トリック2
(2002年1月期・テレビ朝日金23時枠)


第7話 失踪者必ず発見の謎〜解決編

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依頼者の岡本が人面タクシーを見た事を報告に来た為に、
奈緒子は次郎と矢部&石原を引き連れ、目撃された場所へと
急ぐ。すると辺りは暗く霧が掛かったような交差点で、確かに
タクシーが通りかかり、自分たちの目の前で閃光が走ったかと
思うと自分たちの体をすり抜け、後部座席には被害者の恭子の
姿が見えた。科学では証明できない事態が起こったとして一同
驚く。

しかし昼間に奈緒子は再び現場を訪れ、絶対にトリックが有る
ハズだとして調査を始める。
すると道路脇にあった工事現場の工事燈、そして電柱に焼け焦
げた跡が有ることに気がつく。銅線が張られていた跡があり、
奈緒子はトリックに気がつく。恐らく普通に走ってきたタクシー
は張られていた銅線にぶつかると閃光を放つ仕組みになって
いたこと。暗闇と濃霧が距離感と方向感覚を失わせており、
工事現場の工事燈を頼りに方向感覚を取り戻そうとした行動が
逆に錯覚を生んでしまったのだという。タクシーは通り過ぎた
のではなく右折していったのである事を暴く。恐らくタクシー
の後部座席に見えた恭子の顔はパネルであろうという。あの
タクシーは深見が運転していたのであろうとの事だった。

しかし深見には確かにアリバイが有った。
刑事の石原が恭子の私物を届けに、その時間に深見の屋敷を
訪れているのである。面会こそしなかったものの、寝ていた
深見が部屋の灯りを付け、インターフォン越しに会話していた
事を告げる。
奈緒子達は深見の屋敷に行き、アリバイを切り崩しにかかる。
寝室を見れば恐らくトリックは暴けるとする奈緒子。
するとフロアスタンドは音に反応して電気がon/offになるもの
だと分かる。恐らくインターフォンがなると電気がつき、
予め録音されていた深見の声が流れる様になっていたのだろう
と告げる。
しかし深見は何故私がそんなトリックをしなければならないのか
と疑問を呈する。奈緒子は恐らくゾーンを信じさせ怖がらせる
為だろうと告げる。しかし深見は岡本は本気で婚約者を捜して
いたし、クライアントである小早川についても驚かせる必要が
無いのではないかという。

奈緒子は矢部に頼んで失踪当時に容疑を掛けられた小早川辰巳と
岡本宏の調書を見せて貰う。すると小早川のアリバイは成立
していない事が判明する。なんと小早川が当時アリバイとして
いたことは、先程深見が行ったトリックと全く同じ方法で
自宅にいる事を週刊純情女性の小山内編集者に吹き込んでいた
ので有る。
深見もまた失踪の当日(1月20日)にはまだアメリカではなく
北海道の大学に居たことを知る。
これで深見と小早川のアリバイは崩せたことになる。しかも
岡本にも確かなアリバイは無く、犯行は誰にでも可能だった。

するとそこに岡本と小早川の二人がやってくる。二人にアリバイ
の事を告げると、互いに容疑者として怪しい旨を語り合う。
岡本は当時顧客の金を使い込んでいた事。恭子に金を無心して
いた事を小早川が暴露したと思えば、岡本も俣小早川が投資に
失敗して大金を求めていた事を告げる。

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人面タクシーの謎

これって作為的な計画だけど、これを実現するにはかなり
条件が揃っていないと難しいものが有る。まぁドラマだからと
言ってしまえばそれまでの事なのだが・・・

アリバイトリックの謎

当時の警察官が強引にアリバイが存在するとの結論づけてしま
った事が問題なのかも。
ランプを使ったり録音されたテープを使うっていうのはある意味
オーソドックスなものだね。

容疑者の誘導はとても上手くできていた

見ている誰もが犯人は深見だと思うし、遺体を見つけて欲しい
と迫る人物が犯人であるハズはないとする先入観を上手く
利用した話の流れだった。

深見は誰と手を組んでいるのか。

アリバイトリックに於いて深見が行ったことと、小早川が行った
手口が同じだったことで、ある意味ではこの二人が手を組んで
いる事も考えられた。しかし深見は小早川が犯人であることを
奈緒子達に知らせるためにそんな謎を上手く利用していたのね。

死を自在に操る男・深見

自分の死を偽装したり、岡本に自殺する事を誘導したり。
岡本が自殺した事を誘導したとしても起訴することは可能なの
だろうか。


山田奈緒子 …… 仲間由紀恵 (自称売れっ子奇術師)
(少女時代:塚本璃子)
上田次郎 …… 阿部寛 (日本科学技術大学の助教授)
矢部謙三 …… 生瀬勝久 (公安部所属の警部補)
山田里見 …… 野際陽子 (奈緒子の母。書道家)

照喜名保 …… 瀬戸陽一朗 (屋台の沖縄そば屋)
石原達也…… 前原一輝 (矢部の後輩刑事)

深見博昭 …… 佐野史郎 (パラサイコロジー)
小早川辰巳 …… 田山涼成 (出資者)
小早川恭子 …… 高木りな (被害者)
岡本宏 …… 池内万作 (証券会社、恭子の夫)

福井敬之、狸穴善五郎、菅野久美、園田順三、魚々瀬キノ
星野悠月

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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