほ (三上の医大の同級生。)
和賀夏樹 …… 西岡徳馬 (永尾の上司。ハートスポーツの営業部長。)
渡辺昇 …… 中山秀征 (永尾の同僚。ハートスポーツの営業部員)
北川時子 …… 水島かおり (関口の同僚。西麻布幼稚園の保母。)
秋山緑 …… 五島悦子 (リカの同僚。ハートスポーツの事業部員)
石井景子 …… 伊藤美紀 (永尾の同僚)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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