バースデイ こちら椿産婦人科
(1999年10月期・テレビ東京・水曜20時枠)

脚本:松原敏春(1)(2)(3)(5-10)、田中ひろみ(4)、松本稔(8)
演出:中山史郎(1)(2)(7)(9)(10)、西本淳一(3)(4)(6)(8)、大垣一
穂(5)
プロデューサー:橋本かおり、照喜名隆、越智貞夫
音楽:寺嶋民哉
「STAY GOLD」緒川ヒロタカ

http://www.bs11.jp/drama/1580/





第9話 優柔不断の夫とキャリアの妻・破局した二人に突然の妊娠宣告
--------------------------------------------------------
彩は三年ぶりの同窓会の為に着飾っていた。
同窓会に出席する中で、彩と親友の直子だけが結婚していると
いうもの。生活感漂う格好をしていきたくないとして、彩は
服選びに難航する。

同窓会へ。そこで直子から三ヶ月前に夫・智明
離婚した事
聞く。これで結婚しているのは彩だけだとし、めっきり老けた
として苦労しているんでしょと嫌みを言われる。彩は逆に結婚
して居ない方がおかしいと反論するが、周りにいる全ての人は
まだ未婚の状態だった。
直子から何故別れたのか尋ねる。互いに尊重し合っていたが、
互いに夫婦でいる事の必然性を感じなくなったのだという。
彩は直子から初めて智明を紹介された時の事を思い出していた。
二人はずっと親友にしてライバル関係であった事。そして
その当時彩は子育てして助産婦になる事を主張していたこと。
直子は絶対に無理だとしていたが、彩はもうすぐその夢が叶い
そうだった。

直子から
春に子供を堕ろした事を聞かされる。雑誌の編集の仕事
が忙しくなり、仕事へのやりがいも有ったので、智明にどうす
べきか尋ねたけど、判断は任せると言われた事。その頃から
少しずつ蟠りが出来ていたという。離婚の原因というべき決定打
は無いが、三ヶ月前に一緒に飲んでいて何気なく別れようかと
話したら、智明から良いよと言われたという。

子供を堕ろしたのは4月9日。
智明はその日一緒に病院に付き添ってくれて、その日は病院
に泊まったという。窓からは桜の花びらが散る姿が見えて、
二人でボーっとながめていたこと。あの時に全てが終わっていた
のかも知れないと語る。私はせっかちすぎたとし、離婚に関して
もせっかちすぎたのかなとして、直子は涙するのだった。

彩は帰宅すると、島田が自宅にいた。
万作から話を聞くと、妻が子供を連れて実家に帰ると言ったので
学校がある手前、自分の方が家を出てきたという。入院患者の
一人で、藤原まどか(22歳)という飲み過ぎで急性膵炎の患者が
いて二週間入院後に退院したが、その際に、飲んでいないか
チェックにしに来て欲しいと言われて名刺を渡されたという。
彼女は池袋の
キャバクラ"コギャルンヌ"に勤めているキャバ嬢
で、様子を見に行ったら酒を飲んで酩酊状態だった為に、家まで
島田が送ったという。しかし一人で居たくないと言われて、
仕方なく付き添っていたら、その時浮気をしてしまったのだと。
完全に魔が差したものだとするが、妻は離婚も辞さないと言って
いるとの事。万作は二・三日様子を見た辺り、仲裁に入ると
告げる。

そんな中、産婦人科では桑木が妊娠した事でみんなからお祝い
の花束をもらっていた。芦川理佐と一緒に2000年に生まれる事
を告げると、理佐は私の場合は1月1日に生まれる予定だという。
しかし臨月に入っていた理佐は今にも生まれそうなほどお腹が
大きくなっていた。

--------------------------------------------------------

■家族とは、夫婦とか何か。

この時代から既に夫婦で居る事の意味を問うと共に、その辺で
葛藤が起きている辺り、女性の社会進出が影響しているのか、
それとも相手の気持ちを考えるという名の下で、実際には決断
力のない男性が増えているのか。

■彩の親友・河村直子

智明とは仲が良い友達夫婦だが、逆に相手は自分に合わせる
ばかりで主体性がない。そして直子自身も自分の事ばかりで
子供の事など一切考えず、ごねている姿を万作に見られて、
母親になる資格はないと言われてしまう。

■島田の浮気

今まであんまりエピソードとして取り上げられなかった島田
が今回浮気をして妻に追い出されるというもの。
万作家に居候する事になるが、最終的には三人の子供・トオル
コタロウ、ジュンコたちの口添えによって家に戻れる事に
なった。

■平藤の失恋

これまで散々香織からの返事を待たされていた彼。
逆に平藤は返事が先延ばしにされていた分、自分との事を
真剣に考えてくれていたとして、振られはしたが喜ぶ姿も
有った。結婚出来る幸せ、家庭を持つ幸せを彼のエピソード
を通して知る事になると共に、浮気した島田に絡む姿が有った。

■2000年ベイビー女性・芦川理佐

1月1日が予定日だとされていたけど、結局産気付いてしまった。
理佐は生まないと意地を張っていたけど、ここまで来たら
そんな我慢する事も出来ないのではないかと。
生まれてきてくれさえすれば、日付なんか関係ないとする夫。
今回は男親の方に奮起を促すエピソードが多かったな。

椿彩 …… 田中美里 (26歳、椿産婦人科)
椿万作 …… 伊原剛志 (36歳、椿産婦人科・院長)
椿豊作 …… 池田仁 (5歳、息子、しらゆき幼稚園)
平藤光一郎 …… 肥後克広 (36歳、新聞記者)
島田明 …… 林家こぶ平 (35歳、外科医)
花田知子 …… 松原智恵子  (52歳、彩の母、彩は養子)
青葉セツ …… 佐々木すみ江 (64歳、助産師)
菊地静枝 …… 大島蓉子 (看護師長)
坂崎梢 …… 舟木幸 (看護師)
吉田香織 …… 小林恵 (25歳、万作先生が好き)
桑山政江 …… 山本みどり (不妊治療中)
土屋礼子 …… 吉村涼 (看護師)
立花さゆり …… 中野若葉 (看護師)
藤田マサ …… 二木てるみ (真由子の母)
小山田弓子 …… 宮地雅子 (八百屋、1話で出産、不妊治療)
小山田耕作 …… 遠山俊也 (八百屋)
芦川理佐 …… 丸久美子 (2000年ベイビーだと喜ぶ)
芦川孝一 …… 松田朗 (夫)

河村直子 …… 森下涼子 (彩の親友、雑誌編集者)
河村智明 …… 石橋保 (コンピュータプログラマー)

今井あずさ、松熊明子、伊藤雅子、有馬久恵、中村千春
中込佐知子、鈴木裕美

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system