HERO

脚本/福田靖
出演/木村拓哉、松たか子、大塚寧々、阿部寛、八嶋智人
勝村政信、小日向文世、角野卓造、児玉清、田中要次、正名僕蔵
おかやまはじめ、矢沢亮介(声)、阪井あかね(声)

第8話 過去を知る女

医療過誤事件が送検され、担当する検事は久利生に決まる。
この手の事件は公判が厄介なため担当したがる検事がいない。
久利生に決まったことで検事部長の牛丸豊は安堵するが、
医者側の弁護士には、マスコミが注目する事件ではどんな事でも
勝ちに来る巽江里子が担当することになる。巽江里子は久利生
と司法修習に於いて同期であり、互いの私生活を知る間柄でも
有った。

まさか通販のベッドがこんな形で役に立つとは思わなかった。

巽江里子と久利生に挟まれた雨宮舞子が居心地悪そうであり
また嫉妬心が芽生えている所など、実に面白い話しだった。

そういえば宇多田ヒカルがカメオ出演している。
ウェイトレス役で一瞬ではあるが、きっちりと顔が判別出来る
位のアップのカットが有り、この回はHEROの中でも最も視聴率
を稼ぎ出した(36.8%)話しである。

ドラマは医療過誤に纏わる話しだが、ドラマとしてのテーマは
当時を知る者たちのそれを証言する人間にスポットが当たる話し
だ。

裁判は生き物であり、証言次第で形成はどんどん変わっていく
という鍋島利光次席検事の発言通りの展開になる。
人間の良心に問いかけるだけでは危険で不確実なものだと
感じさせる。

優秀弁護士だとされるが、巽江里子の汚さは純粋熱血な久利生
とは釣り合わない役であり、二人が過去に恋人だったとする
ならば何とも不可解な関係である。

guest
飯島直子、田山涼成、津村鷹志、西牟田恵、木内晶子、大塚良重
斎藤歩、滝雅人、谷津勲、首藤健祐、法福法彦、一本気伸吾
早川亜希、永嶋和子、宇多田ヒカル

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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