眠れる森
(フジ・1998年度10月期・木曜22時枠)

原作・著者 - 野沢尚
プロデューサー - 喜多麗子
企画 - 亀山千広
演出 - 中江功、澤田鎌作


第8話 告白

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直季の元に敬太から電話が鳴る。先日のタイムカプセルの件は
どうなったのか?しかし直季はガラクタしか見つからなかったと
嘘を付く。
実那子は帰宅する直季に声を掛け御倉での事を尋ねるが、直季
はここでもウソをつく。御倉のことは忘れた方が良いこと、
そして自分のことを信じていれば良いと告げる。すると実那子
は結婚式の件を輝一郎と話し合い、式を延ばして欲しいことを
話したという。人殺しの妻という事実を背負わせてはいけない
と告げたが余計なことは考えるなと言われたという。
しかし直季はそれを聞いて本当にそう思っているのならば何も
言わず去れば良いものを敢えてその様に言ったのは、お前を
離さないと声を掛けて貰いたかっただけだと告げる。

一方吉春は御倉の森で手に入れたロケットを持っていた。

職場で実那子は祥子からあなたを尋ねてきた男性が居たと聞か
される。30代半ばの人物だったこと。

由理と直季は関係を取り戻しつつ有った。由理のことを駅まで
送る直季。その姿を見掛けた実那子はつい隠れてしまう。

翌朝輝一郎は直季のアパートの部屋にやってくる。突然実那子
が居なくなったというのである。恐らく御倉に向かったのでは
ないかとして二人で向かうことになる。三日前から彼女から
別れの話をし始めたこと、12歳のボーイフレンドを父親に殺さ
れた事で自分には父親を殺す理由が有ったとした事で思い詰めて
いたようだという。フラッシュバックの中でも彼女が殺しを
したような事を見たこともそれに拍車を掛けていた。

御倉の旧森田邸を訪れると案の定・実那子はそこに居た。
輝一郎は無理に思い出さなくても良いとするが、実那子は町の
人たちに自分のことについて何か知らないか尋ねて回る。
直季に同級生の元へ連れていって欲しいと頼む。

佐江の元に行く。実那子は家出したこともあり御倉の森の秘密
基地に行った事もあったが暗くなると家に戻るような臆病さが
有ったという。父親から虐待を受けていた話を聞くと、それで
も母親が守ってくれていた様だと告げる。実那子はいつも笑っ
ている人物だった事。昔のことはあまり思い出さず、この町には
もう来てはダメだと告げられる。
将人についても尋ねる。実那子の父親は町の実力者だったので
誰も大っぴらには言えなかったが確かに容疑の目が向けられて
いた事を知る。父親には異常な独占欲があったのか?自分の娘に
何故そんな事をしたのだろうかと考える実那子。

当時父親の秘書をしていた佐倉が現在議員になっているのを
知り話しを聞きに行く。会議中だとアリバイを証言したのも
彼だったがアレはウソだったこと。吉春を大学から追い出す為
に学長に圧力を掛けていたことも知る。妻が御倉の森を保護する
活動をしていたので、この森をダム用地にしようと画策して
居たこともあった様だという。全ては奥様に不貞が有ったと
いう。
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★実那子と輝一郎と直季で御倉の町を捜索する。

直季は全ての真実を知っているわけだけど、それを言わずに
実那子の行動を付き添うことになる。
実那子の父親は別人であることを語らない理由は何なのだろう
ね。やっぱりそれが分かると衝撃を受けるから何だろうけど。

★母親の不貞の事実が伝わる。

相手はまだ知られることはない。
知っているのは吉春と直季だけ。

★吉春はやっぱり猟奇的人物なのか?

ロケットを首からかけている吉春の行動がちょっと気になる
所。吉春が父親だとするとピッタリ話が合うのだが、前回の展開
の中で母親よりも年上の人物と関係を持った事を言っていたよな。

★再び睡眠療法で記憶の全てを取り戻したい実那子。

徐々にフラッシュバックされていくのならばいっその事、一度
に全ての記憶を取り戻したいと考える。
しかしそんな事を口にした途端、直季が突然実那子の事を玩具
にしていた事を告げ、その思いを留まらせる。
でもそんな説得で本当に自分の気持ちを抑える事なんて出来る
のでしょうか。何となく説得力は無いシーンだった。

★衝撃のラスト

色んな所で吉春が直季に接触してくるだろう事は臭わせていた
けど、最後パイプで殴りつける吉春の猟奇的な行動は一体
何を意味するのか。

★由理と直季

なんかいい雰囲気になってきたな。
実那子の事は一区切り付けて彼女との関係に突っ走るのか。
でもトランクに入れられてしまった彼が果たして無事助かるのか
どうかだね。

大庭実那子 …… 中山美穂 (27・植物園「オーキッド・スクエア」)
(幼少時代 …… 井端珠里)
伊藤直季 …… 木村拓哉 (25・ライティング演出)
(幼少時代 …… 長谷川純)
濱崎輝一郎 …… 仲村トオル (35・九条物産)
中嶋敬太 …… ユースケ・サンタマリア (25・直季の幼馴染み)
(幼少時代 …… 風間俊介)
佐久間由理 …… 本上まなみ (23・直季の恋人(期限付き))
玉置春絵 …… 横山めぐみ (33・中華街)
伊藤直巳 …… 夏八木勲 (55・直季の父)
濱崎正輝 …… 岡田眞澄 (66・画家)
濱崎麻紀子 …… 原田美枝子 (失踪当時33)
国府吉春 …… 陣内孝則 (35・仮出所中)
玉置和良 …… 山路和弘 (春絵の兄。現在は中華料理屋)
中村 …… 田山涼成 (植物園の園長)
森田明仁 …… 牧村泉三郎 (実那子の親)
祥子 …… 長嶺尚子 (植物園・実那子の同僚)
芹沢 …… 本間憲一 (直季の上司)
武藤 …… 佐々木勝彦 (輝一郎の上司)
大庭善三 …… 信実一徳 (実那子の育ての父親)
森田加寿子 …… 井上夏葉 (実那子の実母)
森田貴美子 …… 南美穂 (実那子の姉)
康子 …… 泉晶子 (群馬県・中之森の教師・車椅子)
国府和彦 …… 坂西良太 (吉春の親戚)
沖田幸子 …… 寺田路恵 (将人の母親)
佐江 …… 中島ひろ子 (実那子の親友)
沖田将人 …… 森田雄治 (実那子の小学時代のボーイフレンド)
佐倉 …… 森下哲夫 (議員、元森田明仁の秘書)

フランク・オコーナー

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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