トリック2
(2002年1月期・テレビ朝日金23時枠)


第5話 百発百中占い師の謎?解決編

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未来が見えると名乗りだした奈緒子と吉子は毒入りのコップが
混ざった三つのコップを探り当てるという勝負を行う。
吉子は2つのコップの水を飲み干し、残す所奈緒子の選んだコッ
プが目の前にあった。吉子や見ていた信者達はその水を飲めと
奈緒子に迫る。奈緒子が飲めないで居ると、その水を吉子が飲
み干し、ここには毒ではなく塩が入っていた事を告げる。
奈緒子は卑怯だとするが、未来が見通せるのならば見破っていた
はずだとして、あなたはまがい物の占い師であると告げられる。

奈緒子は一連のコップのトリックを今更ながら想像し、全ての
コップの中に塩が入っていたのだろうと推測するが、証拠は
すでに片付けられた後だった。

そんな中信者達は奈緒子に向かって不満をぶつけてくる。
奈緒子のせいで、吉子は今日の未来を見通す占いを中止にした
というのである。おまえもたまには役に立つ予言を言ってみろ
と言われ、奈緒子はやぶれかぶれに

昼ご飯が金になっている。
時計の針が逆に動き出す。
炊いたご飯が元に戻る。
鎧が動き出して成敗する。

と告げる。

そんな奈緒子の元にナツは次郎から託された手紙を持ってくる。
するとそこには先程の毒のコップの顛末が書かれており、奈緒子
が負けること。信者に追いつめられる事になり助かるには、
信者達に土下座して謝罪するしか無い事、そして胸の豊かな
女性になりますと誓えと書かれていた。

そんな中昼食の時間になり、中野は弁当を選んで先程の奈緒子
が言った予言の真相を確かめる。もし一つでも予言が外れたら
貼り付けにして処刑すると凄んでくる。すると奈緒子が言った
とおりの予言が一つ一つ的中していく。
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上田が奈緒子を弄り倒す展開は最高。

手紙を使って奈緒子を不利な状況を楽しんでいるかのような
上田の態度が笑えた。胸の豊かな女性になりますと誓えと
迫るところはまたこのドラマのブラックさが利いていて好き
な部分だけど、本人にしてみれば嫌なところか。

矢部は無責任に逃げ去り、上田が合流する。

上田が来るまではちょっと不安な感じだったけど、彼が来たこと
で一気に心強くなってしまった。
信者達が心を操られている様子は良く出ていたか。

"トリック"に関してはイマイチ

結局吉子が不正しているとする証拠が提示できずに
毒のコップで勝負する辺りの強引さが何とも言えない。
最後に毒入りのコップを見抜く辺りの展開も、正直納得出来る
ものかどうかは微妙なものだった。

時間の穴、祈りの岩、通り抜けられる洞窟

冷静に見るとイマイチ納得出来るような仕掛けではないが、
まぁキャラクターたちのやりとりとリアクションの楽しいドラマ
だから軽くスルーするしかない。

長部の存在の意図

もう少し早い段階から存在の意図が怪しい事が提示されていれば
面白かったな。最後の段階になって札束が偽物だったり、
突然不自然に大声を出したりする行動が目だった。

大事なものはやっぱり失う。

米俵がオチだろうことは明らかだったけど、まさかご飯の全て
を次郎が食べてしまったとする辺りが強引すぎて笑えた。


山田奈緒子 …… 仲間由紀恵 (自称売れっ子奇術師)
(少女時代:塚本璃子)
上田次郎 …… 阿部寛 (日本科学技術大学の助教授)
矢部謙三 …… 生瀬勝久 (公安部所属の警部補)
山田里見 …… 野際陽子 (奈緒子の母。書道家)

鈴木吉子 …… 銀粉蝶 (占い師)
清水 …… 升毅 (吉子の秘書)
長部由起夫 …… 伊藤俊人 (鈴木吉子を信仰する男性)
瀧山 …… 光石研 (鈴木吉子の信者の不動産屋)
中野 …… 大河内浩 (鈴木吉子を信仰する中年男性、元証券マン)
大内マツ …… 絵沢萌子 (鈴木吉子の使用人)

内林若菜、高野祐治


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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