HERO

脚本/福田靖
出演/木村拓哉、松たか子、大塚寧々、阿部寛、八嶋智人
勝村政信、小日向文世、角野卓造、児玉清、田中要次、正名僕蔵
おかやまはじめ、矢沢亮介(声)、阪井あかね(声)

第2話 帰れないふたり

久利生の元に被疑者・高井戸謙介が送られてくる。
正当防衛を主張する高井戸の顔には無数の殴られた傷跡が生々
しく残っており、被害者は高井戸が振り払った手から外れ、
階段から転げ落ちて死亡した。高井戸に付くのは日弁連の副理事
をしている大物弁護士・坂ノ上幹二。高井戸の父親は代議士と
言うこともあり、検察に圧力をかけてくる。

今回は仕事と私生活の両立の難しい検察の仕事について描かれた
感じの内容だった。

冒頭から久利生が女性の罪を問う意味ありげな映像から始まる。

事件当時のことを知る2人の証言者との面会。更に被害者が働いて
居たとする和菓子屋での聞き込み、そして現場へと足を運ぶ
久利生と、常に不平不満ばかりをこぼす事務官・雨宮舞子の二人。
雨宮舞子が久利生の事を信頼していくのと同時に、ドラマは
少しずつ解決に導かれてるという段取りだ。

やはり事件は会議室で起こっているのではない。
捜査は足で稼げといわんばかりの展開で、現場に足を運ぶから
こそ新たなる発見がある。
証言内容が画一化し過ぎている事、指先を使う職人がいきなり
素手で殴るという不可解さ。それが作られた証言だという事を
証明する最後の決め手。どれも良くできていたと思う。

更に今回検察の仕事に関して十二分にプライドが有ることを
発言してくれた牛丸豊の発言のタイミングも良かった。
その時全員の顔にカメラのアップが映るが、皆凛々しい顔をして
いる。いざという時の一致団結したチームワークの良さと、
逆にその後に突き放してしまうシャレの利いた展開が実に
心地良い作りになっている。

guest
速水亮、神山繁、大柴邦彦、田村元治、土倉有貴、中越典子
立石ゆう、清水ひとみ、堂ノ脇恭子、矢沢亮介、阪井あかね

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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