世にも奇妙な物語
(第2シーズン)

企画:河野雄一、清水賢治
監修:土屋斗紀雄
プロデューサー:塩沢浩二

■■6話





第1話 黒魔術

脚本/棟居仁 演出/一瀬隆重
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結婚して半年の新婚生活の長谷川家のヒロとナナ。
帰宅するヒロは部屋に大量の健康食品があることに気がつく。
安くしてもらったとし50%オフだったという。また生命保険の
パンフレットを見つけ加入したばかりではないかと尋ねると、
セールスマンが一生懸命だから・・と語る。健康食品は先日
インチキ商法で告訴されている会社のものだとするが、彼女は
そんなことはあまり気にしていなかった。人を疑うことをや
憎しむことを全く知らない彼女のそこが可愛いくて結婚した
ヒロ。
会社でも写真を見ていると課長がヒロに声を掛けてくる。
今度の日曜日に家族でバーベキューをするので奥さんを連れて
こないかというもの。ヒロは行く事を告げるが、同じ会社の
同僚たちは何も知らないんだなと冷たい視線でその会話を見て
いた。
バーベキューの日。課長の妻はまるで振る舞う姿もなく、ナナ
のことをただ料理を用意させて文句を言うだけ。課長の二人の
娘たちは蛙を見つけて遊んでいた。ヒロは蛙だけはどうも苦手。
その光景を見て驚く。
家族写真を撮影する中、課長夫人はナナに対してそれでよく主婦
をしていられるとしてジャガイモの芽、ニンジンの皮はむいて
いないとして文句を語る。

帰宅したヒロは今日はゴメンとナナに謝罪する。仕事の為だから
仕方がないという二人は仲直りHをするが、ナナは大量のコンドー
ムを購入していた。

翌日も課長から声を掛けられる。
昨日は楽しかったとし、妻はナナのことが気に入ったみたいだと
して来週もまた誘われる。断ることの出来ないヒロは帰りに料理本
を購入していく中、一冊の本に目を奪われる。黒魔術の本だった。
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妻を溺愛している夫。夫の上司夫婦の接待に毎週のように連れ出
されて妻・ナナは上司の妻に意地悪をされているのを知り、
彼女に降りかかる悪材を全て振り払うために本屋で購入した黒魔術
を使って処分していく。

利重剛さんが若すぎて何処に出ているのか分からないという(笑)
増田未亜さんもとても懐かしい。可愛かったけど、イマイチ芸能人
としては成功せず、おきまりのコースをたどってしまった感じの人。

ヒロシが彼女を守って黒魔術をかけているのかに思われていたけど、
実際にはナナが黒魔術を使っており、そして最終的には夫さえも
殺そうとしている。

馬鹿な妻の振りして実際にはどす黒いことを考えていることでの
インパクト感を与えた格好だったし、犬や猫を飼う優しい子という
印象を与えつつ、それが黒魔術の材料に利用されていたことを考える
とちょっと怖いものがあるけど、まぁ昔のホラーっぽい感じだね。



長谷川洋 …… 高嶋政伸
長谷川奈々 …… 増田未亜

社員の一人 …… 利重剛
課長の妻 …… 桂木文
課長 …… モロ師岡
ペット店 …… 神戸浩

田村亜耶
山口詩史
塚本ゆう子

戸恒恵理子
工藤あゆみ
樋口尚文
樋口喜久枝
佐塚真紀

第2話 廃校七番目の不思議

脚本/あんじょうふみお 演出/河崎実
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女子大生の怜子とかおりと勝美と高木は、一緒に廃校を目指す。
勝美の父親が所有している土地で、運転している高木にスピー
ドを出せと要求する。かおりは幽霊が出る廃校なんてと半信半疑。
しかし怜子はあの廃校は現代科学では解明出来ない七不思議が
あるのだという。話によると業者も怖がって取り壊しを引き受
けてくれないのだという。
到着するが当然真っ暗だった。
中に入る4人は懐中電灯を光りを頼りに校内を回る。恐ろしい
霊気に満ちているという怜子。突然柱時計の音が鳴るとみんな
驚いてしまう。校長室へと向かう中、何かここにはあるのかと
問うと、呪いの写真があるという。この学校は今まで3人の校長
しかいないが夜になると写真は4枚壁にかけられているのだという。
4枚目に自分の死に顔が見えるのだという。それを見たかおりは
驚いて悲鳴を上げるが、ただの歪んだ鏡があるだけだと語る。
更に廊下の先には理科室があるとし、実験で何人も死んでいる
というウワサだった。模型の人形に凄い呪いがかかっているの
だという。かおりは何か光ったと語るとその直後に懐中電灯は
付かなくなり真っ暗になる。火の玉が見える中、目の前には管理人
をしているという男性が現れるのだった。
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廃校に出ると言われる七不思議を見に行こうという4人の若者
たち。廃校だとされたが、土地を所有する勝美の父から頼まれた
管理人と同行する高木はあることを画策していた。

これぞまさに学園ホラーでありがちな七不思議の伝説を寄せ集
めたもの。古典も古典のホラー作品で、子供の頃から誰もが一度
は耳にしたことのあることをそのまんま映像として表現しただけ
のエピソード。

若い頃の野村義男さんが出ていたことと、今は無き小林昭二さん
が出てきたところが懐かしいな。

ホラーとしては全然怖くはなかったし、もう少し「世にも奇妙・・」
らしいオチを期待したかったけど、この頃のこのドラマはどれも
タンパクなものが多いよね。


勝美 …… 野村義男
高木 …… 北詰友樹
廃校後も管理人 …… 小林昭二


田山真美子
三野輪有紀
園部智秋

米谷和彦
根岸義孝
寺田紀美

第3話 峠の茶屋

脚本/棟居仁 演出/植岡喜晴
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タクシーで取引先に向かうOLの直美だが、東京の道は渋滞で
思うように進まず。その場でタクシーを下りて急いで取引先
へと走るが、遅い!と言われて誰もが忙しいのだという。書類
だけでも見てくださいと頼むが、男は書類を投げ捨てるのだった。

直美は不満を晴らすようにして一人でバイクで峠を走る。
一軒のの民宿へと到着すると他にもバイクで来ている客がいる
ことに気がつく。
宿舎内で女性と会う直美は週末宛のない旅をしていることを
語り合う。バイクは良いとし、走らせていると現代社会から
解放されると語る。自分は繊維会社に勤めているが、毎日
ストレスだらけだという直美。嫌な街よね東京って・・と。

翌朝女将に昨日の女性は起きているかと尋ねると、夜明け前に
急用を思い出したとして発ったという。

女性は更にバイクを走らせると峠に一軒の茶屋があることが
分かる。そこの主人に綺麗な景色だとして日本にもこんな綺麗な
景色があるなんてと語る。しかし近頃は抜け道情報が本に掲載
されてから車が多く通るようになったのだという。それでも
東京に比べたら静かだという。お茶を飲みながら彼女はこんな
静かなところでのんびりと暮らせたら・・と語ると、主人は話し
の腰を折るようにして東京はどんな感じかと問う。以前東京に
住んでいたという彼。人間がとにかく多すぎることを告げ、何処に
行っても混み合っていると語る。みんな忙しそうで時間が無く、
あるのはストレスと煩わしさだけだという。この世に理想郷はない
と言われると、主人は煩わしくても人がいる街が良いと思うという。
私はここの暮らしが良いと言うと、主人はそれ以上は言ってはいけ
ないという。直子はさっきから一体何なのかとして主人の態度に
不快感を感じる。アイツに聞かれてしまったであろうことを語る。
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都会での嫌なことを忘れるために週末にバイクで温泉に向かい
ストレスを解消するのが会社OLの直美の楽しみだった。
有るとき立ち寄った峠の茶屋で、一生こんなところに暮らしたい
と語ったが最後。バイクで走らせ東京に戻ろうとするが・・・

樹海に迷い込んだ感じの感覚を峠で体現させた感じのもの。
一生暮らしたいとしたばかりに、田舎の"アイツら"は彼女を都会
に戻ることを許さないということで、ちょっとした恐怖を味わわ
せるもの。

都会には都会の田舎には田舎の苦労があるのだろうし、都会の人
の悩みは贅沢なことが多いといったところか。

バイクで先行して走っていた女性が木の中に吸い込まれて一体化
してしまった辺りはグロかったけど、この女性の背景とかイマイチ
描かれていないし、助けてくれる流れの中にももう少し何かちょっと
した理由でもあれば良かったと思う。

伊藤かずえさんというと、「スクール☆ウォーズ」で突拍子もなく
白馬で現れて不良を蹴散らしたという印象が強いけど、馬ではなく
ここではバイクに乗っていたりもする。

田口トモロヲさんが何処に居るのかまるで分からなかった(笑)
あの茶屋の人だよね。

中村直美 …… 伊藤かずえ (繊維関係の会社OL)
峠の茶屋 …… 田口トモロヲ
バイカーの女性 …… 速水典子

ドン貫太郎
柳橋りん
津村和幸




佐久晋吾



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