HERO 脚本／福田靖 出演／木村拓哉、松たか子、大塚寧々、阿部寛、八嶋智人 勝村政信、小日向文世、角野卓造、児玉清、田中要次、正名僕蔵 おかやまはじめ、矢沢亮介(声)、阪井あかね(声)

第4話 彼に教わったこと

女子大生がストーカーによって殺害される事件が起こる。
容疑者として現場近くにいた小山田という男が検挙される。
しかし小山田は怪我で入院。検察として江上と事務官の雨宮が
担当するが、被疑者は怪我をしている事、そして現場から凶器
が見つかっていないことから警察に逮捕は見合わせると発言。
しかしその発言が元で、警察は入院中の小山田をマークして
居らず逃がしてしまうことになる。

検察と警察の関係を描いた話しだった。
そこには互いの仕事に対するプライドと縄張り意識が存在し、
その鬩ぎ合いがある種の興味深さを演出している。

一見何の関係も無さそうな無銭飲食の男・漆山保(梶原善)。
この男の発言からヒントを得て事件を解決していくが、
それが一本に繋がった時の爽快感が存在する。

その爽快感がドラマの中でも検察官の仕事の充実感として
意図した演出として使われている。今回タレント弁護士への道を
模索している検事・芝山貢が弁護士事務所から引き抜きの話しが
あるが、彼を最後に使うことで上手いこと移籍する事を拒んだ。

やはりドラマとして面白いのは、木村拓哉演じる久利生公平の
仲間思いの一面だろう。
本人は現場刑事の壇原段(宇梶剛士)に対して、責任とかメンツは
関係なく、仲間意識などは存在しないと言っていた。しかし
冒頭でミスを犯した江上達夫をカバーするために、全員が事件
に目を向けるようし向けたのも彼の仕組んだ罠だった。

guest
宇梶剛士、梶原善、森下涼子、菊池均也、森下哲夫、北山雅康
まいど豊、小井塚登、鵜飼一嘉、井出勝己、植松洋、野地将年
鎌田直、片山美穂、堀口たかよし、中村泰三、二聖いず美
高島彩(現：高島彩子)

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)