木更津キャッツアイ
(2002年度1月期・TBS金曜22時枠)

脚本:宮藤官九郎
プロデューサー:磯山晶
演出:金子文紀、片山修、宮藤官九郎
音楽:仲西匡 / 山川恵津子


第6話 さよなら小津先輩

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オジーが居なくなりみんなで探すことになる。

山口先輩は猫田を問い詰めると何か事情を知っている様子だっ
た。

うっちーとぶっさんは海に浮かんでいるオジーの帽子を見つけ
る。実はうっちーは昨晩のオジーの行動を知っていたのである。

マスターの家に集まる仲間と山口、猫田。
そこでオジーはトルエンを暴走族相手に売っていたことを知る。
猫田がその役目をオジーに任せた事。その際オジーは金は要ら
ないので野球をもう一度したいと語る。オジーと猫田がキャッ
チボールし、先日オジーは試合にも出場した際に、当時の記憶
を思い出していた。
オジーには双子の兄が居て、オジーと同様に野球をしていたが、
ある時野球の道から外れてグレ初めて、トルエン絡みでトラブル
に巻き込まれて死んだという。オジーは恐らく記憶を取り戻し
て兄の復讐のためにトルエンを売っていたのではないかという。

オジーは河川敷のゴミ捨て場で遺体となって発見される。
警察が現場検証する中で、ぶっさんら仲間達はただ見守ること
しか出来無かった。ヤジウマの心ない言葉にバンビは激怒する
が辞めておけとして止める。
木更津市が金を出して告別式が執り行われる。500人近くが
集まりオジーの存在感を伺わせる。香典返しとしてオジーの
人形のキーホルダーが配られたとのこと。ぶっさんは一人告別
式には出られずにいるのだった
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オジーが突然金髪にした理由、そしてこれまで何処か焦点の
定まらないキャラクターだった彼が、足取りをしっかりして
居たところは、記憶が戻っていた為だったのねと。野球の試合
の時にフラッシュバックが起こっていたものね。

前半からいきなり裏が描かれどうなるかと前半はオジーの起こ
した昨晩の顛末を描き、後半はキャッツアイらしさを見せて
くれた。この辺の前後のギャップが今回ドラマを際立たせた。

やはり笑えたのは、猫田が残したビデオの存在。
猫田が男を見せて売人を絞めて、更なる元締めに対する復讐を
ぶっさんらに託すところ所は良くできていたし、それだけでなく
野球部の監督の件に於いても役割を与えた所など良くできていた
点だ。

ミッション・チン・ポッシブルに関して、中心を担うと思って
いたうっちーが囮であり、しかしやっぱり美味しいところを
持って行くなどバランスとしても良くできていた。

オジーの死によって、ぶっさん自身に死の恐怖を改めて味わせ
たり、仲間達と行動することによりそんな思いを吹っ切った
所など、仲間達の存在を上手く描かれていた。同時に美礼先生
も復活だね。


ぶっさん(田淵公平) …… 岡田准一 (末期癌、実家は床屋)
バンビ(中込フトシ) …… 櫻井翔 (大学生)
うっちー(内山はじめ) …… 岡田義徳 (モヒカン頭)
マスター(岡林シンゴ) …… 佐藤隆太 ("野球狂の詩"マスター)
アニ(佐々木兆) …… 塚本高史 (実家は佐々木写真館)
山口 …… 山口智充 (ニューエイジファイナンス)
猫田(猫田カヲル) …… 阿部サダヲ (野球部監督)
オジー(小津裕次郎) …… 古田新太
犬島くん …… 中村獅童 (猫田の後輩)
森山 …… 森山直樹
リトル山田 …… 妻夫木聡

モー子 …… 酒井若菜 (バンビの彼女)
美礼先生(浅田美礼) …… 薬師丸ひろ子 (教師)
教頭 …… 緋田康人 (美礼先生が好き)
ミー子 …… 平岩紙 (風俗嬢、うっちーの彼女)
男の勲章・店長(帯谷) …… 嶋大輔 (喫茶店のマスター)
純 …… 成宮寛貴 (アニの弟)
セツ子 …… 須之内美帆子 (マスターの妻)
ナオミ …… 増田恵子 (セツ子の姉)
巡査(竹田イチロウ) …… 三宅弘城
五十嵐イチコ …… 細野佑美子 (女子高生)
ひとみ …… あじゃ (女子高生)
ちはる …… 柴山香織 (女子高生)
二代目・木更津ローズ …… 森下愛子 (風俗嬢)
田渕公助 …… 小日向文世 (父・床屋)
シガニー小池 …… ピエール瀧 (運び屋元締め)
ダニー・ケニー・トニー …… スチャダラパー (運び屋)
歌田光子 …… 矢作美樹 (小池の愛人、歌手)

須永慶、瀬戸将哉、垂澤和成、丸山智己、五味良介、太田周作
水谷悟、スチャダラパー


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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