ブラックジャックによろしく
(2003年・4月期/TBS)

脚本/後藤法子
演出/平野俊一・三城真一・山室大輔
プロデュース/伊與田英徳

http://www.tbs.co.jp/bj4649/


第2話 延命治療


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春日部教授が執刀した患者・金子トシオの担当医が英二郎に
なる。初めて担当する患者とあって英二郎は張り切るが、白鳥
からは余計なことはしなくていいと告げられる。白鳥の語る
意味が分からず尋ねると、先日の手術の本当の意味を教えられ
て愕然とする。教授が100万円もらった事もあり、無意味に
患者の体を切り刻んだだけであり、もう手遅れである患者で
あること。そして末期の患者の延命治療には下手すれば数千万
という税金がかかることもあり、無駄な延命治療は社会悪だと
告げられたのである。
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延命治療の患者を巡り激しい葛藤がある。
良い医者になることを目指す英二郎にとって何が良い医者なの
か悩むことになる。

冒頭から実に現実的な答えを語られるので驚く。
延命治療は多額の税金のかかる社会悪であるとの事。

度々ドラマでは取り上げられる題材だけど、大抵どのドラマも
共通しているのは、遺族として残されるものに納得のいく
治療を見せられるかどうかが良い医者の条件になっている。

延命治療を辞める事を告げられて患者に後ろめたい気持ちを
持つ家族に死というものを受け止めさせるだけの時間を与え
られるのかどうか。

医局を敵に回したら最後、決してはむくことが出来ないのが
医局だと告げられても、患者を第一に考える英二郎の行動力。
一話で見た情けない姿とは対照的では有るけど、一話で情け
ない姿をさらけ出したが故に強くなれたのかも知れない。
偶然再会したカオリから告げられるが、こんな事であの日の
埋め合わせにしようとするなと告げられ、悪夢のあの日が
医師としての原点になった現実が、彼の成長には最も良かった
事なのかも知れない。

対立関係には有ったけど、最後に第一外科に戻ってこいと
言った白鳥の存在感も凄かったな。

斉藤 英二郎(妻夫木聡)永禄大学卒の研修医
皆川 由紀子(国仲涼子)新生児集中治療室(NICU)の看護師
赤城 カオリ(鈴木京香)手術部勤務の看護師
出久根 邦弥(加藤浩次)斉藤の同期。5浪の末合格
牛田 克雄(杉本哲太)誠同病院の勤務医
宗形 正臣(松尾政寿)開業医の息子
椿 理沙子(綾瀬はるか)看護師
田中 恵美(今井陽子)

春日部 一郎(伊東四朗)永禄大学医学部第一外科の教授
金子 明子(泉ピン子)遺族
白鳥 貴久(三浦友和)斉藤の第一外科の指導医
服部 脩(緒形拳)天生会誠同病院・院長

久米 憲一(甲本雅裕)斉藤の第一内科(循環器科)の指導医
川上 寛(浅野和之)
宮村 和男(ガッツ石松)酒屋を経営
斉藤 トモ子(浅茅陽子)英二郎の母親
藤井 義也(石橋凌)心臓外科医の教授
北 三郎(原田芳雄)南林間病院の心臓外科医
鳥 一郎 (神保悟志)北の後任の心臓外科医

高砂 春夫(笑福亭鶴瓶)新生児集中治療室(NICU)の医師
田辺 秀勝(吉田栄作)弁護士
田辺 佳子(横山めぐみ)双子の子供を出産

安富 良之(鹿賀丈史)小児科医
内海 まどか(伊東美咲)
児玉 典子(藤谷美紀)膵臓がんの患者
庄司 直樹(阿部寛)斉藤の指導医
宇佐美 孝志(石橋貴明)第四外科の医師
辻本 良江(薬師丸ひろ子)膵臓がん
辻本 正志(梨本謙次郎)良江の夫
川渕 清司(古谷一行)第四外科の教授

田窪一世、三川雄三、河原ヤスケ、中村泰三、加山めぐみ
山村賢、本多隆、井上浩

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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