オヤジぃ。 (2000年10月期・TBS) 脚本：遊川和彦 演出：清弘誠、吉田秋生、片山修、佐々木雅之 プロデューサー：八木康夫 演出補：佐々木雅之、波多野貴文、山室大輔、田中大二朗 プロデューサー補：壁谷悌之 http://www.tbs.co.jp/drama_archive/oyajy/oyajy.htm

第2話 オヤジ撃沈
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すずは博と共にウェディングドレスの試着に行く。
博からの提案で今度ウチの実家で両親に紹介したいという。
すずの父は僕達のことを許したくれたか尋ねるが、あの人が
来ると話が拗れるからと告げる。
朝食の時、すずは結婚式の事をみんなに話す。完一はまだ二人
が結婚するという事実が本当なのか実感できない。母は結婚式
よりもその後の事が大切だという。父は花嫁修業をすると言っ
ておきながらもう飽きて辞めている奴が上手く結婚生活を送る
事が出来るわけ無いという。結婚式にも出ないし、費用も出さ
ない、相手の両親とも逢わないとすずに告げる。

すずと母は二人で博の実家を訪れる。
父が官僚で母が人気エッセイストというだけあって、もの凄い
豪邸に住んでいた。家に入ろうとしていたときに父は偶然を
装いまたしても現れる。すずは父に余計なことだけはくれぐれ
も話さないでと念を押す。
いざ両親に会うことに。博の父・裕治は息子が女性を家に連れ
てくるのは初めてだという。裕治はすずに大学では何をして
いるのか?と尋ねられると、彼女はボランティア活動に興味が
有る事を継げ、最近では母から料理を習っているとアピール
する。博の両親は結婚については全て息子に任せているとして
仕事のために出て行こうとする。両親が顔合わせしたのは僅か
10分程度。完一はその態度に驚き、息子のためとは言っている
が、自分たちのことしか考えていない様に見えると両親の態度
を非難する。そもそも娘を嫁に出すのはウチなのだから、本来
ならばあんたたちがウチに挨拶に来るべきだと告げ、息子の
結婚よりも大事な用事なんて有るのかと非難して出て行く。

完一は愚痴をこぼすために行きつけのクラブへいく。不機嫌な
完一はママさんを退かせ一人で飲みたいとするが、真知子が
完一の元にやってくる。この前したデートの約束を覚えているか
と尋ねられ、最近真知子はゴルフにハマっているという。今度
教えて欲しいと完一に頼まれる。更に真知子は相談したい事が
有り一目惚れした人が居るという。相手は妻子持ちで年齢は
一回り以上離れていて、職業は医者だと言われてドキドキする
完一。

完一は帰宅すると、突然不躾な女性から電話が有ることに怒り。
相手はすみかで正を電話に出してくれと頼む。
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すずが結婚すると言い出す中で、完一はあれこれ口を出す。
ついには相手の両親にまで不満に思うところをぶつけていく。

完一の言うことは至極真っ当なところが多い。
しかし今の時代は彼の言葉が煩わしく感じてしまう程に歪んで
しまった事だというところだろう。

すみかという強烈なキャラクターが完一の前に登場する。
礼儀とは無縁で当然ながら彼女の存在は完一の癇に触れるような
要素が満載である。
そんな彼女を見て拒絶感を示すものの、人間として更なる非常識
な男性から言い寄られているのを見て怪我するのを覚悟してでも
止めに入る完一の姿がとても格好良く見える。

すずの相手の両親に会うときもやっぱり偶然を装ってやってきた。
その辺のチャーミングさも決して忘れていない。

非常識なことが嫌いな完一も、自分のことになると妥協の産物。
真知子に迫られて良い夢を見ている辺りは、困ったものである。

家族のみんなはこんなうざいとする父親を筆頭にした家族の姿
を嫌うけれど、すみかや博にとってみれば理想の家族の姿として
映るところはなんとも皮肉だね。

神崎完一(55) …… 田村正和 (父、開業医)
神崎すず(21) …… 広末涼子 (次女、短大生)
神崎小百合(27) …… 水野美紀 (長女、私立の教師)
神崎正(19) …… 岡田准一 (長男、予備校生)
大平ゴロー(31) …… 加藤浩次 (青空製薬の営業)
すみか(18) …… 矢沢心 (ガングロ女子高生)
温子(25) …… 今井陽子 (完一の病院の看護師)
国東博(31) …… 及川光博 (三友商事、東大出身、すずの彼)
松嶋幸介(47) …… 山口祐一郎
君塚真知子(30) …… 石田ゆり子
神崎美也子(47) …… 黒木瞳 (母)
ガンジー …… （犬）

国東裕治 …… 中丸新将 (父、通産省の高級官僚)
国東智恵子 …… 松本留美 (エッセイスト)

広岡由里子、菅原あき、森川数間、浅倉沙友美、中村泰三
堀江慶、則友謙司、薬袋一久、竹島正義

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)