Love Story
(2001年4月期・TBS)

脚本:北川悦吏子
音楽:日向大介
演出:生野慈朗、土井裕泰、今井夏木
プロデュース:植田博樹

http://www.tbs.co.jp/love-s/


第1話 飛べない鳥

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あんみつ"紀の善"で抹茶ババロワを購入する須藤美咲。
彼女は小説家・永瀬康のアパートで時間が来るまで待っている
と、自分のファンだと勘違いした鍋友恭二が下にきて、追い返
そうとする。美咲は康の元に来た事を告げる。永瀬康の家の
チャイムを鳴らすと不機嫌そうに中から声が聞こえる。
一時に約束していたので会いに来たという。康は美咲に香水は
付けていないか尋ね、付けていないことを知ると中へと通して
くれる。臭いが苦手だという康。
美咲は出版会社・創文書店で派遣社員として働いていた。
この日編集長の柏原に言われ、いつもの担当の池谷では無く
美咲を使いに出させた。永瀬康は新刊を出せば30万部は堅いと
される売れっ子作家だが、ここ二年スランプで全く出版物を
出していなかった。担当の池谷によるととても気難しい人で
お茶の温度一つを取っても彼には好みがハッキリしていて、
難しいとのこと。美咲は彼から原稿を取ってくれば正社員に
すると言われていた。

ご機嫌を取る美咲。しかし康から突然人生は楽しいか?と問われ
そんなに楽しい気はしないが・・・と渋々答え始める。
オレはつまらなくて人生は生きるに値しないと言う。編集長が
派遣を寄こしたことでオレの事をサジを投げているだろう?と
問われスランプで今後書けないかも知れないと告げる。お前も
オレの発行部数が目当てでハイエナみたいに集る奴かと告げられ
更にスランプのオレにあてがわれるくらいだからお前も二流の
編集かと言われる。それを聞いた美咲は、真面目に生きている
事を告げ、二年も新作を掛けていない人に言われたくないと
して、今の貴方ではハイエナに集られる様な才能はあるのか?
と思わず告げる。次の瞬間我に返り美咲は謝罪して部屋から
出て行く。
報告を受けた編集長は美咲に対して4月いっぱいで派遣の契約
は打ちきりだと告げる。

恭二はオープンカフェで飲んでいる康に話しかける。そんな
恭二の元に再び女性がやってくる。名前は香乃。クラブで恭二
にキスされたという女性だが、全く覚えていない恭二はこんな
風にキスしたのかと再度キスしてみる。すると最低だとして
香乃はビンタして立ち去る。

康の自宅に香乃がやってきて自分は田舎から出てきたので
泊めて欲しいと頼む。恭二の家に行ったら"最中"だという。
このままだと売春しそうだという彼女。

美咲は転職雑誌に目を通し、彼氏の村上に電話して一緒に
ディナーを食べようとするが、彼は仕事に忙しいらしく全く
乗り気でない。しかもここ二ヶ月彼から一切電話がなかった。
美咲は部屋にも誘ってくれないのねとして電話を切る。
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編集と小説家の関係

美咲の中に拘りというものが見えなくて、康に影響力を与える
人物なのかどうか実に分かりづらい。
互いにツンケンしている所から始まって徐々に距離感を近づけて
いくというのが恋愛ドラマの定石だろうが、主人公の康にしても
つかみ所の無さが存在している。

金持ちのボンボン・鍋友恭二

女をとっかえひっかえの男。
自分が住むアパートは父親が経営しているとの事で、生活感の
無さは相変わらずだが、一応イラストで成功したいとする夢
が有りそうだ。クラブでDJをしているのか、その関係で女性
にはモテモテ。流石に冒頭から美咲相手に自意識過剰な一面を
見せる辺りはかなり寒いものがあった。

30歳代、仕事に行き詰まり結婚に逃げようとする美咲

派遣社員としての未来もなく、そのまま男性にすり寄りゴール
インしてしまうという選択筋も有りな女性。ただ現在の恋人は
仕事に精を出しすぎていて一切相手してくれず、世間的には
もう別れている状態なのではないかとの事。

田舎から出てきた香乃

この人の役目も現在の所中途半端で、かなり現実離れした所
も有る。香乃がいきなり康に泊めてくれというけれど、この
二人は知り合いなのか??単に都会に憧れる田舎娘という事
なのだろうか。





須藤美咲 (30) …… 中山美穂 (出版社・創文書店・契約社員)
永瀬康 (37) …… 豊川悦司 (小説家)
鍋友恭二 (24) …… 香取慎吾 (イラストレーターの夢)
小林香乃 (19) …… 優香 (サンセット・カフェで働く)

池谷貢 …… 加藤晴彦 (出版社・創文書店)
倉田ユミ …… 畑野浩子 (出版社・創文書店)
永瀬ケンジ …… コタニキンヤ (弟)
蓼科久美子 (27) …… 戸田菜穂

柏原修三 …… 小野武彦 (出版社・創文書店・編集長)
永瀬ヨシ (80) …… 三崎千恵子
村上 …… 坂口憲二

一戸奈美、徳井優、半海一晃、こぐれ修、乙黒史誠、椎名裕美子
せきぐちきみこ

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