世にも奇妙な物語 シーズン2
企画:河野雄一、清水賢治
監修:土屋斗紀雄 プロデューサー:塩沢浩二
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■■#16
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▽ルームメイト
脚本/江頭美智留 演出/大室清
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大学生の田代明子は不動産屋を回ってアパートを探す。 しかし何処も高い家賃を見て本当に貸す気があるのかとグチる。
そんな中経済学部の3年生で社会学の授業で一緒だった記憶の ある男性が部屋を探しているのかと問うと、商店街の外れの
立花不動産で良い物件を扱っていると紹介される。お礼を言う 暇もなく彼は何処から居なくなり、そしてそこには鍵が残され
ていた。 不動産屋に行きその物件を見せてもらうとロフト付きの複数の
部屋の部屋があるにもかかわらず税込み5万円/月だという。 早速この家に決める。
学校の友人3名(女子2名+男子1名)に引っ越しの手伝いをしても らう。この部屋で5万円なんて玉の輿以上だという。前の住民が
自殺したとかここで殺人でも有ったのではないかとしてその場 を凍り付かせる友人たち。
夜中ベッドで寝ていると突然凄い揺れに覆われる。暫くすると 収まるが震度5くらいは有ったと感じる。
翌日学校でそのことを尋ねると、友達たちは誰も地震など感じ なかったと語る。寝ぼけていたのではないかと言われる。
翌日には食事を作る中、ロフトに飾っていたクマの人形が ソファーに落ちてきたテレビがついていた。どうしてテレビが
付いているのか。ヌイグルミが落ちた際にリモコンの上に落ちた のか。元の位置に戻してまた料理を作ると再度クマのヌイグルミ
がソファーに座ってテレビを見て居た。余程テレビが好きなの ねと告げる。そんな中、翌日のドアの方から物音が聞こえる。
シャワーが出しっぱなしだったので蛇口を捻るがシャワーの水は 止まらず、それどころかドアを閉じられ、ガラス窓は割れ、電気も
消える。ドアノブまで外れる中、明子はなんとか外に出ようと してドアに体当たりする。なんとか外に出るが覆面をした強盗が
ナイフを持って明子に襲いかかってくる。しかしそんな中、部屋の ものが強盗に襲いかかりまるで明子を助けるかのようだった。
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何よりも一番嬉しいのが畠田理恵さんが見られること(笑)
幽霊との生活。
当初は迷惑をかけられていると思ったけど、彼女の一人暮らしの 寂しさを知って楽しませたのか?
ただそんな意図が伝わなければ完全に終わってるよな。
室内は完全にポルターガイスト状態。
風呂場では完全にパニックとなったけど、室内に強盗が入ったから 助けてくれたのか。
でもクマのヌイグルミがテレビを見て居る光景というのがまた 可愛らしい。でも繰り返されると怖い(笑)
友達が下心発動して来たけれど、そこでも守ってくれた。
しかしこの3年生の先輩って、明子とは何の繋がりもないよね。
ただ彼は前に部屋に住んでいた住民だったのかな。 スキー事故で亡くなったというのもリアルタイムで入って来たニュース
だったので、その住民だとしたら違和感はあるんだろうけどね。
田代明子 …… 畠田理恵 松下一矢
藤浪晴康 橋本景子 田端和志 山下光治
▽奇跡の子供
脚本/菅谷淳夫
演出/舘治佳
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奇跡の子供が連れられて記者が集まる会見場にやってくる。 名前は斉藤マコト。256名を乗せた太平洋航空機が墜落事故
起こし霜山山中に落下したが、マコトだけが生き残る。小学生 が唯一の生還。マスコミはこぞって奇跡の子供と呼ぶ。
そんな中、ある小学校にマコトが転校してくることになる。 1年2組の担任・立花由佳先生が受け持つクラスに引っ越してくる
ことになる。校長からは知っての通りこの前の航空機事故で両親 を一度に失った唯一の生存者の子供であること。気をつけて見守る
様告げる。 由佳はマコトをクラスで生徒たちに紹介する。生徒の中でも
ハジメは彼が奇跡の子だと知り大騒ぎ。それを聞いた中野先生 は静かにするよう注意しにくる。中野先生はクラスから立ち去ると
彼女は何も無いところで転んでしまう。 春のバス旅行についての案内プリントを保護者に渡す様告げる。
マコトにプリントが回ってこないことを告げると、ハジメが彼 に渡すのを止めていた。
中野は立花に対してマコトくんとはどんな子かと問う。クラス には打ち解けたのかとすると、彼は気が弱いし転校生だけでなく例
の事故で嫌でも目立つ存在になり嫌がらせする生徒もいるが、 教師としてマコトだけを気に掛けると贔屓に見られるので難しい
ことを告げられる。 写生大会でマコトが書いている中、ハジメはその場所をどけと語る。
立花は急いで二人の間に割っては入り、ここには最初からマコトくん が座っていたでしょというが、ハジメは先生は贔屓していると
言い出す。先生はクラスのみんなが好きだと語る。 帰りがけにマコトは三人組にいじめに遭う。特にハジメはマコトの
帽子を投げ捨てる。すると翌日ハジメくんの家で火事が起きたので 暫くこられないことを聞かされるのだった。
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奇跡の子は生還したことが奇跡ではなく、能力を生まれ持って来た ことなのか。
小学1年生なので仕方がないのかも知れないけれど、それでも 親から怒られたことに対して、それを怒りの感情として制御出来ず
に飛行機を落下させてしまったというのだから怖い。
色んな所で彼の能力が爆発するようなシチュエーションは存在して
いて、担任の教師はその能力に気がついている。 そして少なからずそんな彼をいじめようとしている子供たちがいる
のに対して、ひいき目で見ないようにどうすれば、生徒たちを傷 つけないように注意できるのかを模索する。
昔の漫画でも似たような話を見た事が有るな。
自己の感情を制御出来ず周りに迷惑をかけてしまうというストーリー。
霧が深い山道をバスで走行するが、スピードがちょっと早いのでは
ないかと思いつつ、やっぱり結局はこういうオチになるのねって感じ
の流れだった。巻き添えになる人たちが一番悲惨。見て見ぬ振りをして 居たわけでもないんだしね。
立花由佳 ……
三田寛子 松金よね子 森田洸輔 山本清 大方斐紗子 唐木ちえみ 大泉翼 小松原大
小林一裕 小林麻衣子
▽着せ替え人形
脚本/吉村和久 演出/竹内正男
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青木智史は寝ていると宅配便が届く。 しかしこんな大きな箱の荷物を誰が送って来たのか。宛名は
なく中を開けてみると着せ替え人形だった。 青木は山本からのプレゼントかと思い会社でお礼を言うが、自分
がプレゼントした訳ではないという。 青木は帰宅すると君が欲しがっていたものを買ってきたとして
赤いリボンを人形(マリコ)に取り付ける。記念写真だとして ポラロイドカメラで撮影する。
風呂に入る青木はマリコが見て居るとして恥ずかしいと語る。 人形を着せ替える中、同じベッドに入って眠るのだった。
翌日も青木は5時になると残業せず帰宅する。 最近青木に彼女が出来たのではないかと噂になっていた。
しかし上司の山本は明日の書類を忘れていったとして青木の家 に届けに行く。ドアの鍵が開いていた為に山本は中に入ると、
ソファーに座りテレビ(ドラゴンボール)を見て居る人がいる ことに気がつく。しかし回り込んで見てみると何と人形だった。
よく出来ているが青木のヤツはいつの間にこんなものを・・と呟く。 そこに青木が戻ってくると「見た?」と語る。
山本に青木は説明する。マリコが来てから人生が楽しくて仕方がない という。一人の時には考えられなかった幸福感。出かける時、
帰宅した時には挨拶してくれて待っていてくれるとすると、人形が そんなことを言うはずがないという。マリコだという青木。
山本は翌日社員たちに青木の家で見た事を語ると、女性OLたちは
先日智史は残業ですかという女性から連絡が有ったという。私も 青木の家に電話した時に女性が応対に出たという。
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人形に逃避する男性の物語。 有るとき何者かから送られて来た人形・マネキンに男が好意を
寄せてまるで恋人同士のように振る舞うというもの。
気味が悪いという事はともかく、世の中擬人化したものに思いを
寄せることはよくあることで、そんな趣味は人それぞれ。
昔から日本の漫画なんかでも男性の妄想的な想像の産物のように
して、友達・恋人の居ないものたちの前に現れる架空のものが その人物の人生が変える物語は手を変え品を変えて生み出されている。
ドラえもんもその一つ。勿論恋人になる訳ではないけど、ロボット
との関係を通して負の人生を補うものとして描かれている。
しかしマネキンに思いを寄せるあまり、逆にそれがピノキオの如く
人間に代わり、そしてついには結婚をすることになるというのだから なんとも言えないところ。
手に残る傷跡からもそれが分かるというところだったけど、今後も この系譜のエピソードが「世にも奇妙・・」では定番になっていく
よなぁ。
青木智史 …… 笑福亭鶴瓶 山本係長 …… 長谷川初範 石田純子 湯浅けい子
監物房子 高木彩 岸本一人 豊島まさみ 時広のり子 |
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