王様のレストラン
(1995年4月期・フジテレビ水曜21時枠)

企画 石原隆、斉藤秋水
プロデューサー 関口静夫
脚本 三谷幸喜
演出 鈴木雅之 、河野圭太
演出補 東海林秀文、小池哲夫、小山田雅和
プロデューサー補 柴田圭子
音楽 服部隆之


第2話 復活への第一歩

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禄郎は、ギャルソンを辞め給食センターで働いている千石に
対して、昔と変わってしまったのならば戻してみないかとして
フランス料理店"ベル・エキップ"の再生を一緒にしようと呼び
かける。

禄郎達は元オーナーで禄郎とは腹違いの兄弟である水原に声を
かける。昔一度だけ二人は店に逢っているという。義兄の事を
知らずにしゃしゃり出てしまったことを謝罪する禄郎だが、
父親の考えならばとして水原も再生することに賛同する。
ただ一つ問題があり、現在でもこの店は火の車であり従業員の
給料を払うのが精一杯だという。ここに来て二人の従業員が
増えるのは厳しいという。すると原田は千石は自分が個人的に
雇う事を告げる。当面はそんな感じでやっていこうとする。
千石は毎日この店が客で埋まることを実感しているという。
全ては私が来たから大丈夫だと自信を見せる。

朝のミーティングで、禄郎は訓示を求められる。
禄郎は3つのWをテーマとしてやっていきたいという。
一つ目はワッショイ。盛り上げるという意味だという。しかし
それ以上は恥ずかしくて言うことが出来無かった禄郎。
今日は7時から先代からの付き合いである6名の代議士の奥さん
たちが来るので最高のディナーを提供しようと声を掛ける。
"クリアン エ ロワ!"と水原を号令を掛ける。
千石はその時初めてシェフであるしずかと対面する。

梶原は仕事始めに千石に対して立場を決めておこうという。
まずは私の下について欲しいという梶原に対して、千石は私は
和田の下で良いという。
梶原からはメニューの説明があり、ウチの店では現在作れない
料理もメニューに書かれているという。現在のシェフは臨時の
シェフで有り、多くは作れないとの事。ただ出来る料理だけを
メニューにかくと高級料理店とは名ばかりでスカスカのメニュ
ーになる為、取りあえずは書いてあるが、オーダーをとらない
様告げる。シェフの得意料理を勧めるのもギャルソンの役目だ
として了承する。

禄郎は厨房を回ってつまみ食い。火も通っていない料理を美味
しそうに食べる禄郎。千石から売れない芸人のような服装は
着替えた方が良いと言われ、背筋もピッとせよと指示される。
千石は厨房の食材をチェックして回ると、やがて予約していた
客がやってくる。大庭が取りあえず食前酒を用意し、義兄が
挨拶に出てメニューを差し出すのだった。

禄郎は手伝おうとするが、売れない芸人のような服装を着て
出た禄郎のボタンが婦人の髪の毛に引っかかってしまう。
不満を表明する婦人に、千石は若いツバメが引っかかった様だ
としてその場を和ませる。千石が和田に変わってオーダーを
取る。コースを薦めるよう言われていたが、千石はそれをアラ
カルトがお勧めだとして変更する様誘導する。しずかはオーダー
以外は作れないとするが、今更オーダーを替えるのは無理で
有り、やろうと思えばやれない事はないとして、千石はその場
を指揮し始める。
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再びフランス料理店を復活させる

千石の手慣れた客への対応は見事。
禄郎の粗相に対して、上手い処理の仕方をして中年の女性達の
心を掴んでいたな。全てはトークのセンス次第。ギャルソンに
はそんなセンスが求められる。

禄郎は何の役にも立たない

もの凄く鈍くさくて、邪魔ばかりしていた気がする。
あの売れない漫才師の服って彼が用意した物なのか?
禄郎は一体どんな役割を持つキャラクターなのだろうか。

繰り返し料理される舌平目

担当していた畠山が一度ならず二度も作り直しになり、パニック
してしまう所が笑えた。一度目に禄郎が床に落としただけでも
発狂しそうだったのに、政子が流しに捨てたときにはどんだけ
爆発してしまうかヒヤヒヤものだった。

マジック・梶原

時間を繋ぐために梶原にパフォーマンスして客の心を引き留めて
くれる事を頼む。彼も満更でもない様子だったが、準備が長いな。
結局肩透かしのような状況で出番は無し。こういう役目は、
西村雅彦さんの役目って感じもするけど、このドラマではオーナー
でも有るのであまりコメディしていないね。

千石はしずかのシェフとしての腕を買う

意図的に作ったことのない料理を作らせる。
今回作らせたのは先代の得意だった料理で、見た目は最悪だが
味は見事に再現されていたとの事。そういうば前回の展開で
"人生で起こることは、すべて、皿の上でも起こる。"って言って
いたけど、皿の上を見ればシェフの性格が分かるといった展開
だったでしょうか。
しずかに言わせる暇もなく、千石の話術で言いくるめてしまった
所は流石一流のギャルソンって感じだね。

しずかと政子は犬猿の仲

尻軽女だと政子の事を揶揄する彼女。
男を誑し込んで仕事を貰う人だとか、いい加減な気持ちで仕事
をするとか、とにかく言いたい放題のしすが。
尻軽な鈴木京香さん。想像しただけでもイイ!(そう?)

取りあえず二人の間に何があったのか今後のお楽しみだね。


千石 武(松本幸四郎) ギャルソン
原田 禄郎(筒井道隆) パトロン
磯野 しずか(山口智子) シェフ・ド・キュイジーヌ
三条 政子(鈴木京香) バルマン
水原 範朝(西村雅彦) ディレクトール (支配人)
梶原 民生(小野武彦) メートル・ド・テル(給仕長)
稲毛 成志(梶原善) シェフ・パティシエ
大庭 金四郎(白井晃) ソムリエ
和田 一(伊藤俊人) コミ(食堂係サブ)
畠山 秀忠(田口浩正) スー・シェフ(副料理長)
佐々木 教綱(杉本隆吾) プロンジュール(皿洗い)
ジュラール・デュヴィヴィエ(ジャッケー・ローロン) ガルド・マ
ンジェ
前オーナーシェフ(中村嘉葎雄)

ナレーション …… 森本レオ

島ひろこ、池田のり子、和智恵子、市川眞知子、尾崎ひろみ
金子早苗


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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