Love Story
(2001年4月期・TBS)

脚本:北川悦吏子
音楽:日向大介
演出:生野慈朗、土井裕泰、今井夏木
プロデュース:植田博樹

http://www.tbs.co.jp/love-s/


第6話 まさかのキス

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永瀬は原稿を見つけ出してくれた美咲に夜の公園で抱きしめる。

後日美咲は永瀬の部屋に来る。互いに気まずさ故に咳払いを
し始める中、永瀬は原稿を見つけてくれた事を感謝する。
そして君のお陰で本が出せたと。3/48は君のお陰だと告げるが
この前の抱きしめたことに関しては忘れて欲しいと告げる。
抱きしめたかったのは君ではなくあくまで原稿だと告げる。
美咲は私も愛しているのは貴方の文章とストーリーだと告げ、
"不安"にさせてスミマセンという。これから作家のアイハラジ
ュンイチの元に行かねばならないので立ち去る美咲にちょっと
寂しげな永瀬。

一方鍋友は香乃に約束していた着色したイラストをプレゼント
する。そんな二人の事を一人の帽子を被った男が物陰から眺めて
いた。

永瀬の家に祖母・ヨシと弟・ケンジがやってくる。
祖父の主治医だったシバセキ先生の孫が渋谷女子大を卒業する
事になったとして、見合いの件を持ちかけられる。好きな子は
居るのかと聞かれた永瀬はそれを否定し、お世話になった人だと
いうことで仕方なく見合いをすることになる。

作家のアイハラは美咲と池谷に接待されキャバクラで足を運ぶ。
帰り道の車の中で美咲はアイハラからセクハラを受けるが、
それを拒むと車から降ろされてしまう。覚えていろよこのアマ
と言われた美咲はヤクザみたいだと呟く。

永瀬は見合いすることになる。相手は不況の現在就職するより
も、見合いして結婚する方が良いかなと思って見合いしたという。
見合いを就職変わりにするなという永瀬。作家の年収は幾らく
らいなのかと問われるが秘密ですと答える。

ケンジの元にいく美咲。ケンジから相手は浜崎あゆみ似で若くて
ピチピチしていると言う。兄貴もそんな相手となれば萌えない
ハズはないと言われ複雑な心境の美咲。

一方永瀬は見合い相手が友達と電話しながらハンバーガー店で
注文している姿を見て、目の前の相手と話をしなさいと告げ
電話を取り上げる。怒った相手に、どうやら僕と君は合わない
みたいだと告げる。すると相手は永瀬を見て時代に取り残された
人、オタク、のび太だと非難する。

永瀬は一人自宅に戻り美咲との事を思い浮かべていた。
そんな彼の家に美咲がやってくる。単行本化に関する契約書類
を届けに来ただけでは有るが、永瀬は先程女子学生に言われた
時代に取り残された感を自分から感じるか?と問う。見合い相手
に何か言われたのかと問われると、オタク、のび太だと言われた
と告げる。貴方がのび太ならば私が貴方のドラえもんになると
告げる美咲。どうせ私達は時代に取り残されている事を告げる
美咲は、自分と違う世界の嫌な人とは逢わなくても良いのでは
ないかと告げる。
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ドラえもんとのび太

永瀬がのび太という発想は出なかったな。
美咲がドラえもんという発想も全くでない物だけど、この
ドラマではこういう例えを面白く使うよね。

ちょっと無理のあるお見合い

37歳の男性と大学を卒業したばかりの女性と見合いさせると
いう展開はちょっと無理がないか。
この二人の縁談をまとめたいと思っている人はヨシ以外に誰が
居るんだか。

随分偉そうな態度の永瀬だけど、言っている事はほぼ正論。
しかし彼は結構打たれ弱く、女子大生に時代遅れと言われた
事に気になっている感じだ。

永瀬の美咲に対する気持ちが良く現れている話

今回は随分永瀬が美咲を意識している事が分かる演出だった。
肝心の美咲は永瀬が見合いしているのを知りつつも必要以上
にヤキモチを焼いている姿はなかったな。

香乃は結納直前に飛び出した身。

なんと相手役は佐々木蔵之介さんなのね。
怪しげなストーカーっぽい役割だったけど、最後は鍋友家に
突入する。

美咲と池谷が急接近

美咲が作家先生にセクハラされているのを見て思わず啖呵を切る
池谷。雑誌に穴が開くのを防ぐために、池谷と良い関係にある
作家・山田に頼んで急遽埋めて貰うことになる。

飲み屋で二人して飲むシーンが有るけれど、微妙な距離感と
二人が自分たちの関係について探り合いをする姿が印象的だ。
"池谷ってこうして見ると可愛い"、"池谷ならば何でも話せる"
とのアプローチをする美咲に対して、美咲は魅力的だという。

しかしこのドラマのキャラクターたちは皆何処か自分に自信が
持てず、他人が魅力的だねと言うことに対して"何処が?"と
ツッコミを入れて他人から見る自分の良さを再確認しようとする
姿が多い。
相手がクドイているかどうかわざわざ確認する行動もそんな
心理が現れているのかも知れない。

作家はいつまでも子供

物を表現する人たちは永遠の青春を手に入れたという池谷。
凡人のオレはオヤジになっていくだけだという池谷も出版社
の人間らしく、何処か詩的な一面がある。美咲にキスを迫る
際にも、その場所が鉄橋の上だと知り、地上4.7mのキスとか。
キスの間に何台の車が通り過ぎるのかとか・・・


須藤美咲 (30) …… 中山美穂 (出版社・創文書店・契約社員)
永瀬康 (37) …… 豊川悦司 (小説家)
鍋友恭二 (24) …… 香取慎吾 (イラストレーターの夢)
小林香乃 (19) …… 優香 (サンセット・カフェで働く)

池谷貢 …… 加藤晴彦 (出版社・創文書店)
倉田ユミ …… 畑野浩子 (出版社・創文書店)
永瀬ケンジ …… コタニキンヤ (弟)
蓼科久美子 (27) …… 戸田菜穂

柏原修三 …… 小野武彦 (出版社・創文書店・編集長)
永瀬ヨシ (80) …… 三崎千恵子
村上 …… 坂口憲二
マキタ …… 半海一晃 (ヒビキ出版)
山田エビ …… 余貴美子 (小説家)

一戸奈美、藤木孝、佐々木蔵之介、内藤陽子、邱太郎
石川裕司、長谷川舞、岳美


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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