ブラックジャックによろしく
(2003年・4月期/TBS)

脚本/後藤法子
演出/平野俊一・三城真一・山室大輔
プロデュース/伊與田英徳

http://www.tbs.co.jp/bj4649/


第5話 医療はギャンブルか


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熱血英二郎の度重なる訴えが届き、北医師は宮村の件を引き受
ける事を了承する。しかし執刀するのは彼自身ではなく、一番
弟子である鳥先生であるという。
その事を告げに行くと宮村から、次回が有るわけではないので
悔いを残したくないと言われ、せめて北先生に面会したいと
告げられる。再度頼みに行くため北の部屋を訪れる英二郎は
そこで北が治療してきた患者と撮られた写真が壁に無数に貼ら
れているのを目撃。英二郎は改めて執刀は北先生で無ければ
ダメだと告げ、自分も患者との笑顔の写真が撮りたいことを
告げるがシツコイとして一蹴される。
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医師としての在り方として、一人の患者と向き合うのが良いの
か、それともその先にある多くの患者に目を向けるべきなのか。
色々と深い医師としての葛藤を盛り込みつつ、英二郎にとって
最初のミッションを上手くこなし、医師としての信頼を患者か
ら勝ち取る話である。

とても傲慢な態度を見せる教授の藤井にとっても、有る程度は
英二郎の誠意に心動かされた部分があるのかも知れないね。
カオリに吐露していた言葉は冗談だと言葉を濁していたけど、
そんな意味合いがあった。
しかし今回のケースだけを見れば、一人の患者と向き合う事の
大切さとその先にある多くの患者の件が、上手いこと葛藤
のテーマとされているとは思えなかった。
英二郎が一人の患者に熱を上げている内に他の患者のことで
疎かになっていたりするとまたそういう例えも分かるんだけど
ね。

それとも北医師が今回の件で失敗したら辞めるかも知れないと
言ったことがそんな対立点を生んでいるのだろうか。
彼が医師を辞めたら確かにその先にある助けられるべき患者が
助けられなくなる。ただ彼の場合、既にメスを握るのを放棄
しているからね。その辺の掛け合いも微妙といえば微妙か。

良い医師に出会えるかどうかで全てが決まってしまうという
患者の心情は今回の件で実感できる作りだ。

しかしやっぱり彼自身も語るとおり、英二郎のしていることは
まだまだ医師としての範疇ではなく、仲介役の段階で、医師と
して患者を救っていることになるのかは微妙な立場だ。

彼を医師とするためにサポートする出久根の存在感なども
有る意味、良い出会いの一例であり、とても良い存在だなと
思う。

斉藤 英二郎(妻夫木聡)永禄大学卒の研修医
皆川 由紀子(国仲涼子)新生児集中治療室(NICU)の看護師
赤城 カオリ(鈴木京香)手術部勤務の看護師
出久根 邦弥(加藤浩次)斉藤の同期。5浪の末合格
牛田 克雄(杉本哲太)誠同病院の勤務医
宗形 正臣(松尾政寿)開業医の息子
椿 理沙子(綾瀬はるか)看護師
田中 恵美(今井陽子)

春日部 一郎(伊東四朗)永禄大学医学部第一外科の教授
金子 明子(泉ピン子)遺族
白鳥 貴久(三浦友和)斉藤の第一外科の指導医
服部 脩(緒形拳)天生会誠同病院・院長

久米 憲一(甲本雅裕)斉藤の第一内科(循環器科)の指導医
川上 寛(浅野和之)外科医
宮村 和男(ガッツ石松)酒屋を経営
斉藤 トモ子(浅茅陽子)英二郎の母親
藤井 義也(石橋凌)心臓外科医の教授
北 三郎(原田芳雄)南林間病院の心臓外科医
鳥 一郎 (神保悟志)北の後任の心臓外科医

高砂 春夫(笑福亭鶴瓶)新生児集中治療室(NICU)の医師
田辺 秀勝(吉田栄作)弁護士
田辺 佳子(横山めぐみ)双子の子供を出産

安富 良之(鹿賀丈史)小児科医
内海 まどか(伊東美咲)
児玉 典子(藤谷美紀)膵臓がんの患者
庄司 直樹(阿部寛)斉藤の指導医
宇佐美 孝志(石橋貴明)第四外科の医師
辻本 良江(薬師丸ひろ子)膵臓がん
辻本 正志(梨本謙次郎)良江の夫
川渕 清司(古谷一行)第四外科の教授

宮ノ前春南、佐野奈波、三原伊織奈、土井よしお

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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