オヤジぃ。 (2000年10月期・TBS) 脚本：遊川和彦 演出：清弘誠、吉田秋生、片山修、佐々木雅之 プロデューサー：八木康夫 演出補：佐々木雅之、波多野貴文、山室大輔、田中大二朗 プロデューサー補：壁谷悌之 http://www.tbs.co.jp/drama_archive/oyajy/oyajy.htm

第3話 史上最悪の結婚式
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すずの結婚式が近づく中、父・完一の機嫌はますます悪くなる。
エリートの男性が何の取り柄もないすずに二週間で結婚を申し
込むなどおかしいことではないか?完一は営業のためにやって
きた大平ゴローに結婚式場に脅迫状を送るか、当日荒らしてく
れないかと頼む。しかしゴローからはそんな妄想をするよりも
当日にスピーチする内容を考えた方が良いのではないか?と言わ
れる。絶対にスピーチなどしないという完一だったが・・・

帰宅すると自宅では結婚式の用意で大慌て。座席を決めたり
出席者に連絡を取ったり・・・見積書を見て金額に驚くばかり
でなく、小百合には当分結婚式は挙げられないぞと告げる。
そんな小百合は、微妙な視線でこの結婚式を見ていた。なんと
彼女のお腹には9週目になる赤ちゃんが居たのである。
すずは完一には式場でも迷惑をかけないように何もしないで
と釘を刺される。スピーチはしなくてもいいのか尋ねると、
普通は新郎の両親がするものだと言われてしまう。更に智恵子
の姿がテレビに映ると、当日にはマスコミの取材陣も押し寄せ
るかも知れないので、問題行動を起こす父に改めて何もしない
よう告げる。

完一は自宅に居場所が無く、真知子の元を訪れ愚痴をこぼす。
娘から式の内容に文句を言うな、披露宴では誰にも声を掛けるな
目立たぬようにしていろと言われているという。
しかし真知子は先日デートにすっぽかされた事を怒っていた。
埋め合わせはいつしてくれるのかとして完一に迫ると、今晩
一緒に飲みに行こうと誘う。しかし真知子は一軒目で食事を
して二軒目の店に行こうとしていたとき、自宅の息子から電話
がかかってくるのを見るとそそくさと帰宅してしまう。

すずは博と逢う。すずはビザの申請もしたし、短大に退学届け
を出したという。一生博についていくというが、当の本人の
博は何処か元気の無さそうな様子だった。

一方予備校に通う正は、ふと教室を覗くと一人の清楚な女性に
目が留まる。そんな所にすみかがやってきて愛妻弁当を作って
きたと付きまとう。正は付き合っている訳ではないのだから
そんなことをする必要はないと告げ、ここに来られるのも迷惑
である事、二度と俺の前に現れるなと告げる。

学校では小百合のクラスの生徒・君塚進太郎がケンカした事で
母・真知子を呼び出す。ケンカした原因は母親がホステスを
している事だったという。真知子は最近家でも反抗期で困って
いる事を告げる。小百合は彼女が結婚もせずに出産したことを
聞いて自らの境遇と同じである事を知り興味を持つ。
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人それぞれに問題を抱えている神崎家。
すずの結婚式によって家族がまとまろうとしているが、相変わ
らず父親はハブにされて、しかも結婚式では新郎が来ないという
事態に見舞われる。

何やら博には抱えている問題がありそう。
寝坊したとするが、前日より何か言いたそうな素振りをしていた
し、すずを選んだ理由も、前回のセリフの中で全てを受け入れて
くれそうだったからとしていた事からも、問題はある様子。

今回はすずに込められた名前の意味を知ったり、家族代表の
スピーチの中で正が告げた言葉が全てだった。
幼い頃ハイキングに行った時に家族が経験したこと。
森の中で迷子になった家族が変わらぬ態度の父親の姿を見て、
安心感を得たとするところは、結婚式に於いて存在感の無かった
父親に対して、最高の言葉になったと思う。

結婚式も仕切り直しにしたにもかかわらず、今度は父親がすずを
連れ出してしまう。相変わらず問題行動の父親だけど、問題に
見える父親の行動の中にも現実的には常識的に見えてしまう所
がこのドラマの面白い点だ。
父親にしても二週間で一気に事が進みすぎたことに理解できて
いないのかもしれない。

問題はすずだけでなく小百合の妊娠の問題もあるし、真知子が
子持ちという事で、意外な姿を見た気がする。
正の恋心?にも期待と不安が存在するかな。

神崎完一(55) …… 田村正和 (父、開業医)
神崎すず(21) …… 広末涼子 (次女、短大生)
神崎小百合(27) …… 水野美紀 (長女、私立の教師)
神崎正(19) …… 岡田准一 (長男、予備校生)
大平ゴロー(31) …… 加藤浩次 (青空製薬の営業)
すみか(18) …… 矢沢心 (ガングロ女子高生)
温子(25) …… 今井陽子 (完一の病院の看護師)
国東博(31) …… 及川光博 (三友商事、東大出身、すずの彼)
松嶋幸介(47) …… 山口祐一郎
君塚真知子(30) …… 石田ゆり子
神崎美也子(47) …… 黒木瞳 (母)
ガンジー …… （犬）

国東裕治 …… 中丸新将 (父、通産省の高級官僚)
国東智恵子 …… 松本留美 (エッセイスト)
君塚進太郎 …… 高橋隆大

広岡由里子、瀬戸陽一郎、窪園純一、小林由佳、萩野恵理
石川絵理、大桑マイミ、田中啓三、吉田佳代、尾花寛治

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)