HERO

脚本/福田靖
出演/木村拓哉、松たか子、大塚寧々、阿部寛、八嶋智人
勝村政信、小日向文世、角野卓造、児玉清、田中要次、正名僕蔵
おかやまはじめ、矢沢亮介(声)、阪井あかね(声)

第9話 俺がずっとそばにいる

出社途中の雨宮の身辺で事故が起こる。
何もないところから突然頭上めがけて石膏像が落ちてきたので
ある。しかしそれを話したところで東京地検城西支部の検事たち
は誰も興味を示さなかった。
そんな時、ピザ屋に扮した怪しい男が突然城西支部に現れ、
煙幕を焚き、検事達が動揺している隙をついて、手当たり次第
室内の物を破壊した。一瞬の出来事に犯人の顔や特徴を誰も
見ることが出来ず、捜査は難航する。

雨宮と久利生が最接近する話しで、二人の恋を暖かく見守って
いる人にとっては、有る意味最高のエピソードでは無かろうか。
普段は凜としている雨宮だが、狙われているのが自分だと分か
ったときの態度のギャップは、男心を擽るのに十分なシチュ
エーションで有ると共に、タクシーの中で久利生のダウンジャ
ケットを握りしめる様、久利生に対して何処にも行かないで
欲しいと言葉する場面は、かなり萌えるような展開である。

ドラマでは二つの事件が同時期に東京地検城西支部を襲う為に
意外性を生む展開であり、それが緊迫感に繋がる。
何と言っても冒頭で何気なく落ちてきた石膏像。この件が
偶然ではなく必然だったと分かったときの恐怖は、とてもよく
現れていたし、久利生に良い見せ場を作った感じがする。

検事という職業の難儀な一面をかいま見せると共に、それでも
尚、検事としての職務を全うする雨宮と久利生のセリフがとても
栄えて有る意味感動を呼び起こした。

今回検事としての職業や職務を別の形で表現した様な仕掛けで、
なかなか良くできていたし、久利生の優秀さや男性としての
格好良さを十分描いた話しだったと思う。

guest
りょう、高橋克実、相島一之、吉田朝、伴美奈子、天現寺竜
川渕良和、松澤仁晶、森永徹、海老原敬介、熊倉智恵

評価:★★★★★★★★☆☆ (7.0)

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