世にも奇妙な物語
シーズン2

企画:河野雄一、清水賢治
監修:土屋斗紀雄
プロデューサー:塩沢浩二

http://www.fujitv.co.jp/kimyo/

■■#19





▽ともだち

脚本/石原武龍 演出/瀧川治水
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三村友康はモスバーガーの接客業をする為に「正しい笑顔の作
り方」をVTRで見て学ぶ。しかし笑うのが上手くない三村。
店長からも不気味な笑顔になっているとして子供が怖がっている
ことを指摘する。三村は西村和世に対してどうして昨日来なか
ったのかと尋ねる。二時間も待ったんだと語ると、あなたは数々
の女性に手を出してきた浮気者だからだという。オレにはお前
しか居ないという三村が和世からは全く信用されていなかった。
マズイことになった・・しかし絶対にモノにしてやるという
三村。そんな中、バイト先のファストフードにも来ていた客の
一人が突然三村の前につきまとい始める。一体何ですかと語る
と「ボクの友達になってくれませんか」と語る。それ以降三村
の周りをつきまとうようになる。
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一番の驚きは香川照之さんが若いことだけどあんまり変わって
ない(笑)
七瀬なつみさんの水着姿が見られてちょっぴりお得感のある
エピソード。三村を追いかける錦織一清さんは少年隊の人だけ
ど、少年隊の中でテレビ界で活躍しているのは東山紀之さんだけ
になってしまった感じだね。
そんな彼が私生活で結婚してしまったので錦織一清さんだけが
現在の所ジャニーズでも最年長での未婚・独身歴を貫いている
とか。
その流れとまるでタイアップしているかのようにして、この中で
彼が演じる役というのは女性に恵まれない同類のような人物を
友達に持ちたいとして拘って迫ってきたのだろう。

三村という男性は女ったらしで笑いもウソにしか見えない。
その三村が本当に幸せだと感じた瞬間、本当の笑顔を見せるように
なったことで、男は突然三村に対して敵意をむき出しにして
殺害するという実に身勝手な男性版ストーカーだった。

車に轢かれる時には同情心も生まれるのだけど、まさにそんな
状態でも追いかけてくるところは「ターミネーター」状態だった。


三村友康 …… 香川照之 (大学生)
西村和世 …… 七瀬なつみ (サークル仲間)
青年 …… 錦織一清 (モスバーガーの客)

伊藤洋三郎
小島なおみ
正村英司
太組冨士雄
野原準
鴇巣翔

▽心霊写真

脚本/土屋斗紀雄 演出/猪原達三
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最近由美は左肩が凝っていた。ミチ子と喫茶店で待ち合わせ
して話をする。最近左肩だけ何か乗っているみたいだという
由美。そんな中同窓会の時の写真が出来たとして由美の分だ
という。三上くんの写真を見てやはり格好良いというと、彼が
東京の大学に来ていたらずっと付き合っていたかも知れない
事を語る。ケヤキの木の下で撮影した写真はと尋ねる。
ミチ子は見ない方が良いとするが・・由美は強引に見せても
らうと、ミチ子の肩には手のようなものが写っていた。
これは心霊写真だという。由美だけじゃないとし三上の肩にも
同様の手が写っているのだという。この手って昔斎藤くんって
木に登って双眼鏡で覗いていたオタクの子がいたけど、由美の
ことが好きで、自殺前に由美に長いラブレターを書いていた
人物の事を引き合いに出す。彼の手には独特のアザが有った
がその手と似ているというのである。由美はそれを聞くと
確かにそうだと思いだし写真を破ってしまう。そんなことをし
たら大変なことになるというミチ子。

部屋に帰宅する由美は留守電を聞くと、ミチ子から三上くんが
事故ったみたいだとし、相当重傷を負ったみたいだという。
由美も気をつけた方が良いと語る。二人とも手が写っていた
のだからと。そんな晩、彼女は斎藤から駅のホームから路線に
落とされる夢を見る。夢の中で抵抗した由美は肩に怪我を
追うが、いざ目が覚めてから肩を見ると凄い血が流れている
ことに気がつく。
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千堂あきほさん懐かしいな。松田洋治さんなんてもっと懐かし
い(笑)、そしてビルの上から突き落とされる際に背後に写る
LARK(タバコ)の看板。歴代のジェームズボンドが起用されることが
多かったんだよね。

「東京ラブストーリー」後の世にも奇妙な・・だったので、
相手役が三上くんということにしたのかな。

このネタも上述するようにして不条理なものがあり、由美には
何処まで狙われる非があるのか分からないが、ちょっぴりストー
カー気質が鼻につくようなエピソードテーマが存在している。

自分と同じ世界に引きずり込みたい人たちによって身勝手な
行動が目に余る。
由美が本当に高校時代に斎藤のことをバカにしたような過去が
あればある程度理解出来るのだけどね。

結局いじめが原因ならば同窓会に来ていた人の中で当時斎藤を
バカにした人ならばみんなが殺されるハズで、それがないところ
を見ると身勝手な愛が存在しているという感じ。

最後に由美の手はミチ子の写真に乗り移っていくけれど、
彼女が過去に三上と由美を陥れる為の行動でも起こしていれば
まだしも何故こういう死の連鎖へと繋がっていくのかに関しては
少々弱いものが有った。


田代由美 …… 千堂あきほ (女子大生)
斎藤 …… 松田洋治 (高校時代、木に登っていたオタク、自殺)
ミチ子 …… 水沢螢 (由美の親友)
三上 …… 津田卓也 (高校時代由美と付き合っていた)


▽ベビーシッター

脚本/土屋斗紀雄 演出/国本雅広
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古い屋敷の中を双子が三輪車に乗っていた。その前を通りかか
る男性は聖書と十字架を手にした神父たった。

その屋敷に山口美保はベビーシッターの為の面接にやってくる。
屋敷の夫人・佳子から家族も東京にいるのかと問われると、
美保は九州にいる事を告げ、兄が地元に残ったので私が東京に
出てきたのだという。ここに来る事は誰にも言ってませんよね
と問うと、小説家の家だからといって好奇心で応募してくる人
が多く、酷いのは週刊誌と提携してこっそり写真を撮っていく
人が居るのだという。あなたはマジメそうな人だとして、子供
たちが気に入れば採用するという。
二階にいる双子の部屋に行こうとする中、壁の肖像画を見て
美保は驚く。顔の絵が動いている気がしたというもの。
その絵は主人の父だとし、昆虫学者だったこと。アマゾン、
アフリカ、チベットなどに行って蝶の研究をしていたという。

そんな中美保は兄・カズキと弟・マサキと引き合わされる。
今日一日お世話になるお姉さんだけど仲良く出来そうかと尋ねる
と双子は首を縦に振る。それならば採用だと語る。
佳子は家の中を簡単に案内する。寝室には入らないでとし、
ここは主人の書斎だという。佳子は主人を呼び出すと部屋の中
から小説家として有名な篠原が出てくる。彼女もケイナン大学
文学部の三年生だと語ると篠原は僕の後輩だとして喜ぶ。
佳子は子供の食事は7時、食事後にはフロに入れてあげてくれ
と頼む。階段の裏には地下室へのドアがあるが、地下室は蝶の
標本がある為にエアコンで調節しているので絶対に中には入らない
様告げる。
パーティーは10時に終わるので11時には帰宅すると語る。
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双子というと昔から世界中で忌み嫌われるものとして存在して
いた時が有るので、そんなところを利用した感じのシナリオ。

映画「エクソシスト」っぽい子供と神父の対決の構図だったけど
このドラマでは決して子供に勝てるものではなく、次々と
被害者を産んでしまうという構図がある。

地下室は温度管理をされているけれど、そこにはどれだけの死者
がいるのか。蝶の研究をしていて標本があるとしていたので、
もう少しその関連で標本化されているような女性の遺体でも並んで
いれば不気味だっただろうね。

神父が不気味すぎたので美保が思わず唯一助けてくれそうな人物
をゴルフクラブで殴った時点でアウトでした。


山口美保 …… 浅香唯 (九州出身、ケイナン大学文学部3年生)
神父 …… 嶋田久作 (セイムス教会神父)
佳子 …… 久保京子 (篠原の妻)
篠原 …… 中丸新将 (小説家、ケイナン大出身)
カズキ …… 中村成一 (双子)
マサキ …… 中村功二 (双子)

阿部由美子




佐久晋吾



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