相棒
警視庁ふたりだけの特命係
(2002年度10月期・テレ朝)

プロデューサー - 松本基弘、香月純一・須藤泰司・西平敦郎
脚本 - 輿水泰弘(1)(2)(5)(8)(11)(12)
櫻井武晴(3)(4)(7)(10)、砂本量(6)(9)

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_01/


第3話 秘密の元アイドル妻

--------------------------------------------------------
歩道橋の階段で男が突き落とされて亡くなる。ちょうと落とさ
れると同時に辺りは雨が降り始めた。

遺体は突き落とされた筈が歩道橋の上で見つかる。
鑑識によると死因は頭部挫傷で、全身に打撲の痕が有るという。
加賀山は貴船組の麻薬の売人であり、最近大陸系グループの陳
風偉率いる組織と対立の関係にあるという。三日前に陳の組織
のものが縄張り争いで負傷していることもあり、報復ではない
かという見方が大勢だった。

警視庁は陳グループが麻薬の取引を行うという情報を得て張り
込みを行う。麻薬課だけでなく殺人課も同時に捜査をしていた
為に二つの警察組織が入り交じり現場は大混乱。二名の売人を
逃がすが、元締めの陳風偉は捕まえることが出来た。

右京は突然薫を連れて末広亭へ落語を見に行く。
最近真打ちとなった橘亭青楽がトリを勤めていた。
薫は右京から落語のHow toを受けて楽しむが、手紙として使用
していた小道具である手ぬぐいを途中で引っ込めて扇子を
手紙に見立て直す。その姿に違和感を覚える右京。
しかも現場には先日取り逃がした二人の売人が姿を見せた事も
有り落語が終わると同時に大捕物へと発展する。
--------------------------------------------------------

冒頭の展開の中でルミノール検査がどんなものなのかを説明
した所が良かったね。

ドラマは落語家が犯人という珍しいものであり興味深いモノが
有ったが、商売道具が血痕が付着していた為に不自然な動きを
するというネタは「古畑任三郎」の第一シーズンの"第5話 汚れ
た王将"でも使われていたな。あの時は将棋の駒に血痕が付着
していたので駒を裏返すことが出来ずに負けてしまったの
だけどね。そういえば「古畑任三郎」の第三シーズンの1話
でも落語家が犯人だったことがあったな。

さて殺人事件と落語家の流れには一見接点がない為に、やや
偶発的にたどり着いた事件にも思えるところ。町中の施設には
監視カメラが多いために寄席を利用するという強引な結びつき
を求めていたが、やや出来過ぎな話しでもある。

殺したのは誰なのか。
対立している組織は殺人の翌日に麻薬の取引をしている事も
あり、本当に殺人を犯していたのならばそんなリスクある
行動を翌日には取らないだろうとの事でボツ。

落語家の流れにたどり着いた右京は彼の妻が経営する家庭料理
の店を訪れる。彼女は元アイドルの女性。しかし麻薬がらみ
の事件が有って引退に追い込まれた経緯がある。アイドルの事
を語る薫とそれに嫉妬するかのような美奈子のやりとりは
面白かったね。

美奈子が麻薬の売人と接触していたこと。そして被害者が
寄席で配られる演目のパンフレットを持っていたことから
本格的に落語家を調べていく。
結局冒頭から手ぬぐいの件に目を付けていたし、見つかるのは
時間の問題だったのかも知れない。
ドラマとしてのポイントは洗ったくらいでは血液反応は落と
せないという事か。

杉下右京 - 水谷豊
亀山薫 - 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 - 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき - 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 - 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 - 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 - 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 - 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 - 片桐竜次 (警視長)
中園照生 - 小野了 (警視正)
小野田 公顕 - 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 - 六角慎司 (捜査第二課員)

大木長十郎 - 志水正義
小松真琴 - 久保田龍吉

橘亭青楽 - 小宮孝泰 (落語家・真打ち)
倉本美奈子 - 大西結花 (元アイドルの荻野美奈子)
加賀山友二 - 桐生康詩 (貴船組の売人)
陳風偉 - 立花政治 (チェン・フォン・ウェイと読む。元締め)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system