ケイゾク
(1999年1月期・TBS金22時枠)

脚本 - 西荻弓絵、清水東(第8話のみ、共同脚本)
プロデュース - 植田博樹
演出 - 堤幸彦、金子文紀、今井夏木、伊佐野英樹
企画協力 - 蒔田光治
音楽 - 見岳章

http://www.tbs.co.jp/drama_archive/keizoku/index-j.html


第11話 死の味のキス
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純は何者かに刺されてしまい、病院へと運ばれる。
病院には壺坂や彩がやってきて彼女を連れ出す。
sweepの斑目は壺坂を射殺し、純を連れ戻そうとするが、彼女
は彩と行動を共にしていた。

斑目は早乙女に逃げられた事を報告。壺坂の存在を忘れている
早乙女に対して斑目は、金・名声・家族を捨てて現場に生きた
男の事を上司としてせめて心に刻んでおくべきだと非難する。
そんな中、早乙女の携帯に純が警視庁で見つかったと報告が
入る。

彩は斑目と逢う。彩は彼のことを裏切った覚えはないとし、
共に真実を明かすために動いているのだという。
純は2係の資料庫で真山の7年前の発砲事件の資料を探すが
見つからない。野々村に資料が無いことを訴え、彼は朝倉と
対決しようとしてその現場に足を運んでいることを告げる。
その為場所をしりたい事を話す。谷口によると資料は野々村
が持っているとの事。誰かが現場に行かないと、真山は本当の
殺人犯になると告げる。しかし野々村は目の前で真山が殺人を
犯すところを見たというと、純は真山が谷口を殺す動機は
有るのか?と尋ねる。話しを聞いていた近藤は、真山は快楽殺人
犯の可能性もあるという。それならば朝倉を生かしておく
必要が無いのではないか?と告げると、真山は朝倉が成人になる
のを待ち、そこで犯罪を犯すのを監視していたのではないか?
と告げる。真山はあくまで法の下で罰を与えようとしている
刑事である事を訴える。
目黒は朝倉のことを恐れており、暗示によるプログラムによっ
て自殺するようし向けたのだろうという。麻衣子や谷口も
恐らく暗示によって操られていたのだろうと告げる。
今ならば間に合うと告げると、野々村は事件に首を突っ込めば
更なる犠牲者が出る事を告げ、これ以上仲間を失いたくはない
という。朝倉が犯人だとすれば狙われるのは純だと告げる。
すると純はかつて父が話していた最期の言葉を語る。
"心臓が息の根を止めるまで、真実を求めてひた走れ!それが
刑事だ"と。
野々村は純に銃を手渡し、弾を込めて身を守ることを条件に
資料を見せることにする。

現場は芝浦5丁目。
みんなで現場に行くも、sweepが執拗に尾行していた。
そこで野々村たちを囮にして、純は彩と二人で現場へと向かう。
しかし斑目は計画はお見通しとばかりに二人の後をつける。

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真山を捜すためにsweepだけでなく、2係の捜査員たちも消息
を探す。これ以上事件に関わっていると死者が増えるとして
野々村は難色を示すが、それでも刑事としての使命感を露わに
する純の気迫に押されて、一緒に真山を捜すことにする。

野口五郎さんのまさに怖演、渡部篤郎さんの怖演。
渡部さんの得意とする演技内容では有ったけど、野口悟郎
さんがここまで演じられるとは正直驚きだった。

事実を知っているものを殺すだけで事実の隠蔽が図れてしまう
とする辺りは深いようで浅いような、ちょっと微妙なものが
有ったけれど、なかなか興味深いものが有った。

これまで人を暗示によって動かせるものなのかという、やや
現実離れした話ではあったけど、今回はそれを遥かに上回る
整形によって顔を入れ替えたとするネタに唖然とするもの
だった。
マンガの世界だよなと思いつつも、野口さんの怖演はまさに
上手くそんな話もありだと思わせるだけの魅力は有ったな。

前回の壺坂に続き、今度は彩までも亡くなってしまった。
彩と斑目の関係は、とても興味深い物が有ったけど、
今回の真っ白なスーツ姿の彩は、ちょっと捜査官としては
現実離れしたものが有ったかな。

指紋によって最後は犯人を特定していくが、最後の最後で
まだ生きていることを臭わす所も実に憎い。

純の最後もキスをねだる辺りの可愛らしさと、傷の痛々しさが
何とも言えないものが有った。

SPECが始まるという事での再放送だが、こんなにギリギリに
なって連続放送しないで欲しい。
お陰でケイゾクばかり1日で4話も見て疲れた。


柴田純 …… 中谷美紀 (24歳・警部補。東大卒のキャリア組)
真山徹 …… 渡部篤郎 (32歳・警部補。捜査一課弐係・主任)
野々村光太郎 …… 竜雷太 (59歳・警部。捜査一課弐係係長)
近藤昭男 …… 徳井優 (39歳・巡査。捜査一課弐係・機械好き)
谷口剛 …… 長江英和 (40歳・巡査部長。捜査一課弐係・長身)

木戸彩 …… 鈴木紗理奈 (22歳・捜査一課一係の庶務)
壺坂邦夫 …… 泉谷しげる (60歳・警部補。"タンツボ")
林田誠一 …… 矢島健一 (40歳・早乙女管理官の腰巾着)
長尾昇 …… 有福正志 (46歳・早乙女管理官の部下)
早乙女仁 …… 野口五郎 (42歳・キャリア組の管理官)

斑目重友 …… 村井克行 (公安時代の真山の部下)
朝倉裕人 …… 高木将大 (22歳・真山の妹を輪姦)
大沢麻衣子 …… 西尾まり (25歳・世田谷区役所勤務)
真山沙織 …… 多田亜沙美 (17歳・真山の妹)
KEE …… KEE (24歳・本名:蒲田貴一・記者)
今井夏紀 - 峯村リエ、今井夏木

小田正子 …… 森口瑤子 (麻衣子のカウンセラー)
目黒和樹 …… 長谷川朝晴 (朝倉の仲間)

村井克行、前田昌代、南ユイ、円城寺あや、岡田正


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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