ロングバケーション 〜Long Vacation〜
(1996年4月期・フジテレビ)

脚本:北川悦吏子
演出:永山耕三、鈴木雅之、臼井裕詞
プロデュース:亀山千広、杉尾敦弘


第8話 別れの朝

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瀬名は南の帰宅を待っていたが結局朝帰りの彼女。しかも杉崎
が鍵を届けに来たことで、彼に全てを説明することになる。
南が結婚式の当日に彼氏からドタキャンされた事。それ以来
瀬名と共に暮らしているが決して何も居ない関係であること。
瀬名は弟のような感じだという南に対して、瀬名はちょっと
違和感を覚える。杉崎はこれから仕事のためにN.Yに発つ事に
なっており、一週間後の帰宅の際に南に話があると告げる。
南は別れ際にこの部屋から出て行くことを告げる。

南は不動産屋へアパートを探しに行くとそこには真二の姿も
有った。真二は涼子と一緒に暮らそうと言ったがダメだと言わ
れたという。現在仕事場・テアトロンにも行きづらいために
全く行っていないという。

瀬名は教授の元に行き、音和堂のコンクールに出場することを
告げに行く。
帰宅した際、南にもコンクールに出場する旨を語り、ワインで
乾杯する。

翌日仕事をしている南の元にルミ子から電話が鳴り呼び出され
る。テアトロンに着くと、そこには瀬名、真二、涼子、そして
桃子まで揃っていた。そしてそこでルミ子から新しい彼氏が
出来たとしてハッピ要される。彼氏し斉藤哲也。涼子の事務所
のマネージャーだった。顔の良いだけの男には疲れたという
ルミ子。明らかに自分のことを言われているとして真二は口を
尖らせる。
帰り道に真二は涼子にオレは顔だけが良いのかと尋ねると、
私が好きなだけではダメか?と言い返す。真二は涼子のアパート
に泊まっても良いか尋ねると、いいよと返事する涼子だった。
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南との関係が始まるかと思いきや、南には杉崎という相手が
現れることで戸惑う瀬名。
杉崎との関係の手前、南は瀬名のアパートに居る理由が失わ
れていく感じの話だった。

互いに好意が有ることは明らかだが、その関係を恋愛として
育んで行くには今一歩後押しする物が無いという感じだった。

そもそも瀬名が南にキスした状況も彼が涼子に振られた事に対する
延長線上で、恋心から生まれたものというよりも、寂しさを紛ら
わす為だけのキスという意味合いが強かった。そんな事実だけで
南の心を引き留めておくことも出来ないし、瀬名にしてもそう
なるとは思ってもいないだろう。

しかし瀬名にとって関係が成就することは望んでいた様だし、
南にしても失恋から立ち直ることが出来たのは、瀬名の存在に
よるところが多いと思っている事は事実だと思う。

瀬名は杉崎と南の関係に表立って反対するものは無いが、
彼にバツイチ、子持ちという事実が発覚すると同時に、なんとか
二人を引き離したいとする様な態度が現れた。

ルミ子周りのエピソードは、如何にも彼女が真二に妬かせよう
として必死に男性の影を作って発表した感じ。瀬名の言うとおり
真二に職場復帰を促すため後腐れ無い様に、ルミ子は彼氏が出来た
と嘘を付いたのかも知れない。

コンクール周りの話は、恋に仕事に将来に主人公の境遇を複雑に
するための要素として存在している。
友人の倉田がピアニストを諦め就職しようとしている現実は、
瀬名の今後を左右する為の材料となってしまうのか。

瀬名秀俊 …… 木村拓哉 (芸大出身、現在ヤマハピアノ教室勤務)
葉山南 …… 山口智子 (モデル事務所。31歳)
葉山真二 …… 竹野内豊 (元ピアニスト)
奥沢涼子 …… 松たか子 (芸大生)
小石川桃子 …… 稲森いずみ (モデル事務所)
氷室ルミ子 …… りょう (真二の彼女?)
斉藤貴子 …… 広末涼子 (ピアニスト志望の中学生・2話&3話)

杉崎哲也 …… 豊原功補 (カメラマン、南に好意を持つ・4話から)
斉藤哲也 …… 小林すすむ (モデル事務所"G.N.D プロモーション")
佐々木教授 …… 森本レオ (大学教授)
椎名いづみ …… 建みさと (モデル事務所・新人)
小田島和久 …… 津嘉山正種
倉田 …… 井上豪 (秀俊の先輩)
朝倉コウヘイ …… 伊藤芳則 (南と結婚式当日にドタキャン)
杉田 …… 角田よしこ (ピアノ教室の従業員)

森山米次、田口タグ、林文秀、関根麻衣子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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