Love Story
(2001年4月期・TBS)

脚本:北川悦吏子
音楽:日向大介
演出:生野慈朗、土井裕泰、今井夏木
プロデュース:植田博樹

http://www.tbs.co.jp/love-s/


第7話 最後のデート

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歩道橋の上で帰宅する池谷は美咲に対して、素敵なキスして
みませんかと誘う。試してみようかとして二人はキスする。

鍋友の家にやってきたのは、なんと茨木に住む香乃の兄だった。
鍋友は香乃に結婚相手が居ることを知らなかったという。
たまたま永瀬が頼まれていたお茶を届けに鍋友の家にやってくる
と鍋友は永瀬に一緒に話しを聞いてくれるよう頼む。
サンセットカフェに来たのならば何故香乃に直接話さないのかと
問うが、直接行けば逃げられるという。
そんな中香乃が鍋友の家にやってくると、兄は彼女を捕まえて
話をすることになる。

現在香乃は友人のアキの元に住んでいること。兄に格好悪いこ
とはしないでと語る。一度で良いから恋をしてみたかったと
いう香乃。綺麗な服を着て表参道を歩きたかったし、あの町を
抜け出したかったという。結婚前に一度冒険がしたかったと
訴える。

一方池谷とキスしていた美咲は永瀬の家に行きキスした件を
包み隠さず池谷に語る。永瀬は苛立ち、君は思いこみが激しい
とかいつも恋をしている事を指摘する。池谷は近くにいて分か
らなかったが、優しくて良い奴だし、仕事でも尊敬できる人だ
という。永瀬はオレが心配する事じゃなかったなと呟く。
そんな中、新作"おじさんの天使"が出来たとして美咲に原稿を
渡す。それを知った美咲は一度に春が来たみたいだと告げる。

美咲は原稿を社に持ち帰ると、ユミや池谷から喜ばれる。
池谷とはちょっと気まずい感じもあるが、彼から日曜日にデート
をしようと誘われる。

一方香乃の働いていたサンセットカフェでは、香乃の友人・アキ
が変わりにアルバイトをすることになる。今週中に香乃は実家
に帰るという。香乃は鍋友にウソでも良いから一度デートして
と頼む。最後の思い出作りだと語ると、結婚することを告げ、
鍋友には自分の道を歩いていって欲しいと告げる。

永瀬の家に美咲がやってくる。日曜日に新作が出来た祝いを
創文書店主催でやるという。永瀬は行かないとへそを曲げる。
そんな中、永瀬の家に蓼科久美子がやってくる。姉の7回忌の
案内を持ってきたという。身内だけでやろうとしたが、この前
姉の元に来てくれた事で案内を渡すことにしたという。永瀬は
自分も必ず行くことを告げる。

帰りに美咲は久美子と一緒に駅まで歩く。その途中の公園で
二人は少し立ち寄り話し合いを行う。
久美子は美咲に自分は永瀬が好きだと告げる。姉が生きている
頃から好きだったこと。姉が亡くなってからちょっと永瀬は
精神的に不安定な時期があり、心配で放っておけなかったという。
あの人死んでしまうのではないかと思い、一週間ほど彼の家で
一緒に過ごしたこと。もう大丈夫だと思い立ち去ったという。
永瀬でも取り乱すことが有るのですねと美咲は意外に感じる。
時々狂ったように泣いていた。優しくてナイーブな人だと告げる。
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池谷と美咲

今回はこの二人が本格的に関係をスタートさせようとするもの
だった。
池谷はデートらしいデートが嫌いだという。しかも年下の彼は
給料日前でお金がない。
ただこういっては何だが、美咲も派遣社員なのだから年上とは
いえ金銭的に余裕が有るとも思えないけどね。
電気店デート、焼きそばデートは如何にも男性が好きそうな
ものだけど、美咲の金で水族館デートに行くことになる。
日本のドラマのデートの定番って感じ。クリスタルのイルカの
置物のエピソードもありがちな形だったね。

鍋友と香乃

ついに香乃の正体が明らかになる。
茨木から出てきた田舎娘で、両親は教師。商工会の人との結婚
が決まっており、全てのレールを敷かれたもの。
両親の顔色を気にして派手なメイクや髪の毛を染めるのにも
一苦労の性格で、冒険らしい冒険をしたことが無い。
永瀬に唐突にキスしたシーンについても理由付けが為されていた
ね。全ては東京の生活様式に憧れた故の行動だ。

デートは、定番コース。
タイムリミットが設定してあり、デートのその日に帰ろうと
している辺りにドラマ性が有るね。
ちょっと鍋友の設定が気に入らないけど、香乃の存在は色々と
影響力が有って面白い役柄だった。

一人で待ちぼうけの永瀬。

行かないと言いつつ楽しみにしている永瀬に対して、この出版社は
ホント、作家先生を放置しているな。
こんな酷い仕打ちをしたら誰も小説を提供しなくなってしまうので
はないか。

永瀬を好きな久美子。

クレジット的にこの位置に戸田菜穂さんが居ると必ず恋愛関係に
絡んでくるだろう事は明らかか。まぁ関係が発展するには少々辛い
立場だけど、永瀬は結構気の弱さやナイーブな一面が存在して
いるから流れに身を任せるなんて事も・・・

久美子は美咲に色々と永瀬とのこれまでの事を語る。

ドラマ的には視聴者に永瀬との関係を説明する為に出てきた感じ
では有るが、美咲の事をライバル視した事での先制パンチ的な
意味合いも有ったのかも知れない。
永瀬から思いこみや決めつけが激しいと言われた美咲も、彼女
の話を聞いて永瀬の意外な一面を知ることになった。



須藤美咲 (30) …… 中山美穂 (出版社・創文書店・契約社員)
永瀬康 (37) …… 豊川悦司 (小説家)
鍋友恭二 (24) …… 香取慎吾 (イラストレーターの夢)
小林香乃 (19) …… 優香 (サンセット・カフェで働く)

池谷貢 …… 加藤晴彦 (出版社・創文書店)
倉田ユミ …… 畑野浩子 (出版社・創文書店)
永瀬ケンジ …… コタニキンヤ (弟)
蓼科久美子 (27) …… 戸田菜穂

柏原修三 …… 小野武彦 (出版社・創文書店・編集長)
永瀬ヨシ (80) …… 三崎千恵子
村上 …… 坂口憲二
マキタ …… 半海一晃 (ヒビキ出版)
山田エビ …… 余貴美子 (小説家)

一戸奈美、佐々木蔵之介、松永久仁彦、成田さほ子、広沢味希
大泉博、蘭佑輔、原田和美


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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